ぶつぶつ日記
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| 2005年01月04日(火) |
まだ、正視する勇気はないけれど |
色んなところで絶賛されている↓ 夕凪の街 桜の国:こうの史代
原爆から10年後の広島が舞台。
私の父は、東京大空襲の記憶を持っているのだけれど、 あまり、真剣にその話をすることはない。 時折、何かの弾みに話す時も、 生々しさよりも、自然災害みたいに話す。 「焼夷弾が、空から降ってきて・・。」 それでも、死体をふんで逃げたこと、 たくさんの人が隅田川に浮いていたこと、 そんなことを、ぽつっと聞いたことがある。
主人公の皆実の気持ちと、 父の記憶は少し、重なっているのかもしれない。 なんで、自分が生き残ったのか。 あの時、自分の足の下にいた人たちは、 どうなったのか。 そんな思いが、のんき者の父の心のどこかにも、 あるのかもしれない。
今度の週末に、広島に行く予定。 でも、今の私には、原爆資料館に行って、 皆実のみたものを、正視する勇気はまだない。 けれど、心のどこかに忘れないでおこうと思う。
この国は、50年前、 戦争をしていたことを。 殺され、殺し、焼かれ、焼き尽くしていたことを。
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