ぶつぶつ日記
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昨日風呂上りについていたテレビでは、 学歴は必要か不要か?という討論をしていた。 こういうのって、一見するととても意義がありそうだが、 実は全く不毛である、というのが私の意見。 大体、見るからに学歴必要陣営が 悪者に見えるように人選されているのだ(苦笑)。 典型的学歴偏重人種って、人に好かれるわけないじゃない?
それはおいておいて。 私は、学歴というのはゲームで言う所のアイテムだと思う。 あるキャラにおいては、そのアイテムはマストアイテム。 でも、別のキャラを選んだら、あまり必要のないアイテム。 そういう感じじゃないかと。 例えば、私は高校を卒業する時、デザイン関係の仕事を進路とした。 実際その手の専門学校を卒業し、就職して働いていた。 その中では、専門卒って言う学歴は必要だったけれど、 別段、大学卒っていう学歴は必要なかった。 しかし、紆余曲折あってデザイン関係の仕事をやめ、 曲がりなりにも教職の末端に名前を連ねようと思った時、 最初の障害になったのは、やはり大卒じゃないということだった。 必要だと自分が思ったので、私は大学に通いなおして学士の資格を取った。 現在は、昔と比べて大分良い世の中になった。 学びたいと思った時、 働きながらでも学べる大学や大学院はたくさんあるのだから。 アイテムが必要だなと自分が感じたら、学びなおすというやり方でも、 別段いいと思う。
しかし、もし自分が絵に描いた様なエリート人生を送りたいと思ったら、 やはり、決まった年齢で良い大学に入って、そこから良い会社に入るのが、 一番の近道(笑)。 つまりは、価値観や人生設計の違いで、方法論も変わってくる。 必要か必要じゃないかなんて、白黒はつけられないものだと思う。
そして、もう一つ。 確かに学歴が高い人が人間的にすぐれているわけじゃない。 最低最悪、本当に使えなくて、 しかも馬鹿!と心底思える人間だっていっぱいいる。 だけど、じゃあ途中でドロップアウトしてしまった人が、 全員すばらしい人かって言ったら、そりゃまたそんなことはありえない。 昨日、東大出の性格の悪そうな作家が言い放ち、 大ブーイングにあっていたけど、 彼の言っていたことは、あながち間違いではないと思った。 「この世の大多数の人間は、世界にたった一人のオンリーワンなんかじゃない。」 存在的には、皆世界にたった一人のオンリーワンだけれど、 結局みんな、誰かと同じように生きている人がほとんどだから。
つまりは、そういうこと。 学歴うんぬんではなく、輝ける人は、どんな状態にいても輝ける。 そして、輝ける人はとても少なくて、 そういう人は、本当に自分の学歴も人の学歴も、 どうでもいいと思ってるんじゃないかな。 自分に必要なアイテムをわかっている人、 自分の居場所を、自分で作れる人、 そういう人はとても少ないのだから。
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