ぶつぶつ日記
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自衛隊が派遣されることにより、 またクローズアップされているイラク情勢(それも、変)。 ニュースの特集で、1月(フセイン政権下)で取材した人の現在の様子を 報告するものがあった。 長いことヨルダンで亡命生活を送っていたけれど、 バクダッドに帰国した作家。 シーア派のウラマー、 そして、サッダームの肖像画を描いていた画家たち・・・・。
一月、取材に答えてある画家が行った。 「フセイン大統領を愛していますよ。彼は私たちの大統領のわけですし、」 けれど現在、彼はフセインの肖像画など決して描かない。 フセイン政権が崩壊したあと、一番最初に描いたのは 背中を向けた裸婦像だったそうだ。 自由に描ける喜びを語るその人に、 取材はこう問いかける、 「一月にあなたが何を言ったか、覚えていますか?」
ナンセンス、もしくは弱いものいじめに近いなーと見ていて思った。 1月の彼に、何を言える自由があっただろう。 もちろん、「そのこと=フセイン政権下では発言の自由がなかったこと」を 浮き彫りにするための意図で行われた取材だったかもしれないが、 だったらもう少し、違う聞き方ができたんじゃないかと思った。 言い訳を口ごもる画家を執拗に写す必要はなく、 もっと自由に、絵への思いを語ってもらえばいいじゃない、とか。
ヨルダンから帰ってきた画家は、 バクダッドにとどまるかどうか決めかねていた。 自由になった!と思った祖国で、 彼は自分の考えとはまた別の考え方があることを思い知らされる。 自分の考えが、街角では否定されてしまったこと・・・。
同じイラク人でも立場によって様々な温度差。 その差はまだまだ縮まりそうにはない。
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