ぶつぶつ日記
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2002年09月27日(金) 色あせない

エジ友達(エジプト関係の友達)から2冊の本を借りた。
どちらも書かれたのは私が生まれる前や生まれて間もない頃。
そして残念ながら、今では入手がかなり難しい本だ。
1つはドイッチャーの「非ユダヤ人的ユダヤ人」で、
もう1つはエジプトが誇るノーベル文学賞受賞作家、
ナギーブ・マフフーズの「蜃気楼」
(ちなみに私はカイロ滞在中、彼の自宅のすぐ側に住んでいた。
イスラム原理主義者に襲撃された後、彼の家にはいつも警備の兵士が立っていた)。

イスラエルが建国されてもうずいぶん経ち、
情況は決してその当時と同じではない。
しかし、ユダヤ人として東欧に生まれ、天才的なラビ候補として
重い巻き毛両耳の上にたらして育った少年が、
やがてコスモポリタンなコミュニストとなり、
非ユダヤ人的ユダヤ人として
イスラエル側にもアラブ側にも等しく向けられる厳しい目と、
そこから導き出される解決策は、
これを明日誰かが言ったとしても、
全く違和感がない。

そして現代の日本の片隅にはたくさんの、
マニアルで暮らす小説の主人公が生活している。
その成長過程での愛情過多と対人コミュニケーションの欠落、
不器用さと頑固さ。

本当にすごいものは、時代に関係なく色あせない。
そして人間もまた、時代に関係なく、
同じように悩み、苦しみ、喜ぶのかもしれない。




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