サッカー観戦日記

2024年06月08日(土) 近畿大会1回戦 和歌山北−近江兄弟社 高校総体大阪大会準決勝 関大一−興國 阪南大高−大阪桐蔭

この日は高校総体男子準決勝が堺S1で2試合あるが、その前に総体女子の予選である近畿大会1回戦が堺S15で行われる。代表決定戦である男子優先だが、女子も観ておきたい。1回戦の組み合わせは近江兄弟社対和歌山北、高取国際対京都精華である。第2試合は京都精華の大勝が予想された(10−0で京都精華)。第1試合はまだ勝負になると予想される。

試合前に和歌山北のアップを見ていた。クロスをシュートする練習でゴール前でボールに躓いてコケる選手はいたが、かつてのように経験者がごくわずか、というわけではなく、どうやら経験者多数のようだ。近江兄弟社は恐らく全員経験者。

近畿大会1回戦
和歌山北高校−近江兄弟社高校
6月8日 10時半 堺S15 人工芝 晴


和北
十一十六
十番十四七番九番
十五四番三番八番
一番

近江兄弟社
八番十一七番
九番十番
十五
十六誰々五番誰々
二一

和歌山北は3番がカバー主体で4番が当たる。最大のストロングポイントもこの二人。体が強くて技術もある。近江兄弟社が支配する者の耐えるだけの力はある。近江兄弟社はパススピードが遅く、支配するものの振り回せない。飲水タイムまで18分ほど見た範囲では点は入らなかった。
なお結果は3−2で近江兄弟社が勝利した。



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高校総体大阪大会は少し前まで上位4校で決勝リーグを行い全国出場2校を決めていた。この方式は公平だが必ずしも全試合真剣勝負になるわけではない。以前最終戦で勝てば全国の高校と1点差負けなら全国の高校が当たりそういうスコアになり、延々と自陣でボールを回すだけのゲームになった。もちろん彼らはショーマンではないから負けて敗退するリスクを覚悟で戦う必要はなく、全国に進むためにベストを尽くしただけだ。だがこれはよろしくないと判断した人がいて、完全トーナメントで準決勝の勝者2校が全国に進むようになった。もちろんこうなるとベスト4の中ではくじ運が出てくるが、こういうのは痛しかゆしだ。すべてにおいて万能の大会形式などないのだから。

高校総体大阪大会準決勝
関西大学第一高校−興國高校
6月8日 11時 堺S1 ピッチ良 晴

関大一
八番九番
十九七番十番十二
十三五番二番四番
一番

興國
十一七番十七
十四二十
六番
四番五番三番十番
一番

場内放送耳コピー(放送機器の性能が悪く聞き取りにくい)
関大一
1 アスカケンタ 13 ムカイケイ 5 カワカミ 2 4サカモト 19 ウチノ 10 ウメハラカイ 7 カミフク 12 マエバ 9 イワサキ 8

興國
1 タカヤマ 10 3  5 クニオカ 4 タカハシ 6 オガタ 17 イヌイ 14 カバヤマ 20 ミヤザキ 11 ヤマダ 7 イマナワ

プリンスリーグプログラムから 監督:六車拓也
1 高山颯太  174.62 06.04.21 3年 長野FC
10 久松大燿  178.64 06.12.28 3年 ディアブロッサ高田
 3 的羽航人  181.72 06.04.26 3年 セレッソ和歌山
 5 國岡俊哉  180.72 06.07.12 3年 長野FC 
 4 松岡敏也  176.63 07.09.28 2年 SALTZ FC
 6 尾形祐輔  174.66 07.01.22 3年 RIP ACE
17 小川拓也  171.60 06.06.15 3年 RIP ACE
14 樺山文代志 171.66 08.02.14 2年 RIP ACE
20 佐藤瞭太  183.68 07.09.26 2年 Regaris小樽
11 松元アンドリィ 172.62 06.09.11 3年 大阪市ジュネッス
 7 安田光翔  171.61 07.05.13 2年 セレッソ大阪

 9 芋縄叶翔  175.67 07.09.27 2年 長野FC


関大一は「月まで走れよ」がキャッチフレーズ。ただ高校サッカーレベルではガムシャラに走るだけでなく、ポジショニングにも工夫がある。伝統を作ったベテラン監督が他界されて少し戦術に意識が行った。インサイドが武器で7番が右足フリーキック、10番が左足フリーキック担当でこの二人が同じ役割を担い攻撃のスイッチを握る。両サイドハーフはよく走る。行けるところまで行く方針が見て取れた。9番はサイドにも開き体を張って起点を作る。
興國はJリーガーを大量に育てた内野監督が勝ちにくいサッカーをするためか昨年途中に学校サイドに事実上解任されて、元Jリーガーの六車さんが後任に。内野先生のスタイルは技術重視というか偏重でドリブラー育成というもの。監督交代直後はハイブリッド効果が出ることがある。後任監督はたいてい「前任のこういう部分に自分の持ち味が加われば」という発言をする。しかし指導は足し算じゃないからすぐに前任の指導の効果は消える。六車さんの特徴はパスサッカーでパスの指導はともかく技術面が今後どうなるか?春にプリンスリーグ開幕戦を見た限りではイタリア式カウンターと思ったが、このゲームについては関大一がプリンスリーグレベルというか、少なくとも興國ほどの力がないためか、パスサッカーで興國が一方的に支配しているように見える。2CBで回し続け、キャプテン3番の高さ強さで相手の攻撃を潰し、5番の左足パスも冴え、一方的に押し込む。6番は文字通りボランチ(操縦かん)としてパスを振り続ける。ただ右の17番20番はピッチはいいのにトラップがしばしば乱れ、加速しない。右サイドバック10番はトラップがなかなかいいが、前がノッキングを起こし、上がれない。10番はドリブルもある。左の��樺山はスピードあるドリブルが持ち味。兄はJリーガー。左の11番が最大の武器でスペースがあろうがなかろうが突破してくる。関大一は右サイドのハードワークで対処していたが、基本的に興國の左サイドは二人で観なければ厳しい。興國はインテリオールがパスの起点になれず、パスサッカーとしては向上の余地がある。
さて後半4分、関大一12番が突っ込み、一度興國4番に倒されかけるが、構わず突進し、再度倒され、これはペナ内でPKになる。これを10番が左足で決めて関大一先制。12番の執念のドリブルだった。そして後半14分、試合中にもかかわらず私の席の奥に入ろうとする高校生がすぐ目前を横切った陰で興國が追いつき1−1とする。右クロスを決めたらしい。高校生は未熟だが、試合中のいいシーンに席に座ろうとしない配慮くらい、高校生ならできると思うぞ……。1−1で延長へ。
延長前半6分、興國は左クロスを大外で折り返し誰か蹴り込む。途中から入ったセンターフォワード9番かな?1−2。さらにカウンターから24番から9番に預けてトリッキーなポストで落とし24番が突っ込み流し込んで決める。1−3。結局興國が勝利して全国へ。

興國は全国でも狙って優勝できる力がある。ただいつも思うことだが、全国制覇というのは単に力だけではないのだ。大阪勢は力はあるのに長らく全国制覇できていない。つまり全国での暑さや連戦対策といった経験。なにより宿の使い方、宿での生活。浮かれたりせず日常ペースで戦えるか?勢いに乗れるか?いうまでもなく六車さんは高校サッカーの責任者としての経験が浅い。監督交代直後はどうしても色々な問題が起こる。そして興國自体全国経験に乏しい。大阪府の高校だって各校自体はそう多く全国に出るわけでもない。そういうマイナスファクターが興國には多すぎる。力そのものには問題がないのだから、とにかくうまく勢いに乗ることだ。そうすれば全国制覇は見えてくる。





さて、第一試合終了後レストランに向かった。そして延長だったから第2試合キックオフも30分遅れる前提でゆっくり食べて紅茶まで飲んだ。しかし実際には定時通りキックオフだったのだ。したがって大幅遅刻。幸い点は入ってなかった。


高校総体大阪大会準決勝
阪南大学高校−大阪桐蔭高校
6月8日 13時半 堺S1 ピッチ良 晴


阪南大高
十六十番
十四六番八番十三
三番四番五番二番
一番

大阪桐蔭
十番
十三十九七番三十
九番二番三番五番二九
一番

選手名耳コピ(場内放送設備は聞き取りにくい)
阪南大高

1 オオニシ 2フジモト 4 5ウエダショータ 3ウメハラ 10ユバ 8キムラ 13 カミ? 14イトウ 6フクモト 16セオ

大阪桐蔭

1 ウエダリン 2ヨイタ 3サカト 5オオヤマコウヘイ 9 19シバタ 2カミヤマ 29?カワ 13コマツ 30イマダ 30ツゲ? フセ?


プリンスリーグプログラムから
阪南大高 監督:濱田豪
1  沖見駿介  179.72 06.11.03 千里丘FC
2  藤本瞬   173.62 06.04.19 大阪市ジュネッス
4  上田蒼太  179.69 06.04.03 ガンバ大阪堺
5  弥榮琉   177.70 06.07.06 奈良YMCA
10 弓場潤哉  175.65 06.10.01 千里丘FC
8  福本一太  175.70 06.04.18 アイリスFC住吉
13 木村宗次郎 166.53 06.04.19 千里丘FC
14 寺坂
6  
16 中村一斗  171.68 06.06.27 A.C.Re:Salto

大阪桐蔭 監督:永野悦次郎
1  稗田琉煌  178.65 06.09.27 ベルベント京都
2  大山航平  171.63 06.07.10 奈良YMCA
3  小門楯   176.70 06.07.04 奈良YMCA
5  川瀬瑛志  168.56 06.12.11 YF奈良テソロ
9  久瀬葵   178.63 06.09.20 グランパス三好
19 上山綾大  169.58 06.07.03 ラドソン滋賀

29 木下智貴  174.60 07.05.01 大阪市ジュネッス
13 里見柊太  163.56 07.01.10 大阪市ジュネッス
30 木地光佑汰 174.60 07.12.19 JFAアカデミー

(それらしい名前)
4  柴田凌我  173.60 06.06.03 豊橋デューミラン
26 小松和史  165.57 08.02.20 セレッソ和歌山


大阪桐蔭といえば自陣からパスをつなぐスタイルだった。しかし近年結果が出ず、男女とも中盤省略してガチガチに引いて守り、カウンターというスタイルになっている。大阪桐蔭といえば強化指定クラブがたくさんあり、そのすべてが全国経験があるという高校で、その勝利至上主義は大阪に住む人間ならば伝え聞く。そんな中サッカー部はずっと繋いでいたが、ついに経営サイドのプレッシャーに抗えなくなったか、という印象である。また阪南大高がプレッシングチームでしかも力が上なので中盤省略は理にかなっているかもしれない。
大阪桐蔭はバックライン中央3番がキャプテン。ストッパータイプに見えるがカバーリングも良く能力が高いのでカバー主体に奮闘。1トップ10番は孤立気味を打開するほどの力はない。連動して崩したいタイプに見える。
阪南大高は相変わらずボランチが超強力。6番(福本)は圧倒的な潰しからの攻撃力が素晴らしい。とにかく仕事の量がある。8番も次々に潰し、この二人でインサイドを制圧。全国でも屈指のレベルのドイスボランチだ。そしてこのチームは決してショートカウンターだけのチームではなく、引いた相手に対し自発的に組み立てられる。それを支えるのは正確なミドルパスとサイドチェンジだ。阪南大高センターバックコンビは京都サンガのアタッカー相手だと普通にやれているが傑出していない印象だったが、高体連相手に全く隙を見せず、やはり全国レベルだと思った。��弓場は女子高生のアイドル?人気があった。動き回って受ける動きが素晴らしい。よくボールに絡んだ。両サイドハーフは攻守に走り、突破もタメもキープしてサイドチェンジもあり、高校レベルでサイドハーフに求められる仕事が何でもできた。右のほうがより突破型かな?

さて前半、阪南大高��弓場が右寄りから中に鋭いパスを誰か決めて1−0。前半は1−0。後半も大阪桐蔭にほとんど仕事をさせず、14番が完全に左を破り、中はブロックも13番が詰めて2−0。結局阪南大高が完勝して全国行きを決めた。

阪南大高は間違いなく強い。全国でも優勝する力は十分ある。大阪府代表校と言ったら全国経験のなさから結果をイマイチ出せていないが、この高校は経験もあるほうだ。好結果を期待したい。


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