ぶつぶつ日記
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2003年01月11日(土) 理想と現実

EUになって、どんな時に自分がヨーロッパ人かと感じるか?
という質問に、一番多かったのが、
「アメリカに行った時。」だったと言うのはちょっと笑えた。
ヨーロッパと言っても、均一な文化を持っているわけではない。
西ヨーロッパのラテン国同士だと、
違うなりにお互いの言葉でコミュニケーションが取れることもあるが、
EUが東欧まで広がった今となっては、
一番の共通言語は実は英語なんじゃないか、という
なんとも皮肉な逆接も考えられる。
経済効果にしても、今目に見えるものは決してプラス効果ではなく、
どちらかと言うと、マイナス効果のほうが多い。
安価な国から輸入される食物に脅かされる自国農業。
安価な人件費で働くEU内外からの移民(不法滞在も多数含まれる)に
職を奪われますます失業率の高まる中流よりも下の自国民。
不法入国者にはそれなりの職住が提供されるが、
こうした自国民にはなかなか目も手も廻らない。
治安も、良くなるわけがない。

世界を1つに。
それは人間が人間になった時からの夢だと思うが、
理想と現実を埋めることはあまりにも難しい。
私がスペインに行きだした頃よりも、
もっともっと治安が悪くなっているマドリッドで、
より一層増えた肌の色の違う人たちを見ながら、
人権とか権利とか差別とか、
きれい事では済まされない現実をしばし直視した。
理想家でありたいと思う。
でも、楽観はできない。


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