| 2016年06月02日(木) |
高校総体滋賀大会準決勝 野洲−綾羽 比叡山−草津東 |
元来滋賀は関西で一番レベルが高いことから極力準決勝には足を運ぶことにしている。近年は層の厚い大阪や、京都にトップ集団のレベルでは逆転されているが、ベスト4クラスになると差はない。今の滋賀は会場難とまでは言えないが、布引は交通の便が悪い。駅からの距離はさしてないが、駅までの近江鉄道の本数が少ない。先日話題に上った滋賀県南部の「観戦者の視点に立った」2万人規模のサッカースタジアム建設に期待したい。布引は田舎で観やすくて芝もいいのだが、本来なら交通の便のいい位置に県立サッカースタジアムを作るのが行政の責務だと思う。
さて野洲は昨年県リーグで草津東と得失点差による壮絶な首位争いを制し、プリンス関西に昇格した。全国制覇した年はタレントが集まっていたことと、バランスを保っていたこともあるが、近年ますます過激な攻撃サッカーで面白いがイマイチ結果が出ていない。対する綾羽はボトムアップ方式を取り入れ、選手の意見を取り入れた部の運営と、サイドを起点にするが柔軟なスタイルで県内トップを争う。今年の県リーグも好調だ。
高校総体滋賀大会準決勝 野洲高校−綾羽高校 6月2日 11時 布引グリーンスタジアム 良芝 晴 風
野洲 綾羽 −−−−−中野−−−−− −−−菅河−−西尾−−− −徳田−−山元−−山本− −−−−−−−−−−−− −−−藤田−−江口−−− 藤田−中井� 歡攬罅歉�西�� 佐々木�∪鄒ァ歛觴茵歉�磯 中地−野々村−川��−吉井 −−−−−北脇−−−−− −−−−−大林−−−−−
野洲 監督:山本佳司 GK 1 北脇侑真 176/62 99/02/17 3年 ヤスクラブ DF 3 川瀬相 169/56 98/06/15 3年 SAGAWA 5 鷹取新 179/62 98/10/11 3年 横浜FC 6 小礒慎二郎 166/58 98/12/17 3年 セゾンFC 22 佐々木海人 160/50 00/03/28 2年 SAGAWA MF 2 藤田リキ 2年 8 江口稜馬 165/57 99/10/22 2年 セゾンFC 18 山元壮太郎 170/63 98/07/05 3年 セゾンFC FW 4 山本陸 168/55 98/04/24 3年 セゾンFC 10 徳田竣希 168/55 98/07/21 3年 セゾンFC 14 中野知良 176/64 98/05/22 3年 セゾンFC
綾羽 GK 1 大林大地 3年 DF 12 中地将梧 3年 5 野々村鷹人 3年 MF 6 坪井直輝 3年 FW 7 菅河玄我 3年 MF 8 中井隼人 1年 MF 9 藤田昴陽 3年 FW 10 西尾和真 3年 DF 11 吉井孝一 3年 MF 14 小西謙太朗 2年 DF 23 川崎凌輝 3年
野洲は風上を取る。しかし綾羽はシンプルに裏に蹴ってボールが止まるので、却って綾羽ペースになる。また綾羽は激しい当たりで野洲のテクニシャンを潰し、ファウルも多いが、汚くなく、主審の力量も高校レベルとしては全く問題ない。というか、ここまで頑張って勝ち上がった高校生にプレゼント、というレベルなくらいよく見ている。6分、野洲、右FK、��徳田の左足は大きく上に外れる。シュートにカウントせず。7分、綾羽��藤田キープから��中井ミドルは左に外れる。藤田はなかなかのドリブラー。そして綾羽は�δ攬罎�素晴らしい。身体の強さ、寄せ方の上手さ、ポジショニングの良さでスライディングタックルなしにチャージでボールを奪い、確実に繋げる。��中井は正確なパスで組み立てる。このドイスボランチが綾羽の生命線。野洲のエースは�音蓋気世�、なかなか持たせてもらえない。�┨掌�が後方で左足で組み立てようとするが、綾羽もFWが戻って潰しにかかる。�Э�河は懸命に戻るが寄せ方がイマイチでファウルになってしまう。綾羽��吉井は攻撃的右サイドバックだが、野洲��徳田に苦戦し、裏を狙われる。9分、綾羽��藤田から��西尾左クロスはカット。�Э�河の繰り返しのファウルで注意。頑張っているのは分かるが守備技術が足りない。�δ攬罎魎僂討襪半綣蠅�なると思う。15分、綾羽�Э�河がカットから左クロス、��西尾トラップからループは上に外れる。決定機。17分、野洲�せ核棔�右クロスは中でカット。右CK。��徳田の左足、風の乗ってゴールライン割る。そのカウンター、綾羽��中井から�Э�河へ、トラップミス。菅河が動き出しも素晴らしい。18分、綾羽��中井がカット、��藤田へ、切れ込みシュートはセーブ。19分、野洲��徳田の左足CKもクリア。綾羽前線でファウルもファウルされた方の野洲��川瀬に警告。異議?野洲、左CKも��徳田が左足で蹴るがクリア。27分、綾羽��吉井カットから裏の��小西へ、マイナスの右クロスは合わず。綾羽��西尾が裏に出し�Э�河1対1もGKよく触る。決定機。28分、綾羽、��藤田が仕掛け�Э�河1対1抜き切れずシュートブロック、。左CKへ。��中井のキック右足を野洲何とかかき出すが、ペナ外で待ち受けていた綾羽��中地が素晴らしいミドルを左上に叩き込む!0−1。31分、��藤田シュート、そのカウンター、野洲��徳田持ち込むがカット。前半は0−1で終了。
前半シュート数0対6(4)、CK数3対1、GK数3対4、オフサイド数0対1、クロス数1対4、ファウル数2対9、FK数1対1。明らかに綾羽ペースだった。野洲は綾羽の局面での激しい当たりをかわす局面のスキルが足りず、かと言って大きな展開もなかった前線のクオリティーは高いので、綾羽の運動量が落ちれば、という気もするが、綾羽は無理なペース配分でもなく、とにかくドリブルさせてもらえないままでは、後半も厳しい。
後半開始、いきなり綾羽、�Э�河から��西尾、�Э�河へと流れるパスワークも最後カット。38分(後半3分)、綾羽、右CK、��中井の右足に中でヘッドは上に外れる。野洲も㉒佐々木が左から素晴らしい仕掛けで倒され、左45度30mFK。�┨掌�の左足ストレートボールはファーで綾羽GK�‖舂咼�ャッチ。キックに全く惑わされず、安定感あるキャッチだった。44分、野洲㉒佐々木カットから�せ核椒轡紂璽箸郎犬鮟韻Δ�キャッチ。決定機。ナイスキーパー。45分、綾羽�Э�河仕掛けて奪われカウンター、野洲��徳田シュートは左に外れる。46分、野洲�音核棔↓�中野→�Ч蘯茵�隆、��毛利大河。9番と10番を育てたいと言っている野洲にとってそのポジションに当たる選手を代えざるを得ないところが苦しい。51分、綾羽、��藤田の左シュートはブロック、こぼれ�Э�河突っ込むがファウル。53分、綾羽��中井の左CKはクリア。しかし野洲のCKにおける高さ不足は不安だ。55分、綾羽、左45度30mFK、��中井のキックは上に外れる。56分、野洲㉒佐々木に警告。カウンターを故意に止めた。プロフェッショナルファウル。59分、野洲�Ч蘯茲虜献�ロスに��毛利スライディングシュートに行くが届かず。いい形。59分、野洲��藤田→�哀▲汽領橘蕁�61分、綾羽��吉井に警告。引っ張った。野洲�┨掌�が入れるがクリア。64分、綾羽カウンター、�Э�河裏を取ったが野洲�ヂ觴茲�間に合い、ギリギリでシュートブロック。1対1のうちに撃ちたかった。決定機。右CKも逸機。野洲右クロスに��徳田ヘッドは逸れる。67分、野洲�せ核棧���中貝元気。69分、綾羽��西尾から�Э�河へ、右カットインを倒されPK。これを��中井が逆をついて右に決め。0−2。71分、綾羽��小西→�厩癲�。72分、綾羽��西尾→㉒今西?。結局0−2で綾羽が勝利した。
後半シュート数2(1)対8(3)、CK数1対3、GK数7対3、オフサイド数0対1、クロス数3対5、ファウル数7対8、FK数2対2。
まあ綾羽が一枚上でしたね。繋ぐ野洲にとっては中盤の守備力の高い綾羽は難敵でした。マン・オブ・ザ・マッチは何といっても�δ攬罎任靴腓Α0掬歸�な存在感があった。��中井や運動量が落ちなかった�Э�河もよかった。完全に全国レベルのチームだ。強かったです。
第2試合に登場するのは野洲と並ぶ滋賀二強ともいうべく草津東と、第2集団を形成する比叡山とのカード。滋賀県1部リーグでは草津東は1位、比叡山が4位につけているが、直接対決では草津東が4−1で勝っている。 試合前に場内放送でヴァンゲリスのFIFAアンセムを流し続けるが、スタメンの発表位してほしい。
高校総体滋賀大会準決勝 比叡山−草津東 6月2日 13時 布引グリーンスタジアム 晴 ピッチ良
比叡山 草津東 −−−十番−−九番−−− −−−−−九番−−−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−十三−−−−− 七番−六番−−八番−十一 十一−六番−−八番−十番 十三−五番−−四番−三番 三番−五番−−四番−十五 −−−−−一番−−−−− −−−−−十七−−−−−
比叡山はすぐに2トップが目につく。9番は大柄でスピード・パワー・キック力など身体能力が持ち味な野性味あふれる選手。ただし技術的にはイマイチ。対照的にコンビを組む10番は身体能力はそれほどでもないがテクニックとアイディアに優れる。そしてチームとして9番に点を取らせるため、10番が走り回る。4番は大柄なCB。13番は左足キックがいい。野洲は4−4−1−1で9番がやはり高くて強い。中心選手は6番で、攻撃時は両サイドバックが高い位置を取り、6番が下がり目になる。一方で8番が下がって6番が前線まで重量感あるブロックドリブルで攻めあがるシーンも。6分、草津東、大きなサイドチェンジ、10番右シュートは左に外れる。8分、比叡山、3番の右クロスに大外で9番ヘッド、右に外れる。決定機。9分、比叡山、裏に出し9番が快速を飛ばし追いつき10番へ、シュートは左に外れる。14分、草津東、左CK、4番ヘッドは上に外れる。16分、比叡山のGKのミスキックから草津東、右裏の9番へ、角度のないシュートは正面。19分、草津東、サイドチェンジ、10番、右フリー右クロスに9番触れず。GKキャッチ。戦術的意図は比叡山が運動量を保ち守備で数的優位を作り、前線の能力の高さを活かし、8番当たりが決定的なパスを狙うというもの。草津東は大きく展開し、リスクを冒さず、技術はイマイチだがロングフィードを磨いたような4番のキックや安定感ある5番をベースにバックラインから組み立てる草津東といったところか。24分、草津東裏に13番飛び出し、GK外して左ループ、外れる、ワンタッチあり左CKへ。決定機。これは13番が右足で担当。24分、草津東15番のファウルで比叡山、左80度40mFK、13番の左足はGKキャッチ。27分、草津東11番の左クロスに中で9番競り勝つが右に外れる。決定機。28分、比叡山、左FK13番から9番届かず。35分、草津東、15番のサイドチェンジ、11番中に突っかけるが奪われ、そのカウンター比叡山9番に渡るが、トラップミスで詰まる。結局前半は0−0。
前半シュート数4(1)対6(3)、CK数0対2、GK数5対4、オフサイド数3対0、クロス数0対1、ファウル数4対6、FK数2対0。全くの互角と言っていいだろう。比叡山にオフサイドが多いのは9番がまるでバックラインを見てなくて、裏を狙いすぎるから。大柄なCFにありがちな引いてポストプレーではなく、あくまでフィニッシャーという意識が高い。比叡山は前線への負担が大きい。後半もキープできるか。草津東が大きな展開がクロスにつながっていない。また6番への負担が多きずぎる。とは言え、比叡山はコンパクトな陣形を保つため、運動量が保てるか、疑問だ。9番以外の中盤から前に負担がかかっているので。
後半開始。38分(後半3分)、草津東5番がカットから上がり11番から右の10番へ、クロスはカット。右CKへ。右CKは誰かが左足で入れ、8番がジャンピングハイボレー、上に外れる。無理目な体勢だが強引に行った。思い切りのいいプレー。比叡山、5番のフィードに9番競りかって後方に落とし11番右シュート、セーブ。決定機。41分、比叡山左FK、13番低いボールはGKへ。43分、比叡山7番左クロスは草津東5番が跳ね返す。45分、草津東15番カットから突っ込み10番が落とし中に突っ込んだ15番シュート、左に外れる。決定機。45分、比叡山10番→18番。正直厳しい交代だと思った。10番への負担は大きいが、攻撃面で代えがたい選手なので、比叡山の攻撃力が落ち、草津東の攻撃に対し耐えるだけの交代かと思ったが、18番もなかなかいい選手だった。守備力を維持しつつ飛び出せる選手。51分、草津東13番から右へ、15番トラップ甘い。この時間帯、草津東にサイドバックに自重するよう指示が出たのか、スタミナの問題か、上がらなくなり、草津東に大きな展開はなくなっていく。53分、比叡山9番身体を活かしキープ。草津東たまらずファウル。左45度27mFK。9番が強烈なシュートも壁を直撃。右CKを13番蹴るが、風でゴールライン割る。58分、草津東10番ドリブルで仕掛け左の11番へ、ファーでシュートはブロック。決定機。比叡山の陣内にスペースが空き始め、草津東は10番11番13番のドリブルが出てくる。しかし比叡山もバックラインが粘り強く対処し、囲んで奪う。そのカウンター、比叡山11番右シュート、セーブ。64分、草津東、左CKで11番が入れるがクリア。68分、比叡山、11番からサイドチェンジ、10番が中の8番へ、シュートは上に外れる。後半終了。0−0で延長戦へ。
後半シュート数3(2)対4(1)、CK数1対2、GK数4対3、オフサイド数3対1、クロス数0対5、ファウル数3対6、FKなし。後半もやはり互角だった。双方慎重な戦いぶり。プレッシャーのかかる環境だ。何というか、両者カウンターが効いているので手を出しにくい。それほど暑くないが、スタミナも心配だ。
10分ハーフの延長前半開始。73分(延長前半3分)、草津東13番→22番。75分、比叡山4番のロングフィードに9番シュート、左に外れる、76分、比叡山11番→16番。76分、草津東10番ミドルから左CKも逸機。79分、草津東、右CK、11番のキックは9番かすっただけ。延長前半終了。0−0。
延長後半開始。比叡山カットから18番シュートはセーブ。左CKは16番が担当。ヘッドは当たっただけ。85分、比叡山8番のスルーパスに9番シュートも右に外れる。決定機。比叡山8番に警告。理由は分からず。86分、草津東8番の左クロスに11番強シュート、セーブ。右CK。88分比叡山8番→14番。足攣った。草津東はPK戦用キーパー1番が用意。しかし直後に比叡山18番が左からカットインし16番が決める。1−0.直後に草津東はGK17番→1番だが万事休す。比叡山が1−0で勝利し、決勝進出と近畿大会出場を決めた。
延長も互角としか言いようがない。勝負を分けたものは時の運としか思えない。技術・戦術がしっかりしているうえで比叡山の執念が実った。草津東も内容で負けたわけではなく、比叡山の強さを受け止めたうえで、慎重に戦い、思い切った攻勢に出られなかったのだろう。タフないい勝負でした。
|