ぶつぶつ日記
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時々、この世の者とは思えないような人がいて、 そして、そういう人は夭逝してしまうことが多く、 何か、不思議な力で地上に来てしまったのかなあ、なんて思うことがある。
チェ・ゲバラについて、今更ながら伝記を読んで、 キューバ革命と、何よりチェの人柄に、 ものすごく心を打たれた。
キューバ革命って、本当に、ものすごい奇跡のような成り行きで、 その中心に、カストロしかいなかったら、 きっと、成功しなかったかもしれない。 カストロがいて、チェがいて。 グランマ号に乗って。
チェはキューバ人ではなくアルゼンチン人だったから、 革命後、キューバを離れて、ボリビアのジャングルで 死んだのかと思っていた。 何人であるか。 チェにとっては、それは大したことではなく、 革命家として、1つの革命が終わった場所に、 長居することができなかっただけ。 これが、母国のアルゼンチンでの出来事だったとしても、 チェは、再び歩き出しただろう。 どこかの、革命を求めるゲリラの中に。
時として、いや、多くの場合、 革命家は国を良くかえることよりも、 自分の名声や富のために、革命に身をおくことがある。 チェにとって、革命に身をおくことは、 それが唯一、彼にとって意味のあることだったから。 キューバにいる間も、自分だけでなく家族にも、 できるだけ質素で、無駄のない生活を心がけていた。
純粋な人間は、長く生きることは難しい。 しかし、その命の何倍も長く、 人の心の中に、生き続ける伝説になる。 それはやはり、神に選ばれた人なのだと・・・・。
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