ぶつぶつ日記
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2001年09月12日(水) アメリカ同時爆撃テロの日

【何をどう知るべきか】

イスラム過激派説が濃厚になってる。
狂喜乱舞するパレチナ人も映し出された。
その姿を見て、私は肩を落とした。
喜んではいけないのだ。
例え、どんなに自分達の生活が厳しくても、
テロで犠牲になった人たちの死を喜んでいたのでは、
結局自分達も、同じように切り捨てられると思う。
そのことを見ないようにして、無駄な血を流しつづけて
一体何年経ったか。

ある日本人ムスリマは、マスコミによる一斉のイスラム過激派説を
「完全なプロパガンダだ。」とし、
もし違った場合、マスコミの責任を断固として追及しなくては!
と息巻いていた。
違った場合、どんどん責任を追及すれば良い。
けれど、完全な被害者意識でものを見る前に、
するべきことは他にあると思う。
それは、「イスラム教徒して」テロに対する怒りや悲しみを
世界中と共有すること。
確かに、イスラムにはジハード(聖戦)の思想はあるが、
また無益な死や報復は同じように忌むべきものとされているはずだ。

そしてアメリカ。
なぜこういう事態が起こるのか。
自分達の何が、ここまでの憎悪を引き出すのか。
改めて考え直して欲しい。

そして日本。
アメリカのマスコミが垂れ流す未確認の情報を
ただただむやみに広めるだけでは
「日本の」マスコミの意味がない。
宗教心で片付けてしまうには、
あまりにも日々虐げられている人が多すぎ、
犠牲になった人も多すぎる。
問題の核心はなんなのか。
自分達の目で、見て欲しい。


【北風と太陽】

アメリカが、とんでもないことになっている。
映画でしか起こりそうにないことが、
実際に起こっている。
ニューヨークに飛行機が突っ込むなんて!
現在も11機の飛行機がハイジャックされ、
そのうち4機は行方がわからないと言う。
キャンプデービッドにも飛行機がつっこんだという
ニュースも入ってきている。

パレスチナ関係の組織が犯行声明を出しているようだが、
実際のところはまだ闇の中だろう。
被害はどんどん拡大していくことだけが確かだ。

恐ろしいまでの計画性。
恐ろしいまでの憎悪。

私はテロのニュースを聞くたびに、
「北風と太陽」の話を思い出す。
力で、何かを変えようとしても、
人々はどんどん頑なに、自らの信念に固執するようになる。
アメリカがパレスチナに行っている政策も「北風」なら、
パレスチナが世界に向けて自らを証明しようとする方法も
やはり「北風」式だ。
政治の、国際社会の中では、
「太陽」を望むことは夢のまた夢、なのだろうか?
憎悪のコートを脱ぐ日は、やってこないのだろうか?


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