木陰で遊ぶぞ〜!



2003年02月27日(木)

走り書き、ではなく掘り返し。


 うわ、久しぶりだ〜。
 近場うろうろしていたら、なーんかエンピツが恋しくなって(?)開いてみちゃったけれども。
 ……何しよう。(おい)
 おーそうだ! 没ネタ実はこんなんでしたを何か――………何を???
 仕方ない。こうなったら、昔のを掘り返すか。


ガサゴソガサゴソ



 ん、これよさそう。
 ずばりその名も「偶然は運命への入り口」!!
 だと思う。たぶん。
 よくまあ書いてたもんだ。小説書き始めて一年経たない内にここまで。
 三年前のMac時代云々はとなり下の2002/08日記に書いてあるので略すとして、その「見れたよやったー♪」の小説の一つ。何のこっちゃ?と思われたらとなり下の日記ログをどうぞ。落ち待ち特集に入ってます。
 こいつも最後まで終わってない。
 後から見直すと、最初のところが「そんなこと起こらないよ」って感じですが、ちょっと載せちゃいましょう♪ 終わらせる気までないと来る。(苦笑)
 というわけで、久々の木陰、今日は「運命は偶然への入り口」をほんの少しお送りします。
 見れたうっしゃー!とガッツポーズした時に修正して上書き保存してしまったため当時そのままはわからないので、微修正版?を。
 乙女チックもほどほどにしろ!的内容。でもあの頃は真剣だった。と思う。三年以上経っても発想は変わってないらしい。
 では、れっつご〜♪




〜簡単なあらすじ〜

 幼い頃出会った、ある男の子を大人になった今でも忘れられないでいるかずさ。(ここからしてすでに乙女チックだ。うげー)
 その子の名前は、たつみくん。
 たつみくんと出会った地、北海道から帰ってきてから、かずさは二人の「たつみ」に出会う。
 一人は新しい担当(かずさは小説家なのだ♪)、村井達実。
 もう一人は妹和子のクラスの新任(代理)教師、北条巽。
 かずさは帰りの飛行機で偶然村井と会っていたのだが、なぜか突然付き合いを迫られ困惑する。そして北条先生はかずさのたつみくんとのエピソードによく似たエピソードを持っているらしくて……?
 ――ここで最後どう収まるかわかったあなた、素晴らしい!(笑) ついでに二人とも美形だ!(爆笑)




―― 運命は偶然への入り口 ――



 かずさちゃん。きっと、ぼくたちまた会えるよ。きのう夢で見たんだ、大きくなったぼくと
かずさちゃんがいっしょに歩いているところ。ぼくの夢、当るんだよ。かずさちゃん、夢の中
でこう言ってた。「きっと、偶然は運命への入り口」って。だから、ぼくたちきっと会えるよ。
そのときぼくたち……

「偶然は運命への入り口、か」
 そう呟いて、わたしは目を開けた。
 夢の中では河原にいたのに、ここは東京行きの飛行機の中で、北海道への取材旅行の帰り。
 あと30分で着く。
 なつかしい夢だった。
 北海道に来てからなぜか毎夜見ていた。
 たしか小学校に上がる前の春休みで、親戚の家に遊びに来ていた。
 偶然出会い、遊び、初恋をしてしまった、あの男の子。
 たつみくん。
 妹の世話をするのに飽きて河原で川を眺めていると、たつみくんは声をかけてきた。
「ねえ」
 川ってなんで流れてんだろう、なんてぼんやりしていたわたしは突然の声に一瞬戸惑った。
「なあに」
 振り向くと見かけないおない年ぐらいの男の子がいた。
 ちょっときりっとしててカッコイイ。
(幼稚園児のくせになにがカッコイイだ、と思うかもしれないがそのぐらいの歳になると結構
ませてくるもんで、スーパーのチラシのモデルさんの顔を品定めしていたぐらいだ)
「ねえ、なんて名前?」
「そういう時はまず自分から名乗るの」
 昨日見たアニメの主人公が言ったマネをして、ちょっと偉ぶって言ってやった。
「ぼく? ぼくはたつみ。君は?」
「わたしはかずさ。見かけない顔だね」
「今日引っ越して来たんだ。ねえ、かずさちゃん、ぼくとお友達になってくれない?」
 ちょっと首をかしげて座っているわたしの顔を覗きこんだ。
「いいよ」
 その日からわたしたちは毎日夕暮れまで河原で遊んだ。
 さっきの夢はわたしが東京に帰る前の日の別れ際のこと。
 次に遊びに行ったとき、たつみくんの家があると言っていた辺りを探したけど、たつみくん
は見つからなかった。
 それ以来、会っていない。
 「ぼくたち……」この後は覚えていない。
 あ、隣の窓際の席の人が戻ってきた。
 サングラスをかけているけれど、なかなかカッコイイ。
 わたしの好みだ。
「あっ」
 羽織っていたジャンパーのポケットから財布が落ちた。無用心な人だなぁ。
 拾おうと前かがみになって手を伸ばす。
 財布はちょうど車の免許証を開いて見せていた。
 その名前のカタカナの欄がわたしの手を止めさせた。
『ムライ タツミ』
(……………タツミ?)
「あ、すいません」
「えっ、あ、どうぞ」
 サングラスさんに途中で止まった手を動かして財布を渡した。声もカッコイイ。
 サングラスさんの顔をよくよく見ると、なんとなくたつみくんに似ているように思える。
「――あの、なにか?」
「いえ、ただカッコイイなーと」
 ……はっ。
 思わず口を突いて出た言葉に気付くのが遅かった。
 サングラスさんはわたしの正直な言葉に目をまるく(と思う)して
「……はぁ、どうも」
 と照れたようにとぎれとぎれに言った。
(あっちゃー、何言ってんのよ。わたしのバカー)
 その後は二人共、静かーに座って無言だった。(いやー、やっぱりちょっと恥ずかしくって)
 その偶然が、運命が再び動き出す合図だったのかもしれない……。




 続く




 ……以上!
 って、続きも載せるのか?(汗)
 こんな出だし。にしてもなぜカタカナに目がいく? 写真があるだろうよ。それになぜグラサン? この後と全然態度違うし。
 これの何倍も、あの頃書いてたんだなー。(しみじみ) ……すごく色んなことが納得できる自分が悲しい。(泣)
 では、またいつか気が向いたときに!(おい)

 あぁ懐かしい〜。(謎)

   


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