| 2016年02月06日(土) |
京都高校新人戦決勝トーナメント1回戦 嵯峨野−洛北 京産大附−洛星 |
京都高校新人戦決勝トーナメント1回戦 嵯峨野高校−洛北高校 13時30分 洛北高校グラウンド ピッチクレー 晴
嵯峨野 洛北 −−−七七−−十番−−− 十三−−−四番−−−三七 −−−−−三十−−−−− −−−十二−−三二−−− 四七−四五−−三九−十七 −−−−−七十−−−−− −−四四−三番−三三−− 十四−七七−−十番−七三 −−−−−二一−−−−− −−−−−一番−−−−−
入りは嵯峨野が良かったが、すぐに洛北がペースをつかむ。守備の要10番が堅実で身体を巧みに寄せる守備を見せ、フィードも繋ぎもよく、70番が丁寧に捌き、インサイドハーフ12番と32番は運動量豊富で勘所もよく、いて欲しいところに現れミスも少ない。大抵の監督が好むタイプだと思う。そして屈強なCF4番が高さでは競り勝てるし、開いて起点にもなる。ただ洛北はサイド攻撃したいのに、両ウイングがボールを受けてからすぐに仕掛けず躊躇するので、嵯峨野の守備が複数寄せてしまい、攻撃がサイドで詰まってしまう。左サイドバック14番もフォローするが、タテに速い攻めをしたい洛北としてはペースを握れない。押し込まれる嵯峨野は守備の要3番がタッチラインギリギリまでカバーに忙殺され、負担がかかりすぎる。8分洛北、14番の左クロスに4番トラップからシュート、上に外れる。決定機。9分、仕掛ける決断の遅れた13番をフォローした12番の左クロス、37番がトラップから狙うがブロック。13分、洛北73番の右クロスを4番ヘッド、上に外れる。決定機。14分洛北、32番ミドルは上に外れる。17分、洛北14番の左クロスにファーで4番素晴らしい高さで競り勝ち13番流し込む。0−1。洛北はサイドが詰まりがちになるにもかかわらずクロスが入りまくり、チーム力として1枚上なことが分かる。インサイドMFの運動量が豊富で、的確な位置でカバーし、繋いでサイドバックが上げるシーンが目立つ。24分、73番の右クロスに13番合わせるがファウル。嵯峨野の選手が負傷交代。39番か?ロングスローもあるし、非常に守備で効いていた選手。13番が左CBに入り、44番がアウトサイドに。47番も外側で3.5バックともいうべき布陣に変更。結局前半は0−1で終了。
前半シュート数0対6(1)、CK数2対0、GK数5対0、オフサイド数0対2、クロス数1対11、ファウル数2対2、FK数0対1。完全に洛北ペースだったが決め切れず。この内容で1点差というのは嫌なものである。逆に嵯峨野としては希望が持てるスコアだ。
ハーフタイムに保護者の方にホットコーヒーをいただきました。洛北グラウンドだから洛北の保護者の方だと思うが、周囲には嵯峨野が多かったし、どちらかは分からないがありがとうございました。非常に集中していたので周囲までは見られていなかった。
後半に入る。嵯峨野は立ち上がりペースを握る。ハーフタイムで喝を入れられたのか、気迫が違った。守備で洛北のサイド攻撃は止められなかったが、中央の守備が格段に上がっている。41分(後半6分)、嵯峨野、10番の左シュート、GK良く止めるがこぼれを流し込む。1−1。これだからサッカーは分からない。46分、嵯峨野、77番のスルーパスに10番1対1になりかけるが、洛北GK21番、いい飛び出しでブロック。両校のGKが非常に乗っている。しかしこのプレーの嵯峨野の右CK,洛北がヘッドで競り勝ったボールを77番ペナちょい外から左足ボレー、右に突き刺さる。1−2。まさかの洛北の窮地である。49分、嵯峨野、44番→35番。同じポジション。嵯峨野3番はコヤマと呼ばれている。51分、洛北70番→19番がインサイドMFに。12番がボランチに下がる。55分、洛北、右シュート逸れる、詰めるが届かず。更に拾った32番がいい判断でペナ内に突っかけ、倒されてPK。32番は本当にいい選手だ。このPKを10番右へ蹴る、GKもよく触るがゴールイン。2−2。嵯峨野、体力的にきつくなり、選手が足を攣り始める。洛北も4番が下がり、4−2−3−1気味に。つまり19番が1トップの右から24番、32番、37番という布陣である。65分、77番→7番。72分、洛北カウンターからシュートは右に外れる。結局2−2の引き分け。嵯峨野は大健闘と言えるだろう。次戦進出はPK戦に委ねられた。
嵯峨野:10番、成功。逆をついて左。 洛北:14番、成功。左隅。 嵯峨野:35番、失敗。右隅を狙うもキャッチ。 洛北:24番、失敗。右を狙うもセーブ。 嵯峨野:7番、成功。左足で左上。 洛北:10番、失敗。左を狙うもセーブ。 嵯峨野:37番、失敗。正面をセーブ。 洛北:37番、失敗。右を狙うもセーブ。 嵯峨野17番、失敗。右隅を狙うもセーブ。決めていれば勝っていただけにダメージは大きい。 洛北:35番、成功。左隅。 嵯峨野:5番、失敗。上に外れる。 洛北:32番、失敗、右を狙うがセーブ。 嵯峨野:3番、成功。逆をついて右。 洛北:12番、成功。逆をついて右。 嵯峨野:47番、失敗、コース甘くセーブ。 洛北:73番、成功。逆をついて左。
結局PK3−4で洛北が次戦進出。PKは双方蹴ったコースは甘くなかったが、GKが当たっていた。あと高さはセーブしやすい位置だった。
試合後、嵯峨野のGK(ホリ)が泣いていた。どう見ても彼は大活躍したとおもうが、それだけに悔しいのだろう。嵯峨野は大番狂わせとはいかなかったが、全国制覇経験校に引き分けは大健闘だし、シュート2本で2点決めた効率の良さも見事だった。
後半シュート数2(2)対3(1)、CK数2対1、GK数3対0、オフサイド数1対1、クロス数0対9、ファウル数3対4、FK数0対1。
京都高校新人戦決勝トーナメント1回戦 京都産業大学附属高校−洛星高校 15時30分 洛北高校グラウンド ピッチクレー 晴
京産大附 洛星 −−−七番−−十一−−− −−−−−五番−−−−− −−−−−−−−−−−− 三二−七番−−十番−九番 十四−六番−−十番−八番 −−−−−二三−−−−− 五番−四番−−二番−三番 二一−二番−−五五−八番 −−−−−一番−−−−− −−−−−十二−−−−−
洛星の意図は明確で4−1−4−1、ゾーンの堅陣で前半は守りぬき、カウンター狙いである。CF5番が攻撃的な選手ではなく、前線から頑張ってフォアチェックするための起用のようだ。2列目はそれぞれに技術があり、7番と9番はスピードもあり、突破力十分。10番も技術は高い。京産大附は7番の突破力、14番のタメ、3番と4番は屈強で当たりに強い。6番は展開力で洛星のゾーンの外側から逆サイドに振る。4分、京産大附、右FKに6番の左足、7番シュートは上に外れる。決定機。7分、洛星9番遠目からループシュートはGK難なくキャッチ。12分、京産大附、左から攻め、ファー寄りに立っている11番に洛星DFが30cmほどニア寄りに立つが、11番は内側を狙っているのが明らかだったのに、クロスに内側に入られ、難なくヘッドで1−0。厳しいようだがマークミスだ。13分、洛星、7番の右クロスにファーに詰めた32番届かず。決定機。ワンタッチあり左CKに。7番がニア狙うがクリアでアゲイン。これもクリア。14分、洛星、正面30mFK、7番(右足)と2番(左足)が構え7番右隅を襲うがセーブ。決定機。16分、京産大附、6番の左FK、ファーヘッドは上に外れる。18分、洛星9番、右突破からクロス5番飛び込むが至近距離を上に外す。超決定機かと思いきや、その前にファウル。21分、洛星9番突破から8番シュートは上に外れる。24分、京産大附、6番の右CKはクリア。26分、洛星、2番のFKに32番大きく外す。超決定機。洛星21番に警告。アフター。35分、洛星、右深くで京産大附DFの2人の間を抜いて突破、右CKへ。2番のキックは中に合いヘッド、DFライン上ブロックもこぼれを押し込む。1−1。前半終了。
前半シュート数3(1)対6(4)、CK数2対5、GK数2対4、オフサイド数2対0、クロス数5対2、ファウル数5対10、FK数4対1。
ハーフタイム、洛星5番→33番。7番は1トップに。33番が中盤。7番はカウンターでは脅威なので同点ならカウンター狙いという意図だろう。京産大附、5番が左を突破 、シュートが決めったかに見えたが外れて、ゴールキック。決定機。48分(後半13分)、洛星33番に警告。故意。左50度27mFK、6番の左足は壁。14分、京産大附、右CK、6番の左足、洛星マンマークを外されてニアで7番ヘッドで逸らし、ファーサイドネットに決まり2−1。52分、洛星、ペナ右カド付近でFK、2番の左足は上に外れる。洛星32番→31番が左CBに入り、中心選手の2番がボランチに。23番と組んで、10番がFWの4−4−2に変更。58分、洛星、正面18mFK、2番(左足)、7番(右足)が構え、7番のシュートは壁。決定機。59分、洛星55番のミスを京産大附7番シュート、左外れる。決定機。60分、洛星、初めてフォアチェックで前線でカット、10番が仕掛けるが、パスミスで逸機。京産大附、11番、7番、→9番、12番。洛星10番→14番がボランチに。2番を最前線に上げる。64分、洛星、7番の左CK2番ニアヘッド、右に外れる。決定機。66分、京産大附、左放り込みをGKパンチミス、12番合わせるが右に外れる。決定機。洛星、7番→誰か。京産大附12番突っ込むが、スライディングタックルでカット。72分、放り込みに洛星ボレー、上に外す。決定機。結局2−1でタイムアップ。京産大附が勝利した。
後半シュート数8(4)対4、CK数5対1、GK数3対2、クロス数2対3、ファウル数7対4、FK数2対3。
洛星はカウンターは鋭いが自分から仕掛ける攻撃はイマイチだった。守備的すぎたというか、4−4−2がベーシックな布陣ではないだろうか。7番、10番、9番といった技術のある選手とそうでない選手の差があるのだから、繋ぐサッカーは望めない。ならばバランスを保ってショートカウンターしかないし、そのためには2トップのほうがベーシックな布陣だし、フォアチェックからのショートカウンターも効くと思うんだが。京産大附は中盤が強力で繋げるんだが、洛星のバックラインと中盤の間に入り込んで受ける動きが足りず、バランスを崩せなかった。4−1−4−1破りの鉄則はボランチ脇のスペースを使うことなのだが。FW陣が前ばかり意識してしまった。
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