サッカー観戦日記

2024年11月17日(日) 関西学生リーグ最終節 京産大−阪南大 Jユースカップ決勝 東京V−広島

関西学生リーグは最終節を前に優勝は3校に絞られている。首位で夏の全国王者の阪南大と昨年のリーグ王者・京産大、そして関大である。最終節最終日は阪南大対京産大、関大対関学大のカード。第1試合で阪南大が引き分ければ事実上優勝する。つまり第2試合で関大が30点近く取らない限りは得失点差が効いてくる。阪南大が負けた場合、関大が勝てば逆転優勝になる。なおその場合、京産大は阪南大に勝ち点で並ぶが、得失点差の関係で順位逆転は現実的には難しい。つまり得失点差が16ある上に総得点の差も大きいので、9点差以上つけて勝たねばならない。


関西学生リーグ最終節
京都産業大学−阪南大学
11月17日 10時半 長居陸 ピッチ良 晴 主審・木村翔太氏 628人


京産大 総監督:古井裕之 監督:吉川拓也
GK 12 中村青   4年 182.73 02.05.30 京都橘
DF  6 大串昇平  4年 170.64 02.09.21 ガンバ大阪
    5 横窪皇太  4年 181.72 02.05.25 金光大阪
    4 小野成夢  2年 180.76 04.12.01 愛媛FC
   33 逵村健斗  3年 178.68 04.01.19 三重高校
MF 72 皿良立輝  1年 175.68 05.07.18 セレッソ大阪 
    3 田代紘   2年 177.76 04.06.03 ヴィッセル神戸
   10 伊藤翼   2年 172.70 05.03.18 セレッソ大阪
   23 山村朔冬  1年 170.65 06.01.25 帝京長岡
FW 11 中田樹音  4年 173.70 02.06.18 岡山学芸館
    9 菅野翔斗  4年 173.69 03.01.02 サンフレッチェ広島

GK  1 林憲太朗  4年 177.74 02.06.28 滝川第二
DF 25 西村想大  1年 180.69 06.01.29 近江
   16 前原慶維  3年 174.65 03.07.15 神村学園
MF 13 滝口晴斗  2年 172.68 04.05.09 サンフレッチェ広島
    7 石原央羅  4年 173.70 02.06.18 サガン鳥栖
    8 城水晃太  4年 166.60 02.07.14 サンフレッチェ広島
   27 福永裕也  1年 170.74 05.08.29 京都橘
FW 36 岩村匠馬  4年 175.64 02.11.06 東山
   17 妹尾颯斗  2年 178.75 04.04.12 サンフレッチェ広島



阪南大
GK  1 市川泰壱  4年 181.79 02.09.18 藤枝明誠
DF 15 金子光汰  3年 183.73 04.01.27 市立船橋
    5 鈴木梨   4年 184.80 02.10.28 ベガルタ仙台
    4 野瀬翔也  4年 184.76 03.02.14 東邦
    3 渡邉吏海   4年 02.08.21 170.63 ファジアーノ岡山
MF 27 小川麟   4年 169.58 02.07.08 ジェフユナイテッド千葉
    8 工藤紫苑  3年 173.69 03.04.16 ベガルタ仙台
   12 小田奏   4年 161.58 02.09.18 アルビレックス新潟
   11 森村俊太  3年 171.67 03.04.09 京都先端科学大附
FW 20 中田有祐  2年 189.82 04.06.05 ベガルタ仙台
   10 金本毅騎  2年 184.75 04.07.30 セレッソ大阪


GK 41 須田遥斗 DF 23 盛田有輝  4年 173.68 03.03.31 東京成徳
    2 池田陸   4年 173.67 02.05.26 帝京大可児
MF  6 川端元   2年 177.68 04.10.17 履正社
   14 櫻井文陽  3年 165.60 03.05.22 阪南大高
   40 田中晃誠  2年 174.65 04.05.22 東福岡
    7 松井匠   3年 173.70 03.11.21 高知
    9 三好麟大  4年 164.61 03.03.02 流経大柏
FW 19 藤岡夏央  4年 173.65 02.07.14 中央学院


京産大
九番十一
二三三番十番七二
三三四番五番六番
十二

阪南大
十番二十
十一十二八番二七
三番四番五番十五
一番


今の京産大に感じるのは選手起用の難しさである。一番注目しているのはセレッソ大阪出身の1年生の72皿良で、レフティのファンタジスタとして持つと変化を付けられるし、体格もある。ところが同じ1年生に帝京長岡出身の㉓山村がおり、どちらかというとムービングタイプのファンタジスタだ。さらに2年生にはセレッソ大阪出身の左利きドリブラー��末谷がいて、いずれもプロを狙える才能を持つボールプレーヤー、ファンタジスタをとても同時起用できない、というか普通ピッチ上には一人しか起用できない、という状況である。まだ下級生の3人が食い合っている。ゲームをしっかり作るタイプの京産大でも難しい。この日は72皿良と㉓山村を両サイドで同時起用。当然、チームが機能するかは不安だ。お互いに相手にこそ走ってほしいと考えるだろう。

年末に�β膓�と�ゲ7Δ魯廛軻眥蠅�発表された。�ゲ7Δ魯咼襯疋▲奪廚膨垢韻燭い�にも京産大らしいセンターバック。高さはそれほどでもない。しかも高校時代はビルドアップが下手な選手だった。クラッシャータイプと思っていた。そもそも中体連出身だ。しかし京産大で大きく成長した。そのあたりがプロに評価されたか?�β膓�は攻撃力の高い、必ずしも突破力はないが、ポジションセンスがあり正確なクロスがある右サイドバックだ。ガンバ出身のエリートだ。

阪南大ではストッパー・タイプのセンターバックキャプテン�ぬ鄒イ�プロ内定した。このタイプとしては184センチ76キロというのは微妙に足りないが、データ以上に大きく感じる身体能力がある。�ノ詭擇皀廛蹐硫椎柔�があると思うがケガしていたせいか、まだ内定という話は聞かない。2年生2トップの��金本�潅翕弔筌汽ぅ疋丱奪�として素晴らしい才能を秘めている��川端、圧倒的な突破力のあるドリブラー�Ь尚罎△燭蠅眈�来性が楽しみだ。

さて、12分、京産大バックラインのパスミスを阪南大��金本がカットして難なく決める。0−1。阪南大��森村は案外スペースがなくても左クロスを上げられる。スペースがなくては突破できないタイプなのに。そして意外にスピードに乗るトラップは決まっている。阪南大は物凄いプレスバックである。京産大��菅野は高さこそないが、強い。そして前半半ばで阪南大は��森村をトップにして��金本を左ハーフに変更する。今期観られる起用だが、これはどうだろう?金本は体重があることからも分かるようにセンターフォワード向きであって、スピードのある突破ができるタイプではない。センターフォワードとして技術は完璧だが、「高さ・パワー」の選手であって、「スピード・スタミナ」タイプではないし、ドリブラーでもなく、あくまでシューターなのだ。指導者としてプレーに幅を持たせたい、というのは判るが、大学生にもなって正直言ってさっぱりわからない。28分、京産大��中田、ラフプレーで警告。阪南大は�ぬ鄒イ�激しい守備で気迫を見せる。京産大は左コーナーキックが㉓山村の右足、右コーナーキックが72皿良の右足だ。前半アディショナルタイム、右コーナーを�ゲ7Δ�落とし�E賃紊�蹴り込み、1−1にする。前半は1−1で終了。

ハーフタイム、阪南大��森村→��三好。左ハーフに入り��金本が再びフォワードへ。三好はクレバーでどこでもこなし、スペースがなくてもプレーできるタイプ。しかし後半は京産大の流れへ。そして58分、左コーナー72皿良のキックに�ぞ�野が競って�ゲ7Δ�こぼれを決めて2−1と逆転する。阪南大はすぐさま㉗小川、��小田→��川端、�Ь尚罅C翦廚�ら前はこういう形↓

九番二十
十番六番八番七番

しかし64分。�潅翕帳���櫻井

十番七番
九番十四八番六番

そして70分、阪南大、キーパーのフィードを半身で受けた��川端が振り向きざまミドルレンジからシュート、これが右上隅に決まり2−2。マンガみたいなむちゃくちゃなシュートだ。こういうのを見てるから川端の才能は底知れないと思うのだ。とにかく優勝に大きく近づく同点ゴール。以降も京産大は交代を交えて迫るが決められず、2−2でタイムアップ。阪南大は事実上、関西学生リーグ優勝を決めた。

なお、第2試合の関関戦(なぜか変換できない!)は引き分けで、勝ち点でも関大は及ばず、きっちり阪南大が優勝した。


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Jユースカップはいったん廃止されてから昨年度に基本的にU−17の大会に変わって復活した。プロや大学の推薦は夏にはほぼ決まるから、スカウトの品評会としては機能していなかった。早生まれやオーバーエイジなどの例外もあり、私も逐一レギュレーションは覚えていないが、要するに高校2年生以下の大会となっている。いくらJユースのエリートの大会と言えども、1学年下では高校選手権の上の方よりも落ちることは当然予想される。Jユースカップは第1回大会から観ているが、看板だけ同じで中身が違う現行の大会を見ておきたかった。私が今まで観た最強の下級生チームはプリンスリーグ関西2部に所属するヴィッセル神戸Bであり、たぶん本大会優勝チームでもプリンスリーグ関西1部で何とか通用するレベルと予想された。

本年の決勝進出チームは東京Vと広島である。数多く見てきた両チームだ。観戦記はフラットに書くが、私は長年の「読売クラブ」のファンであり、スタイルを変えないヴェルディ贔屓で観戦した。

Jユースカップ決勝
東京ヴェルディ−サンフレッチェ広島
11月17日 14時 桜スタジアム ピッチ良 晴 708人 主審:中川愛斗氏



東京V
二十三七
十八    二七
  二八十九
三五三四十五二三
十二

広島
十四十三
二八八番七番
二四十九十五三番二三
十六

東京V
GK 12 山��琉聖
DF 23 中村宗士朗
DF 15 坂井倖大
DF 34 渡邉春来
DF 35 草間信
DF 18 今井宏亮
DF 27 相原陽向
MF 28 下吉洸平
MF 19 舛舘環汰
MF 37 千葉大輔
FW 20 寺村智晴

控え
GK 25 林亮太
DF 40 カマラシェックセザール
MF 33 広瀬怜音
FW 30 門馬禅
FW 38 木下晴天
FW 39 古賀大雅
FW 9 山田将弘

サンフレッチェ広島F.Cユース
先発
POSITION NUMBER NAME TIME
GK 16 小川煌
DF 3 小谷楓河
DF 15 林詢大
DF 19 児玉司
MF 7 桝谷歩希
MF 28 野口蓮斗
MF 8 井上証
MF 14 小林志紋
MF 23 長沼聖明
MF 24 原湊士
FW 13 宗田椛生
控え
GK 21 野呂海斗
DF 34 小柳柊
DF 29 太田大翔
MF 18 山里謙心
MF 33 浅沼凌弥
FW 17 土井川遥人
FW 45 高橋成海


立ち上がりから双方技術が高く、自陣からビルドアップ出来る。前の週に高校選手権大阪府代表になった阪南大高より強いかというと、それはちょっとないが、クオリティや将来性では断然こちらである。全員が一騎当千の兵であり、単なる「脇役」の選手がいない。
東京Vは昔ながらのブラジルスタイルである。バランスの取れた4バック、28番を下がり目のボランチに、中に絞る攻撃的MF(サイドハーフとは言えない)。
抜群に足元がいいキーパー。センターバックコンビは二人で組み立てる。広島が前から猛烈に追うが、彼らは動じない。しかも足元で持ってから判断が遅れるのではなく、空いてる選手を見付けて素早く出す。高いゲームメイク能力を持っている。左サイドバック35番はたぶんチーム唯一のレフティ。中にも顔を出すが、オーバーラップに持ち味がある。また守備力も高く、身体の入れ方もよい。これほどの能力の左サイドバックは秋の高校選手権予選では見当たらなかった。右サイドバック23番は恐らくチーム随一の総力。彼も中に入って両足蹴られる。28番はボールによく絡む。ビルドアップ能力はチームナンバー1。ボランチの相方19番は危機察知能力が高く、すっ飛んで戻ってプレスバックする。左の攻撃的MF18番は引き球が得意でキープ力が高い。味方の上りを引き出す。レフティで左足フリーキック担当。27番は仕掛けられる選手。攻撃面で身体の使い方が上手い。37番は前から頑張って追う。下級生か?20番はエースストライカー。
広島の野田監督は神戸時代はバルサに寄せた4−3−3だったが、広島では5−3−2やってる。キーパーはキックが伸びる。声がよく出ている。19番はレフティのストッパー。どんどん前に運び適切に繋ぐ。現代ではJユースのセンターバックは運べなければならないし、この点ではプロをもしのぐ。が、右ストッパーキャプテンの3番はあまり運べない。守備力は高いが、この点では古典的?15番はミスらしいミスがない。あまり上がらないが、ビルドアップもしっかりしているし、守備力では3番に準じるレベル。右アウトサイド23番はレフティ?切り返しが大好き。左に持ち替えて入れたがる。24番は根性があるタイプ?東京Vの同サイドも走力があるのでどっちがタフか?という勝負だった。8番は守備主体にビルドアップで貢献。7番は妙にボールにこぼれる位置にいる。曲者という表現がぴったり。チームに必ずほしい潤滑油かつスパイス。28番は上手い。攻撃面で万能型。仕掛けてタメを作ってシュートにも行ける。FWは14番が上手く下がって絶妙なスルーパスを連発。チームで一番うまい。ただ彼が下がると前線の脅威が落ちる。ボールプレーヤーなのはわかるけど、前線で我慢しなくては。自ら仕掛けられるのにもったいない。ピッチ内で1番プロの可能性を感じた。というか、たぶんプロになるのでは?13番は速い。裏に飛び出す動きも見事だが、駆け引きのうまい東京Vが一枚上手だった。

広島が押す中、34分、東京Vが右クロスのこぼれを18番が左足で25メートルオーバーのミドルを右隅にたたき込み先制。キック力もだが、ダイレクトで正確に右隅に決める技術は素晴らしかった。前半から飛ばし、押していた広島にとってはついてなかったが、しかし東京Vの技術あってのことだった。前半は1−0。

さてハーフタイム、広島の8番が脳震盪交代。大丈夫ならいいのだが。17番イン。右に入り、7番が中盤の底に回る。後半も広島が押す。後半5分、東京V37番→9番。そして後半6分、広島右コーナー。しかし一気のカウンターを食らい、東京Vが持ち込み18番が左足と見せて右足に切り返して決めて2−0とする。しかし後半10分、東京V15番が自陣20メートルのところで故意に倒して退場。このフリーキックを広島決められず。東京Vは左サイドバック35番をセンターバックに、右サイドバック23番を左サイドバックに、27番を右サイドバックに下げる。9番を1トップに↓の布陣に。

九番
十八二八十九二十
二三三五三四二七
十二



58分、広島は23番24番→29番33番。↓の布陣に

十四
十三七番
二九三三二八十七
十九十五三番
十六

68分、広島、左クロスから17番がヘッドで決めて2−1。以降広島の猛攻が続く。こういうケースで読売の「コラソン」、要するに根性を観てきている。ぎりぎりで身体を張る守備で東京Vは耐え続け、そしてタイムアップ。東京Vが優勝した。


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T.K. [MAIL]