ぶつぶつ日記
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| 2002年04月07日(日) |
引き裂かれているもの |
あまりメッセージ性のないものの方がいいのかもしれないが、 どうも私は自分の作るアクセサリーに、 メッセージとか思いとか、 そう言うものを入れたくなる。 デザイン画をほとんど描かないのだが、 まずぼんやりと頭の中にデザインのイメージが浮かぶ。 それは石を見てからだったり、 入れたいアラビア語の文字が先にくることも多い。 その言葉や石にふさわしいデザイン。 そう考えていると、デザインよりも先にストーリーが くるくると頭に中に展開していく。
4枚プレートのバングルを作ったときは、 気の強い男勝りなベドウインの少女が、 逆境にもめげずラクダを連れて恋人と共に旅立つストーリーが浮かんだ。 アラブの剣が飾りについたブレスレットの時は、 一族の復讐を誓い、その身を踊り子についやして 機会を狙う豹のようにしなやかな女性を思い浮かべた。 ガーディアンという指輪は、襲い来る邪悪なものから 人々を守るネイティブの巫女を想像した。
「引き裂かれているもの」を考えた時。 私はパレスチナ人とイスラエル人の恋人たちの姿を見た。 まるでアパルトヘイト時の南アのように、 パレスチナ人とイスラエル人の恋人たちは、 どちらの家族からも祝福されることがないという。 しかし、どんな情況の中でも、恋に落ちる時は落ちるものだ。 少ないかも知れないが、 パレスチナとイスラエルの両親を持つ子供たちもいることだろう。 「安心して暮らしたい。」 「祖国が欲しい、祖国に帰りたい、祖国に住みたい」 彼らの思いは同じで、求めるものも同じだ。 そしてペンダントの「アッサラーム」、「シャローム」の文字ように、 同じ1つの基盤の上にその両方がある。 どちらかが割れたら、もう片方も割れてしまうのだ。
パレスチナ=イスラエル両方の血を持つ子供たちが、 パレスチナ=イスラエルの地で、 全ての家族に祝福される日が来るまで、 あとどれだけの血が流れつづけるのだろうか。
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