ネガティ部 May日記

2006年08月10日(木) 
デスノート「アナザーノート ロサンゼルスBB殺人事件」読みました。

西尾維新て、そんなに(一部では)有名な人ですか。私は存じませんでしたが。
以下ネタバレ含む。









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正直言って文章は巧い。ディテールも凝ってる。
構想段階でよく練られた話だと思う。登場人物に対する思い入れも見える。
しかし、これは同人誌だ。
同人誌という言葉に対するイメージとか付加価値とかは人それぞれだとは思うが、これは小説化というよりは紛れもない二次創作だ。
話の筋立てに明確な矛盾点があるわけでも、キャラの変質があるわけでも決してない。(多少の受け止め方の違いは誤差の範囲内だと思う)
それでもそう思ってしまうのは、「メロが書いた」にしては南空ナオミの感情に踏み込みすぎるということと、最大の理由は趣味に走りすぎ、凝りすぎだということ。
何年か前に一作読んで、もうこの人は読まないと決めた某商業作家さんを思い出してしまいました。
そこまでは言いませんが、最初に引っかかった魚の骨が、食事が美味しく済んでも喉に残っているような、そんな感じがします。
この人は何冊か漫画のノベライズを手がけているそうですが、(他の作品を読んでいないので何とも言いかねますが)名の知れた同人作家、と思ってよろしいんでしょうか。それなら刺さった小骨も飲み下せようというものです。
内容の完成度がどうの、というよりももっと原作に近い、原作自体を穴埋めする作品を期待していたもので、少々期待外れでした。

え?
いえいえ、十分楽しめましたよ。
帯に二次創作だと謳ってあれば、もっと楽しめたのにと思うだけで。
     
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