ぶつぶつ日記
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エジプト人が(特に男性)自分達を形容する言葉で、 かなりすきなのが、「ダンム・ハフィーフ」じゃないかと思う。 直訳すると「軽い血」、いうなれば、「ねあかなやつ」とでも言うことなのだが、 これが、結構重要らしい。 私なんかにしてみれば、いやみで「いやー、君はダンム・ハフィーフだねえ。」 と言ってやりたい所だが、 喜ばれてしまうので、あまり言わないようにしている。 何せ、ダンム・ハフィーフじゃないから、と離婚された人の話もあるくらいだから。
ハフィーフがあるんだから、ティイール(重い)があるか? というと、これが、ある(というか、いる)。 その代表格が、イラク人。 エジプト人=ダンム・ハフィーフ、 イラク人=ダンム・ティイール、 というのが、なんだかエジプトでは定番チックである。 だからかもしれないが、 一部日本人の間では、エジよりもイラク人の方が付き合いやすいという声もあるようなないような。
さて・・・。 友達が大絶賛していて、とある掲示板でもやはり大絶賛されていたので、 サラ・ブライトマンの新しいCD「ハレム」を買ってみた。 その中に、私がダンム・ティイールと聞いて一番最初に顔が浮かぶ、 イラク出身の大アーティスト、カーディム・シャーヒルが参加していた。 彼のインタビューをカイロのおしゃれげなカフェの特大スクリーンで見たことがあるが、 まあ、ぼそぼそぼそっと話す人で、 それがかっこいいといえばそうかもしれないけれど、 ちょっとエジ化している所がないわけではない私にしたら、 「もっとはきはき話さんかい!」 と突っ込みたくなるような、まじめで静かなキャラだった。 ハビービー・バヘッバックとアーンミーヤ(方言)丸出しで歌うエジとは違い、 彼は古式ゆかしき格調高く、フスハー(文語)で歌う、 数少ない歌手である。 今回も、「WAR is over」という曲で、 朗々と平和を願う歌詞を歌っている。 こういうのを聞くと、やっぱりこれって、エジ歌手じゃだめよね、 こういうのは・・・・と苦笑気味になってしまう。 それがキャラとか、国民性とかなのかもしれないけど・・・。 カーディムはもともとフセイン政権にも反対し、 ずっとレバノンで暮らしている。 フセイン政権がなくなっても、彼はイラクには帰らないし、 帰れないだろう。
彼の歌うサラームという言葉は、どこに届くのだろう。 そんなことを考えた。
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