ぶつぶつ日記
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| 2002年07月16日(火) |
アメリカのイスラムバッシングについて考えてみる―その2― |
アメリカのイスラムバッシングについて考えてみる―その2― (専門家、について)
アメリカの中東研究っていうのは、なんだかんだ言って やっぱり大したもの、なんだそうだ。 日本人専門家の中には、アメリカでずーっと中東問題を研究していて、 アラ語をあまり解さない人もいるらしい。 つまりは、別にアラ語を解さなくても、 それなりの研究が、アメリカでは出来てしまうということだろう。 カイロの語学学校にもアメリカ軍関係の人が来ていたりして、 幅も層もとても厚いんだろうな、と思っているが、 それにしては、どうしてああいうことをするのか、 研究と政策が全然伴ってないんじゃないか? と疑問に思うこともしばしばである。 どうしてそこまで研究しているのに、 アラブ人の神経を逆なですることをするかな・・・みたいな感じ。
ところで、現在のイスラムバッシングの中心的トピックは、 「文明の衝突」であるけれど、 これを声高に唱えているSという「研究者」が、 実はアラブ専門どころか門外漢ってことをご存知だろうか。 彼の専門がなんだか忘れてしまったが、 全然アラビスト(アラブ研究専門家)ではない。 そんな人物が、ある日突然「専門家」になってしまうのはなぜか。 ちなみに、こう言う門外漢の人物がある日いきなり何がしかの「専門家」になるのは、 何もイスラムバッシングからではないらしい。
アメリカと言う国はそもそも、ヨーロッパからの脱却を目指した単独国家であるので、 政策も昔から孤立路線。 そしてアメリカ=善であるというイデオロギーを持っているので、 いつも何か対立するものが必要らしい。 冷戦時、それが旧ソ連を中心とした共産圏だった。 しかし、共産圏は崩壊してしまい、 イデオロギー対決をするほどでもなくなってしまって、 仕事にあぶれた共産圏の専門家が、ある日いきなり「日本経済」の 専門家として、バッシングをはじめた、ということもあったそうだ。 自分たちも仕事にあぶれちゃ困るし、 イデオロギー対決もなくなっちゃ困るってことですかね。
んで、イスラム。 価値観の置き場が全然違う。 そしてイスラムもイデオロギーばりばり。 こりゃまあ、対決するのに困らないわけだ。 かくして門外漢や2,3流の中東研究家が、 マスコミに過激な論調を撒き散らす。 対話路線よりも、その方がおもしろいから、 過激な方が世間を騒がす。 それに反応して、イスラム側も色々やってくれちゃう(^^;)。 卵が先か鶏が先か、 今日もイデオロギーが戦っている。
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