サッカー観戦日記

2019年09月23日(月) 高校女子選手権京都大会準決勝 京都精華−京都橘 聖母学院−向陽

高校女子選手権京都大会準決勝
京都精華学園高校−京都橘高校
9月23日 9時30分 洛西浄化センター芝 ピッチ人工芝 曇


京都精華         京都橘
−−−十九−−十番−−− −−−九番−−十一−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
四番−九番−−七番−二二 八番−十番−−十四−十三
十三−三番−−十番−六番 六番−四番−−五番−七番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

京都精華は相変わらず細かいパスとドリブルだが、サイドを変えて攻め直し、決して細かいだけではないのも相変わらずだ。そしてセンターバックコンビ10番と3番が特に能力が高く、大きな展開がある。3番の左足ロングフィードは大きな脅威だったし、10番は大柄で技巧的で安定していた。15分、京都精華、左コーナーのこぼれが京都橘に落ち、クリアするだけだったのに京都精華にパスし、難なく決める。1−0。痛恨のミス。しかし18分、京都橘、押し込んでから豪快なミドルを突きさす。1−1。21分、京都橘、右アーリークロスをニアに飛び込んだ4番が逸らすだけ。2−1。30分、京都精華3番の左足ロングフィードが台風の風邪に乗って処理が難しくこぼれたボールを22番蹴り込む。3−1。前半は3−1で終了。35分ハーフ。

ハーフタイム、ドリンクを買いに行ったら後半が始まっていた。洛西のドリンク事情は悪い……。京都精華、左クロスに22番1メートルボレーが京都橘ブロック、しかし攻め直しは右パスをファーでたぶん4番詰めるだけ。4−1(?)。終了間際にも追加して5−1(?)で京都精華が勝利。

京都橘は全国経験校だ。ただし当時は同好会レベルでも全国に出られた。レベルは低かった。京都の西山高校辺りも出ていた頃だ。その頃と比べて京都橘が格段に強い。トップクラスに5点差以内負けなら有望という経験則があって、全国準優勝経験がある京都精華相手にこのスコアなら恥ずかしくないと言えるだろう。



高校女子選手権京都大会準決勝
聖母学院高校−向陽高校
11時30分 洛西浄化センター 人工芝 曇

聖母           向陽
−−−−−九番−−−−− −−−十番−−八番−−−
五番−二番−−四番−十番 −−−−−−−−−−−−
−−−−−八番−−−−− 十一−十九−−二番−十六
六番−七番−−十一−三番 七番−十三−−九番−十四
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

近年の京都の高校女子サッカーはナンバー1が京都精華、ナンバー2が向陽となっている。ドリブルとショートパス主体の京都精華に対抗する向陽はプレッシング中心のスタイルとなっている。今年の新人戦グループリーグでは引き分けた段階まで行っている。もしかしたら京都精華はメンバーを落としていたかもしれないが。ちなみに対戦相手は京都の高校女子サッカーの低迷期にフェスティバルなどで支えた聖母学院。全国経験はない。

立ち上がり、向陽の左シュートが簡単に決まる。向陽は男子サッカー部は全国経験があり、応援に来ているが「男前」コール。ピッチ内には主審以外男はいませんが……。聖母学院は4−1−4−1でタテにも横にも圧縮。激しいプレッシングを仕掛ける。少し前までの向陽のテクニックだったら繋がらず、サイドチェンジも出来なかっただろうが、京都精華との対戦で鍛えられた今の向陽は甘くない。巧みに繋ぎ裏を狙う。そして向陽のエース10番は爆発的なスピードあるドリブルがあり、聖母学院のバックラインの押上げが大きなリスクとなってしまっている。彼女を止めるには下がるしかないと思うのだが。19分、向陽10番がロングボールに抜け出しキーパーとの1対1を沈める。0−2。スピードで完全に負けているのに聖母学院が押し上げるのは無謀だと思うのだが、信念だろう。そして向陽キーパーが「もっと裏抜けよう」と声をかけた直後、25分、26分と裏取って追加点。30分、19番得意のスルーパス、左ハーフがはたいて10番左深くから戻し8番シュート。0−5。
前半終了。向陽は右サイドバック14番がクレバーで判断良くクロスを入れまくる。

後半も向陽が次々に追加点。途中で帰る。最終スコア0−11。

決勝はお約束通り京都精華対向陽に。京都精華がドリブルとショートパスだけの狭いサッカーだったら全国で準優勝してなかっただろうし、向陽もそういう精華に鍛えられ、やわじゃないプレッシングを身につけた。裏を取る10番もパスを出す19番もいい。向陽ならすでに大阪ベスト4とも戦える力がある。楽しみだ。


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T.K. [MAIL]