サッカー観戦日記

2019年04月20日(土) 京都府1部リーグ 東山−京都学園 工学院−洛北 山城−共栄 京産大附−立宇治 京都橘B−久御山

東山           京都学園
−−−八番−−十番−−− −−−十番−−九九−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−十一−−−−−
九番−四番−−六番−七番 三番−九三−−六番−二六
十一−五番−−三番−二番 −−八四−十四−四番−−
−−−−−一番−−−−− −−−−−二二−−−−−

東山10番は高い。体格というよりジャンプ力。トラップも柔らかい。9番は正確な右足あり。3番はチーム1の高さ。2番はいい右クロス、守備もいい。チームで1番いい選手では無かろうか?もう少しレベルの高いゲームで見てみたい選手。11番はいい左足クロスがある。4番はクレバー。対する京都学園は99番は豪快なスタイル。14番は最終ラインからの左足ビルドアップに長けているが、東山がすぐ対応し左足を切る守備をしてきたので彼に依存気味の京都学園が組み立てに苦労する。84番は左足フィードもあるが右利き。4番も長いボールを蹴れる。6番は奪取力が素晴らしい。組み立ても彼から。下手すると彼のワンマンチームになりかねないところをそうはさせていない京都学園も見事。3番はレフティーだが精度がイマイチ。まあ一本素晴らしいのを決めたのでたままま不出来だった可能性はある。11番は決定的なパスを狙う。

さて14分、東山9番の左クロスを7番合わせて1−0。19分には東山9番が中で加速しミドルを叩き込む。2−0。しかし後半5分、京都学園右ストッパー4番が一気にサイドチェンジ、3番の左クロスに99番決めて2−1。更に京都学園は東山9番に苦戦していた26番を92番に替え、東山の機能不全の8番を20番に替えるなど手を入れ、タフなゲームになり、ロスタイム京都学園99番のシュートで追いつき2−2となる。

なお東山にはユニフォームスポンサーがついていた。







京都工学院        洛北
−−−十一−−十番−−− −−−−−四番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −二六−−十八−−十一−
十七−六番−−七番−九番 −−−一番−−七番−−−
二十−二番−−四番−三番 九八−五五−−三三−二番
−−−−−二一−−−−− −−−−−二一−−−−−

工学院の前身校の一つは伏見工。昔のラグビードラマ「スクールウォーズ」のモデル校でサッカー部もトーナメントではラグビーニュージーランド代表オールブラックスの試合前の示威行為「ハカ」をするのだが、サッカー的には好みじゃない。ラグビーだからとかじゃなくて、示威行為だから即警告ものだし、しかも太陽が丘とか宝ヶ池とかでは得てして控え部員がバックスタンドから策を越えて中に入り行うのだ。極めてマナーが悪い。このゲームでは行わなかったが。洛北は背番号が独特だ。センターフォワードが昔のナイジェリア代表のカヌーの如く4番だし、キャプテンが中盤なのに1番だ。というか普通の番号は2番だけだ。

さて洛北は7番が丁寧なキックで組み立てる。1番はバランスを観る眼がある。11番は鋭いターンから突破してくる。何というか、中盤が強力なチームだ。しかも工学院も攻撃型のチームで真っ向勝負を挑むが、地力でやや洛北が上回り、というかこの時点での組織力で上回り、まともに猛攻を受けてしまう。工学院は9番がいい右クロスを持っている。10番はターンが鋭く変化をつける。11番は高さ。ラグビー強豪校といったら豪快なスタイルを予想されるかもしれないが、実際は技巧的なスタイルだ。そもそもパスを繋ぐスタイルで知られた名門藤森中の先生が入っている。
12分、工学院9番の右クロスをファーで11番の高いヘッド。1−0。14分、洛北11の右高速突破、グラウンダークロスに4番合わせる。1−1。29分、洛北右コーナーキック、55番決めて1−2。33分、洛北スルーパスに飛び出した18番が1対1を沈め1−3。40分、洛北7番の左コーナーキックをファーで折り返し1番押し込む。1−4。

後半は洛北が3バックに変えてテストモード。3−4−2−1で右ウイングバックに79番、シャドーに18番と8番、1トップに6番。工学院も総合力の高い17番をセンターバックに下げ4番と組ませ8番を左ハーフに入れる。その後やや膠着し、選手交代を織り交ぜながら進み、後半32分、洛北右クロスを18番決めて1−6。37分、18番が中で仕掛けてこぼれを誰か蹴り込み1−7と圧勝した。




山城           京都共栄
−−−十一−−九番−−− −−−六二−−九番−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
十番−六番−−八番−七番 三十−三四−−十番−三一
二番−四番−−三番−五番 三六−十五−−二二−六十
−−−−−一番−−−−− −−−−−二十−−−−−

名門・山城対福知山の強豪・京都共栄である。山城は山岡先生のチームらしく背番号が1番から11番まできれいに並んでいる。洛北時代もそうだった。共栄は10番はアフリカ系でドリブル有。いささか持ちすぎ。9番は高く30番はタテ狙い。31番もよく走る。バックラインは読みが鋭い。洛北は7番が名クロッサー。しかしチーム力では共栄に分がある。
9分、31番の右アーリークロスを9番が高いヘッド。0−1。20分共栄、裏に出し山城GKが出るのを躊躇、9番流し込む。0−2。前半は動きが少なかったが、ハーフタイムで山城はGKを代えてきた。12番。GKからチームが崩れそうだったから仕方ない。しかし後半19分、共栄が裏に出したボールにまたもGKが出るのを躊躇、60番流し込み0−3。32分には共栄ポストから62番中を突破して決めて0−4。結局0−4で京都共栄が完勝した。点差ほど地力の差は感じなかったが、山城はGKから崩れてしまったのが惜しまれる。





京産大附         立宇治
九番−−−十一−−−七番 −−−六九−−九番−−−
−−−十四−−二十−−− −−−−−−−−−−−−
−−−−−六番−−−−− 六番−十一−−十四−十九
二番−四番−−三番−五番 五番−三番−−二番−十七
−−−−−一番−−−−− −−−−−六一−−−−−

少し前まで蹴る傾向が強かった立宇治が繋いでいることに驚いた。それ以上に京産大附の攻撃的なスタイルにも。ウイングがカットインしてくるしサイドバックも効果的に上がってくるし、4番の安定感も抜群だし。立宇治はあまりの守勢か早々にセンターバックを代える。何とか耐える立宇治だが、繋ごうとして絡めとられるので攻撃にならず波状攻撃を受ける羽目になる。34分京産大附、左コーナーキック2番が入れて9番ヘッド。1−0。後半8分にも2番の左足クロスに9番ファーで合わせ2−0。さらに10番を左ウイングに入れ9番を中、15番を右ウイングに入れる起用で猛攻。立宇治コーナーキックをゾーンで守る工夫も見せ、後半25分、右ミドルのこぼれを14番蹴り込み3−0。37分、5番タメて2番が左足クロス、大外で9番落とし4番かな?決めて4−0。ロスタイムには9番がカットインシュートで5−0と完勝した。
京産大附は9番が大活躍だった。野性味があるし、しかもサイドバックのプレーが正確なので落ちずに済む。このゲームでは京産大附の守備力が良く分からなかったのでチーム力については何とも言えないが強いのではないでしょうか?立宇治は繋げなかったが、「蹴るサッカー」という戻るべき原点があるので悲観するほどではない。



京都府1部リーグ
京都橘高校B−久御山高校B
4月20日 下鳥羽 人工芝 晴


京都橘B         久御山
−−−−−二三−−−−− −−−−−四六−−−−−
−−−二二−−二十−−− −十一−−三三−−二一−
十九−十八−−十七−十六 −−−六六−−十六−−−
−−十五−十四−十三−− 二六−七八−−二十−九二
−−−−−二一−−−−− −−−−−十九−−−−−

久御山は名将・松本先生が定年退職されたがスタイルは全く変わっていない。技巧的で丁寧に繋ぎ、そして不安定。対する京都橘BはAチームと全く同じスタイル。大きく開いてアウトサイドがタテに仕掛ける。16分、京都橘B,23番が力強く突破、22番が蹴り込み1−0。21分、久御山66番カットイン46番のシュートがDFに当たりループで決まる。1−1。32分、京都橘B、左シュートセーブを20番蹴り込み2−1。ロスタイムには23番のミドルが決まり3−1。
後半21分には7番の左足クロスが23番のボレーに合い4−1.後半30分で帰るが最終スコア6−1。やや突発的なゴールが重なり大差がついた。




京都府1部リーグを観た限り、不安定なチームが多いと思った。自壊して大敗してしまう。勢いに乗れば強いのだろうが、メンタルが弱いのかな、と。勝ったチームにも言えるが。この日のスコアで強弱を論じることはできないと思った。


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T.K. [MAIL]