サッカー観戦日記

2020年01月18日(土) 大阪府1部リーグ 桃山学院−大阪学院 阪南大高B−清風

大阪府1部リーグ
桃山学院高校−大阪学院大学高校
1月18日 13時15分 大院大千里山グラウンド 人工芝 晴



桃山学院         大阪学院
十三−−−八番−−−十一 −−−九番−−十番−−−
−−−十四−−十六−−− −−−−−−−−−−−−
−−−−−四番−−−−− 十一−十四−−八番−十六
十五−三三−−二番−二三 十五−五番−−三番−六番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

双方強力なセンターフォワードを擁する。桃山学院は8番、大阪学院は9番。違うのは対するセンターバックで、大阪学院の3番と5番は守備力があって声も出るのに対し、桃山学院はしばしば大阪学院9番を見失い、指示の声も出ず、左サイドバック15番からの指示でラインを調整するという状態である。バックラインの指示はキーパーだけではどうにもならない面がある。加えて大阪学院は9番に納まる分ドリブラー10番が前を向いて受け、スピードとキレを活かしたドリブルの破壊力が増す。桃山学院ボランチ4番はまさに4番という印象で適切に捌く。桃山学院ベンチは相手を広げて押し込もうとするが、大阪学院は中盤も14番を軸に攻守にバランスが良く、14番のセットプレーなどで形を作り完全にペースを握る。9分、大阪学院9番のポストから10番シュート、左に外れる。決定機。ペースを握った大阪学院ベンチからは「油断するな」という声がしきりに飛ぶ。桃山学院は押されながらもなかなか決定機を作らせない。大阪学院は左コーナーから6番ヘッドが2回目の決定機。結局前半は0−0。
後半から桃山学院は16番をボランチに下げ14番シャドーの4−2−3−1へ。後半3分(45分ハーフ)、大阪学院9番が左に流れポスト、受けた10番左カットインからシュートが決まり0−1。桃山学院16番→10番。身体を活かしたキープが武器の選手。そして右の11はFWに上げ、左右非対称の4−4−2へ。61分、桃山学院14番→6番。しかし大阪学院ベンチ「シャドーに入るぞ」。この時期すでにスカウティングが出来ているらしい。更に桃山学院11番→7番。色々策を練るが、大阪学院は伝統的に守備のいいチームなので、桃山学院8番にキープさせない以上、深い位置で持たれない。そして徐々に9番をシャドーで10番が裏抜け狙いになり、徹底的に蹴り出してカウンターを狙う。87分には9番の足が遅れて相手に入り警告をもらうが、結局0−1で逃げ切り、大阪学院が勝利を収めた。
開幕段階ではチームの完成度の差、および守備力の差で大阪学院がペースを握った。1年間で双方どこまで伸びてくるか?



大阪府1部リーグ
阪南大学高校B−清風高校
1月18日 15時45分 大院大千里山グラウンド 人工芝 晴

阪南大高B        清風
−−−十八−−十三−−− −−−二三−−四十−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
七七−六番−−七番−二三 十一−五番−−四二−三八
十四−五番−−九番−十二 四四−六八−−六番−二八
−−−−−一番−−−−− −−−−−六一−−−−−

阪南大高Bはおそらく関西最強の高体連Bチームだろう。シンプルな高速パスを回し、激しいプレッシングを仕掛ける。パススピードが速く、大きな展開を混ぜる。サイドバックの上がりも早い。その中心が左センターバック5番で右利きだが両足ロングフィードが飛んでくる。9番は高く空中戦に圧勝。77番は動き出しが早く6番は引いて組み立てに加わり、徐々に清風がフォアチェックを断念する。阪南大高B5番は4月からはしれっとAチームにいそうな気もする。清風はサイドの運動量が多く、特に右に38番はよく走る。走力を買われたキャプテンかもしれないが、責任感が強すぎないか?スタミナが切れないか?心配になる。14分、清風、ゴールキックから繋ごうととして繋げず、阪南大高B18番につながり切れ込み左隅に決める。1−0。以降阪南大高Bはセンターバックからサイドハーフへ対角線上にパスが通りフォワードがなだれ込む攻めで攻勢に出る。清風はサイドの運動量が削られる。阪南大高Bは18番がフィニッシャーだが、清風もギリギリで耐える。前半は1−0で終了。
ハーフタイム、清風は大柄なフォワード15番を23番に替えて投入。
後半開始1分、またもサイドを突いて阪南大高B23番の右クロスに中に飛び込んだ12番が決めて2−0。清風は徐々に15番に預け40番が狙うようになる。空中戦では15番も勝てないが地上戦ではポストに入れる。このためインサイドの42番と5番のポジショニングも上がってくる。そして51分、清風15番のポストからターンをブロックされるが40番決めて2−1。69分には清風40番→34番。限界まで入った。清風フォワード陣は最初から行けるところまで行く策だったのだろう。34番はフリーキックも担当。しかし阪南大高Bは大きくボールを走らせ続け交代を織り交ぜ支配。カウンターから交代出場の11番がバーを叩き、右コーナーから5番ヘッドがバーを叩くなど、ペースを握り続ける。88分、右コーナーから5番ヘッドが決まるがファウルでゴール取り消し。しかしロスタイム、7番の左コーナーキックを中で9番叩きつけて3−1で勝利する。
清風について。よく走った。現時点ではやることは整理されていないが、走れば必ずいい勝負には持ち込める。あとセットプレーの攻守が固まっていないと思った。阪南大高Bはオートマティズムが完成していてボールがよく走った。やはり強い。


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T.K. [MAIL]