ぶつぶつ日記
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| 2004年12月12日(日) |
共通語の記憶のかけら |
マンナ、というお菓子をご存知だろうか。 乳幼児が食べるビスケットみたいなお菓子なので、 小さいお子さんがいるお宅ではおなじみだろうし、 最近はお目にかかっていなくても、 私たち年代でも、口にしていたことがあるものである。 このマンナの名前だが、 旧約聖書で、砂漠をさまようモーゼたちが 飢えに苦しんでいた時、 モーゼの訴えに答えた神が、 イスラエル人に与えたパンのような、 不思議で滋養のある食べ物の名前から来ている。
ちなみにアラビア語の女の子の名前で「ミンナ」と言うのがあるが、 意味は「贈り物」。 この言葉の語源となっているのは、 ヘブライ語と発音も同じ「マンナ」で、与える、授ける、親切にする・・・ と、旧約聖書の話を髣髴とさせる意味となっている。
アラビア語とヘブライ語は兄弟言語なので、 似ている言葉があるのは大して不思議ではない。 けれども、時々、東と西、北と南、 文化も歴史も宗教も違う地域で、 似たような言葉が、似たような意味で使われていることがあり、 ちょっとびっくりすることがある。 昨日、ハワイを特集する番組を見ていたら、 「マナ」という言葉が紹介されていた。 ハワイ語の「マナ」とは、超自然の力、エネルギー、魂を意味するそうだ。 その時に、「へえ、マンナみたいだなあ。」と思った。
神話や創世記が、場所や時を越え、 似たような話が多いのは、 私たちの深層心理かにあるものが、 人類として共通しているからだ・・・という説がある。 言葉ももしかして同じようなことがあるのかな。 それとも、バビロンの塔で、神の怒りに撃たれ、 それぞれの言葉を持たなければならなくなった人間の、 数少ない、共通言語のかけらが、 そこかしこに、こっそり、散らばっているのかも知れない。
クリスマスも近いし、 そんな荒唐無稽なことも、想像してみる。
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