ぶつぶつ日記
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2003年04月10日(木) 怯え

あっさり、バクダッド陥落。
腑に落ちない点もあるものの(実際アラブ在住の友人は
アメリカとフセインの間に裏取引があったのでは、と言っているくらいだ)、
泥沼の市街戦とならず、市民に多数の死傷者が出なかったのは、
不幸中の幸いと言えるかもしれない。

人々が倒されるフセインの銅像に喜んでいる姿が、
繰り返し放送されている。
それは真実の喜びであるだろう。
確かに虐げられていた人々はたくさんいたのだから。
が、だからと言って楽観的に
これで平和が訪れる、テロの危険性が少なくなる、
とは私は全く思えない。
日本人から見ると、過剰に反応していると思われる
アラブ人たちの怯えを、私はうっすらと理解しているからだ。

彼らは、思っている。
イラクが終わった。
それでアメリカは満足するか?
いいや、そんなはずはない。
次は、イラン、そしてシリア、そしてサウジだって・・・。
全ての国がイラクのように攻撃される可能性があると、
彼らは信じている。
そしてそれを誇大妄想と一笑することはできない。
なぜなら、中東にはアメリカの価値観とは
全く違う価値観が存在しているからだ。
アメリカのグローバルスタンダードは、
その価値観の違いを許さない。

アラブ諸国の国民は自国の政治体制に満足しているわけではない。
かえたいと思う気持ちを持っている。
現政権がたおされた時、きっと彼らの多数も喜ぶだろう。
イラクの国民のように。
しかし、彼らが望む国家、
それはイコールアメリカが望むグローバルスタンダードな
国家とは、必ずしも一致しないし、
もしかするとアメリカが最も望まない形(イスラム指導型国家)に
なる可能性もある。
だからこそ、彼らは怯えるのだ。
力で、無理やりに自分たちの国を変えられてしまうことを。

イラクを3分割するという案もあるらしい。
本当の正念場が、これから始まる。


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