カラスは頭の良い鳥らしいが、あそこまで計算できる鳥だとは思わなかった。

それは　私がウォーキング中の出来事。私はいつものように　普通に歩いていると　目の前を白い物が通り過ぎた。ハッとして足を止める。その瞬間「ピチャ」と地面に何かが落ちた。何が落ちてきたのかと上を見上げると　電柱にカラスがとまっていた。

カラスは、首を傾げるようにして　私を見た。見詰め合う　カラスと私。カラスは、「チッ、もう少しで　命中したのに」とは言わないが　そんな雰囲気で私を見ている。なんか挑戦的な感じ。

あの瞬間、私の足が先か　カラスの糞が先かどちらかが　コンマ何秒かの差で速かったら、カラスの思惑通りになっていた。または、カラスの糞の体積が重かったら、落下する速度も速くなる。または　その時微妙に風が吹いていたとしても危険だ。全く　カラスって奴は侮れない。

以前　カラスがゴミ漁りをしている時があって、そんな時　私はわざと　大またで足音を立てながら「うりゃー、うりゃー」とは言わないがそんな雰囲気で　歩いて　追い払った事があるのだが　まさか　そのお返しではなかろうか？と疑うらむりんであった。