ぶつぶつ日記
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2004年06月17日(木) 彼らの顔

しつこいですが。
今度は「ブラザーフット」のチャン・ドンゴンとウォン・ビンが来日しましたね。
成田は大フィーバーだったようで。
大体、彼らのどこが良いかとインタビューされている人は、

・純粋で男らしい
・日本人みたいに軟派じゃない

と言っているのですが・・・。
それは、どうしてか、考えたことあるのかな?

実際、韓国人学生と接していると、
確かに彼らは男気あふれ、割と硬派だと感じる。
それは、どうしてか。
彼らはみんな、国を守るために、強制的に徴兵され、
そこでもまれているからというのが、
1つの大きな理由だと思う。
家庭の事情で徴兵を免除される子もいるのだが、
そうではなくて、親の意向(大体において金持ちだったりするが)で、
徴兵逃れをした子を何人か見ると、
寄る辺のなさというか、大人になりきれないというか、
所在なさげで自信が持てず、
徴兵=苦労した!という共通の体験を通しての一体感を他の男子と持てずに、
なんとも中途半端な感じになってしまっていた。
その結果、アメリカに留学したり日本に来てみたり(何せ親には金がある)・・・。
でも、その留学も今ひとつの結果だったり・・・・。
実際、どんなに人気のあるスターでも、
汚いやり方をつかって徴兵逃れをしたと
国民から思われたら最後、その人気は凋落するそうだ。
だから、ウォン・ビンも、今度徴兵され軍隊に入るという。

みんな、軍隊になんて行きたくないと思っているのは確かなようだ。
軍隊特有のいじめなど、問題もたくさんある。
でも、行かなくてはならない。
それが、国民として、男としての義務だから。
ではなぜ、韓国に徴兵制があるのか。
それは38度線のむこうに、同じ言葉を話し元は同じ文化を持っていたはずの、
近くて遠い分断された国があるから。
そして、その分断が生まれた背景は、
日本が行った行動の、負の遺産が横たわっている。

みんなが、きゃーきゃー言って、涙を流すであろう「ブラザーフット」という映画は、
分断が決定的になった朝鮮戦争に翻弄された兄弟の話しであり、
その時日本は、自分達が起こした戦争の後遺症の大きさを省みることもなく、
朝鮮特需という言葉が示すように、「日本の戦後」を脱却するため、
その戦争から莫大な利益を得、実際に、戦後という時代から抜け出して行った。

何度も言うように、別にはじめのきっかけは何でもいいと思う。
でも、彼らの顔の裏側にある歴史を、知らなければならないと思う。
自分達の国の、醜い過去を見なくてはならないとしても。


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