この日はズバリ、瀬戸内高校が目当てだった。広島3強に数えられながら、近年全国制覇経験がある広島皆実、広島観音と比べると全国大会のトーナメントでは後れを取る。でもリーグ戦では抜群に強い。こういうチームはたまに見かける。関西では大阪桐蔭あたりがそうだし、全国常連になるまでの京都橘もそうだった。力はあるのにカップ戦の戦い方を知らないタイプ。今まで未見だった高校ではおそらく最強のチームである。
この日は会場変更があった。当初広島スタジアムだったがピッチ状態不良のため急きょ広域公園で準々決勝4試合がまとめて観られるようになった。補助陸はバック側の小さな芝生席で観戦となる。地元瀬戸内サイドは当然混んでいる。だから少しでも観やすいように市船サイドを選んだ。日光も浴びたくないので、木陰の最上部に陣取り腰を下ろす。しかし徐々に市船サイドも混み合い、私の後ろの日光直撃場所にも人が座った。そしてピッチの高さには市船の控え部員と保護者の応援席と化す。したがって視界が遮られるが、後ろに迷惑だから立ち上がれない。よって細かく観戦できず、詳細なメモは取れないことを断っておこう。瀬戸内サイドにはチアリーダー集団がいるが、ユニフォームのスカートではなく体操服
姿が二人ほどいる。忘れたのだろうか?
全国高校総体男子準々決勝
広島県瀬戸内高校−市立船橋高校
7月31日 10時 広島広域公園補助 ピッチ並 晴
瀬戸内 市船
−−−浅野−−安部−−− −−−郡司� 歛静帖檗檗�
川端−−−−−−−−三澤 −−−−−西−−−−−−
−−−川岡−−中間−−− −野本−−金子−−高−−
井上−−梁−−滝澤−小西�⊃�山�⊃�岡−−原−−真瀬
−−−−−佐々木−−−− −−−−−井岡−−−−−
広島県瀬戸内高校 監督:安藤正晴
GK 1 佐々木衆 98/07/01 176/65 シーガル広島JY
DF 2 井上雄斗 98/05/22 175/70 S.T.F.C.
4 梁賢虎 98/04/12 175/72 サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース
5 小西祐太郎 99/05/07 172/65 S.T.FOOTBALL CLUB
6 滝澤康平 98/09/18 170/62 GRANDE FOOTBALL CLUB
MF 3 川岡謙太 98/09/14 174/67 広島YMCA フットボールクラブ
8 中間俊亘 98/07/03 170/63 サンフレッチェ広島F.C ジュニアユース
11 川端海登 98/04/17 171/65 シーガル広島JY
9 三澤徹晃 99/01/28 177/70 GRANDE FOOTBALL CLUB
FW 7 浅野嵩人 98/07/17 170/65 S.T.F.C.
10 安部裕葵 99/01/28 171/65 S.T.F.C.
市立船橋高校 監督:朝岡隆蔵
GK 1 井岡海都 98/04/27 183/70 千葉サッカークラブ(U−15)
DF 3 真瀬拓海 98/05/03 173/62 JSC CHIBA
5 杉岡大暉 98/09/08 182/75 FC東京U−15深川
7 原輝綺 98/07/30 175/63 AZ86東京青梅
13 杉山弾斗 99/05/20 174/55 FC東京U−15むさし
MF 4 金子大毅 98/08/28 172/58 FCトッカーノ U−15
8 西羽拓 98/06/05 162/56 鹿島アントラーズつくばジュニアユース
10 高宇洋 98/04/20 172/64 川崎フロンターレU−15
14 郡司篤也 00/05/12 168/66 JSC CHIBA
FW 9 野本幸太 98/05/05 168/60 大宮アルディージャジュニアユース
12 太田貴也 98/05/07 170/60 JSC CHIBA
市船の注目は得点王争いを演じる1年生郡司である。そして昨年観て、今年の高体連屈指の逸材だと思ったCB�タ�岡は有名選手だ。中盤をダイヤモンド型に組み、ボランチ�ざ盪劼�ビルドアップ時には下がって、フォアリベロみたいになり、サイドバックを押し上げる。��太田が快速。あの市船が自分から組み立てるサッカーを積み上げたことに驚いた。3分、市船、左CKの跳ね返りを��太田ミドル、こぼれを14郡司が蹴り込み0−1と市船先制!しかしすぐに瀬戸内が支配力で優る。やはりリーグ戦に強いポゼッションサッカーだ。しかも両サイドは積極的に仕掛ける勇気もある。��三澤が快速アタッカー、左の��川端はスキルも高い。ポゼッションサッカーというものは得てしてパスを回すこと、支配することにこだわりすぎて仕掛けない勇気のないサッカーになりがちなのだが、瀬戸内は真に強いチームだと思った。京都橘との違いはカウンターの鋭さというか、受ける時間帯を作るかどうかで、これはポリシーの問題でもあるが、カップ戦で勝ち上がるには引いてカウンターも大切だと思う。攻め倒すことはなかなか難しい。12分、�Ю�野と��川岡の間でリターンパス、わずかに合わず。16分、瀬戸内��川端、左を突破、切り返しからシュートは正面。決定機。22分、市船CB�Ц兇硫�パスを瀬戸内�Ю�野カット、ミドルは右に外れる。超決定機。27分、瀬戸内��三澤が右ゴールライン際を突破、深くから折り返しゴールエリア付近から��安部シュートはセーブ。超決定機。市船は伝統の堅守を前面に押し出し、耐えてカウンター。14郡司はバランスは見事だが、スピードもすば抜けていないし、技術的にも突出していない。そんな圧倒的な選手か?という印象。1年生にしては凄いのは確かだが。前半0−1で終了。
シュート数5(3)対3(1)、CK数0対4、GK数4対1、オフサイドなし、クロス数2対3、ファウル数1対3、危険な位置でのFKなし。瀬戸内が攻め、市船が守ってカウンターという構図。瀬戸内ぺースだが、超決定機を2回外しているので、耐えるサッカーに慣れている市船とすれば、特に動揺も見られなかった。
ハーフタイム、市船��野本→�Πさ彡杜福�守備のいい選手を入れて一段と守るサッカーの注力という印象。45分(後半10分)瀬戸内、右CKをGK弾いて誰か?ボレー、上に外れる。決定機。市船もカウンターから��太田がカットインシュートはバーを叩く。超決定機。49
分、14郡司がパスに合わせそこなう。決定機。53分、瀬戸内、右シュート、DFに当たってコースが変わり、セーブ、バー。決定機。62分、瀬戸内、後方でのパスを市船14郡司奪いシュートはセーブ。超決定機。63分、市船、�ざ盪劼�カットから仕掛けて�╂庄�にパス、これを決めて0−2。いかにも市船らしい展開。直後に14郡司→15松尾勇佑。郡司は才能は見せたが、現時点でスーパーな選手には見えなかった。67分、市船カウンターから��松尾が飛び出したGKをかわしシュートは左に外れる。超決定機。69分、瀬戸内��川端→�叡�口泰貴。72分。瀬戸内�Ю�野が右から突っ込みぺナ内で倒される。PK。これを��安部が決めて1−2。しかしここまで。まさに市船らしいゲーム運びだった。
後半シュート数5(1)対6(3)、CK数1対1、GK数8対6、オフサイド数0対1、クロス数2対2、ファウル数2対1、FK数1対0。
市船は杉岡が順調に伸びていてホッとした。進路は慎重に。即J1J2で出られるレベルじゃないので、判断が難しい。東京ならJ3に出られるのだが、などと考えてしまう。
瀬戸内は期待通りの強さ。観に来た甲斐がありました。全国のトーナメントで勝ち上がるチームを作るのか、育成ポリシーを貫くのか?いずれにせよリーグ戦で残した力は本物だ。
公式記録
第2試合は補助球技場へ移動。しかしメイン側のスタンドは超満員で席を探すのに苦労した。公式記録では観客数1518人と、第1試合の1500人と大差ないことになっているが、明らかに過少申告だろう。なんでこんなに観客が多いのか分からない。そりゃ高校サッカーファンなら知らぬものなどない強豪対決であり、人気があるのは分かる。本来の全国高校総体の大会期間からサッカー競技だけ前倒しして、日曜日に準々決勝が来るようにしたのも大勢の観客を集めるためだろうが、それにしても……という感じである。メンバー表は正式のものを入手できず、大会公式プログラムは変更が多いので、書いていない部分はそのまま記載した。青森山田はプレミアのプログラムで確認できるが手間なのでパス。
全国高校総体男子準々決勝
青森山田高校−米子北高校
7月31日 12時 広島広域公園第一球 ピッチ並 晴
青森山田 米子北
−−−郷家�◆殘蝶ぁ檗檗檗 檗檗歔卷棔檗欅貌�−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
天笠−住永−−高橋−嵯峨 山室−佐野� 殄霽堯歙佚�
三国−小山内��橋本−鍵山 古屋野−河田−池澤−田中
−−−−−廣末−−−−− −−−−−中原−−−−−
青森山田高校 監督:黒田剛
GK 1 廣末陸 3年 184 FC東京U−15深川
DF 2 鍵山慶司
4 橋本恭輔 3年 182 クリア―ジュフットボールクラブジュニアユース
5 三国スティビアエブス 3年 185 青森山田中
13 小山内慎一郎 2年 175 青森山田中
MF 6 住永翔 3年 170 コンサドーレ札幌
7 郷家友太 2年 182 ベガルタ仙台ジュニアユース
8 嵯峨理久 3年 167 ウインズフットボールクラブ U−15
10 高橋壱晟 3年 179 青森山田中
17 天笠泰輝
FW 11 鳴海彰人 3年 175 静内中
翔英学園米子北高校 総監督:城市徳之 監督:中村真吾
GK 1 中原創太 3年 175 FCバイエルン ツネイシ
DF 2 田中宏旺 3年 170 サンフレッチェくにびきフットボールクラブ
3 古屋野雅希 3年 178 サウーディフットボールクラブ
4 池澤裕翔 3年 176 鳥取VAMOS FC
13 河田勇希 3年 167 フットボールクラブアミーゴ
MF 7 武部雄 3年 171 サウーディフットボールクラブ
9 石田大成 3年 167 廿日市FCジュニアユース
10 山室昂輝 3年 167 FCバイエルン ツネイシ
16 佐野海舟 1年 170 FC Viarte
FW 11 伊藤龍生 3年 180 ヴィッセル神戸U−15
12 倉本峻汰 3年 166 FCカミノ
米子北のサッカーは徹底的にCF��伊藤にハイボールを入れて味方が拾うという一生懸命なサッカーである。国見高校全盛期のようなロングボールサッカーで、空中にボールがある時間が非常に多い。また��伊藤が競り勝てる。米子北はサッカー留学組主体だが、トップクラスの選手は来ないので、勝つために走るサッカーをしている。以前全国高校総体で準優勝経験もある。日本サッカーはJFAが音頭を取って方向性を決めるのはもっともだが、右向け右!では困るので、多様性を確保しつつ日本人にあったサッカーに近づいていくものだと思うので、米子北のチャレンジは興味深い。青森山田GK�」∨�が適切なポジショニングを取り、ハイボールに強いのと、奪ったら伸びるキックで一気にカウンターを狙う。�嬰軍泙蝋脅蕕縫蓮璽疋錙璽�。��住永は正確なプレーでミスが少ない。��高橋は華麗なターンで前を向き、ドリブルから仕掛ける。�Ф寝箸篭イ蠑,討謄�ープ出来る。�セ姐颪郎献汽ぅ疋丱奪�にしてはスピードがないが、左足と高さが素晴らしい。7分、米子北��伊藤が競り勝ち裏へ��倉本が飛び出すが青森山田DFが身体を入れる。10分、��伊藤が左に開いてキープからクロス、��石田落とし��武部の前でDFカット。青森山田は伊藤には勝てないが、落としたボールへの寄せが素晴らしい。11分、米子北��倉本がカウンターから仕掛け、ファウルゲット。正面20mFK。��山室が右足で構え、誰もが直接狙うと思ったらトリックで、右に出すが、青森山田も読んでいてクロスを上げさせない。25分、米子北、��伊藤が落とし��倉本シュートは青森山田GK�」∨�セーブ。超決定機。27分、米子北、放り込みに��伊藤競るがGK廣末キャッチ。31分、米子北��伊藤から��倉本が右へ、��石田の右クロスを��伊藤へ、競り勝つが、青森山田クリア。33分、米子北��石田→�┥�橋亮介。結局前半は0−0で終了。
前半シュート数1対1、CK数1対3、GK数5対3、オフサイド数2対0、クロス数0対6、ファウル数3対3、FK数0対1。
ハーフタイム、米子北��倉本→����山誉斗。38分、(後半3分)、��伊藤ポストから右に、�┥�橋の折り返しを��伊藤狙うが右上に外れる。決定機。41分、青森山田�嬰軍泛��伊戞≧�大。43分、青森山田パスミス、米子北�┥�橋から��伊藤へ、ラストパス通らず。44分
、青森山田中で繋いで右の�Ф寝箸離僖垢鯤道卷味庁匿┐襪�こぼれを��鳴海が持ち込んで右隅に決める。1−0。ここから一気に青森山田の支配が上がる。しかし米子北も山陰出身者で固めたバックラインが堅く、シュートを撃たせない。ただプレー強度の差というか、局面での対人の差を感じた。個人能力の差を何とか組織でカバーしているというか。47分、青森山田��高橋が右に展開、��鍵山のクロス、ぺナ手前から��高橋が持ち込みシュートはGK�|羝競后璽僉璽察璽屐D況萃蟲 �トップスピードでの高橋の技術が光った。米子北はこの時間帯、右でも�8轍位遒�寄ってきてロングスローを入れ始める。��河田→�グ羮總錙�50分、青森山田、人数をかけて右から崩し�┷群紊�ドフリーで決める。2−0。53分、米子北��伊藤ポストから����山折り返し��伊藤が左隅に叩き込む。2−1。��武部→��田中聡太。67分、青森山田��鳴海→��佐々木快。米子北は運動量が落ち、��伊藤が競り勝てなくなったり、こぼれを拾えなくて攻撃が薄くなっていく。70分、青森山田�┷群紜���住川鳳章。結局2−1で青森山田が競り勝った。
米子北はストロングポイントの活かし方を知っていたが、青森山田が1枚上だった。弱点を巧みに隠し、膠着させつつ、中盤で優った。とは言え、絶対的な力があるわけではなく、ゲーム運びで上回った感じ。米子北は��伊藤が絶対的な軸だが、運動量のある前半のうちに得点したかった。
公式記録