ぶつぶつ日記
DiaryINDEXpastwill


2002年07月12日(金) アメリカのイスラムバッシングについて考えてみるーその1−

アメリカのイスラムバッシングは「正しい」のかーその1−
(イランの場合)

アメリカはイランが大嫌いである。
ここ数十年単位で、他国への侵略などしていないのに、
悪の枢軸国呼ばわりである。
お仲間はイラクと北朝鮮。
どうしてだろう。
自分たちが肩入れしていたパーレビ政権を倒されたから?
これまた自分たちが肩入れしていたイラクと戦争したから?
イスラム国だから?
はっきりした理由はあるような、ないような・・・。

今朝、高橋和夫先生の放送大の教科書を読んでいて、
イランって言う国は、
やっぱり大した国だなあと感心してしまった。
国境を接していると言う事もあるが、
アフガン内戦時から現在まで、イランには多数のアフガニスタン難民が生活している。
その他にもクルド難民なども。
現在でも250万人くらいの難民がイラン国内で生活しており、
ざっと計算すると人口の3.7%に当たる難民を受け入れている。
日本に当てはめて考えてみると、なんとその数、
横浜市と川崎市の市民丸々難民と言う計算になるそうだ!
そしてこれほどの規模の難民を、これほど長期にわたり
ほぼ独力で受け入れている国は、他にはない。

イランが天国のような国、というつもりは毛頭ない。
国内経済は停滞しているし、
その国なりの問題は確かにあるだろう。
しかし、イスラム革命によって伸びた識字率、
医療制度による乳児死亡率の低下、
識字率の上昇に伴い、人口抑制政策も著しい効果を見せるなど、
やることはやる姿勢ってのは、
アラブ諸国には残念ながらほどんど見られないものだ。
その上、選挙によ自主的な穏健政権への移行!

考えてみると、パレスチナ問題の一つの問題点として、
彼らを正当に難民として、
受け入れているアラブ諸国がとても少ないことがあげられる。
(そのなかでもヨルダンはちょっと異例だが)。
湾岸戦争のとき、ウエートやサウジにいたパレスチナ人は、
サッダームを支持したということで、
一斉に追い出された。
ウエートやサウジの近代化のほとんどは、
パレスチナ人やエジプト人という非自国民の力のよるものだったのに、
彼らにはとうとう最後まで、真っ当な市民権など与えられなかった。
口ではどんなにパレスチナを支持しても、
結局はアメリカの怒りを買うことが恐ろしく、
中東和平のイニシアチブなど取れる状態ではない。

脅かそうが何をしようが、そんなものには屈しず、
彼らには彼らの意思があり、実際にそれを実行してしまう。
テロを支援していると声高に叫んでみても、
実際に支援されているのは、ほとんど一般市民である。
アメリカが肩入れしているアラブ諸国にはない
公正な選挙制まである。
イランと言う国は、アメリカにとって、
なんとも扱いにくく厄介な国なのだろう。

だからと言って、「悪の枢軸国」?


colacaco |HomePage

My追加