本来この日は準々決勝開催のはずだったが、一週間前の寒波のために延期になり、3回戦になっている。会場は播州赤穂と遠いが、好カード揃いなので構わず足を運んだ。
第1試合は10年ちょっと前に頭角を現し、そこからイマイチ伸びないと思っていたら、近年県内トップクラスを争うレベルに急激に達した三田学園と、コンスタントに成績を残している県西のカードである。試合は70分ゲーム。
兵庫高校新人戦3回戦
三田学園高校−県立西宮高校
10時 赤穂海浜スポーツセンター 人工芝 晴
三田学園 県西
−−−中野−−菅野−−− −−−−濱−−村居−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
山田−本掘−−畑中−尾上 桐野−小山−−岡田−森田
青山−澤田−−西川−安岡 垂見−朝田−−竹−−炭村
−−−−−瀬尾−−−−− −−−−−徳住−−−−−
三田学園
GK 1 瀬尾光宏
DF 3 安岡隆寛
15 西川哲史
5 澤田亘輝
2 青山京太
MF 20 尾上公祐
7 畑中涼馬
6 本堀幹
9 山田新汰
FW 10 菅村季樹
11 中野恭兵
県西
GK 12 徳住将
DF 58 炭村匠海
47 竹宏明
4 朝田和磨
9 垂見胤来
MF 57 森田博貴
7 岡田優大
11 小山了也
18 桐野貴也
FW 17 村居将幸
50 濱琳太郎
県西はバックラインを極端に押し上げ、ラインコントロールで三田学園の攻撃の自由を奪い、オフサイドなどで寸断し、マイボールになると後方でじっくり回し、前線へのフィードを狙う。しかしバックラインはミスはないものの、前線・中盤とも三田学園のマークを外せず、裏への単調な球出しに終わる。三田学園がパスを繋ぎ�λ榾戮療験�力で左右に揺さぶり、70分勝負と踏んで、じっくりしたサッカーを狙う。立ち上がりは県西宮ペース。�竿�上の攻守にわたる切り替えの早さや��菅村の思い切ったシュートなどでペースを握る。しかしラインコントロールに頼り過ぎた県西宮は24分、三田学園FWが囮になり、快速��山田が裏を取りGKとの1対1を決める。県西宮はバックラインが声をかけていたが、中盤のプレスが組織的ではなく、バックラインに負担がかかっていた。28分、またも県西宮のバックラインの左裏を取った�λ楫,虜献�ロスに��中野がスライディングシュート、決まって2−0。前半は2−0。
後半は県西宮が完成していないプレッシングのままバックラインを押し上げるのを止めて、リトリートした守備に変更。三田学園は相手ゾーンの前で回すが崩せず。確実に勝つ上手いゲーム運びだが、チャンスも作れず2−0で終了した。
三田学園は�λ榾戮�いい選手だと思った。運動量があって展開出来てペースをコントロールして、飛び出せる。前の4人も強力。しかし意外にパス制度は低かった。��菅村は変化をつけれらて突破できるし、囮になった先制点のシーンなど、実効的なプレーができる選手。県西宮はクレバーなバックラインを活かしきれなかった。組織力を高めれば面白い。GK��徳住はよく声が出ていて、バックラインへの指示も的確だった。頭よさそう。アタッカー陣も見るべきものはあって、とにかく、組織をどう高めるか。
第2試合は淡路島の強豪・柳学園が全国常連の滝二に挑戦する。
兵庫高校新人戦3回戦
柳学園高校−滝川第二高校
11時30分 赤穂海浜スポーツセンター 人工芝 晴
柳学園 滝二
−−−池内−−青木−−− −−−持井−−溝田−−−
−−−清本−−小畑−−− −−−−−−−−−−−−
美濃−−−木原−−−野上 神宮−二一−−朴−−日野
−−井上−芝床−不動−− 二二−大矢−−名倉−上出
−−−−−田中−−−−− −−−−−樫野−−−−−
柳学園
GK 30 田中景也
DF 3 不動耕佑
4 芝床東尚
6 井上昂祐
MF 19 野上一成
13 美濃虹太
5 木原啓吾
8 小畑孔陽
7 清本将史
FW 10 青木宏起
11 池内啓斗
滝二
GK 41 樫野智哉
DF 33 上出直人
99 名倉圭一郎
81 大矢啓太
22
MF 26 日野公貴
35 朴光薫
21
27 神宮浩気
FW 78 溝田大輝
92 持井響太
開始すぐに目立ったのは滝二の92持井。私はこの選手をFWタイプだと思っているのだが、1年生の時からチーム事情か、育成を考えてか、左ハーフでの起用が多かった。持井も器用だから応えられたが、適性というか、才能が伸びるのか不安だったが、問題なくFWとして活躍している。相方の78溝田もなかなかのスピード。これに対し柳学園は守備時はマークを受け渡さず、プレーが切れるまでしっかりついて行く守備で対抗。17分、滝二㉗神宮から21番が突破4、1対1になるがsグートはセーブ。柳学園では��青木が引いて変化をつけて��池内を活かす。両サイドもかなり高め。守り倒す意思はなさそうだ。18分、滝二78溝田がスピード豊かに左を突破してGKとの1対1を決める。0−1。柳学園も��池内の決定的なシュートがあったが決まらず。35分滝二、中盤でタメてから92持井が飛び出し決めたかに見えたが、ゴール取り消しのようだ。前半0−1。
後半は6分4分くらいで滝二が押すが柳学園もよく対抗している。44分(後半9分)、柳学園、左を崩しペナ内右ドフリーのシュートを外す。超決定機。徐々に柳学園の運動量が落ち、守備に綻びが出てくる。49分、滝二92持井のスルーパスに78溝田シュートは左に外れる。決定機。持井はFKも担当。53分、滝二カウンターから交代出場の29番が決めて0−2。その後滝二は92持井が華麗なヒールリフトで抜くなど個人能力の差を見せつける。この時間帯、滝二バックラインが「3点目取ろうぜ」と言っていることで、前半ロスタイムのゴールは無効だったことに気付く。結局0−2で滝二が勝利した。
滝二はバックラインで大きく回し前線が仕掛けるサッカーが出来ていた。2トップが強力だから、今年は結果が出せそうだ。組織力はまるでないが、以前の滝二なら、夏までは組織を固めず秋以降強くなるタイプだった。リーグ戦のある今なら春のプリンス開幕までにある程度固めるだろうし、そこからだ。92持井は関西屈指のタレントだし、プリンスでもなかなか止められまい。柳学園もスピードの差が出てしまったが、両サイドを引いて守備的に戦えば、十分守れただろうし、真っ向勝負に行って力の差が出た感じ。実戦的に戦えば、力の差を消す方法はいくらでもある。2列目の飛び出しが少なかったが、2トップ頼みだと、攻めが薄くて決定機が少なかった。まあこちらも組織をどう高めるかだ。
第3試合は昨年の高校選手権兵庫県予選決勝のカードである。来年は全国で高体連は6校しか参加できないプレミアリーグの金看板を背負う神戸弘陵と近年スポーツ強化で実績を作り経営再建を目指す芦屋学園のカードである。
兵庫高校新人戦3回戦
神戸弘陵学園高校−芦屋学園高校
13時 赤穂海浜スポーツセンター 人工芝 晴
神戸弘陵 芦屋学園
−−−−−本庄−−−−− −−−節政−−渋谷−−−
−村山−−木野−−立岩− −−−−−−−−−−−−
−−−野中−−上月−−− 末吉−中川−−松尾−西村
−原−木村−−谷後−多田 土居−秋本−−西井−東−
−−−−−鈴木−−−−− −−−−−元山−−−−−
神戸弘陵
GK 1 鈴木悠太
DF 19 多田勇慈郎
3 谷後滉人
4 木村俊文
5 原拓海
MF 7 上月翔聖
11 野中新史
16 立岩玄輝
14 木野剛基
13 村山健
FW 10 本庄啓太
芦屋学園
GK 12 元山永輝
DF 2 東篤志
17 西井アリー
5 秋本亮
3 土居龍戯
MF 6 西村大輝
10 松尾佑真
8 中川和保
7 末吉陽
FW 18 渋谷大器
11 節政亮人
立ち上がりから神戸弘陵が個人能力で上回ることが分かる。GK�[詭擇和腓�な声で指示を出し�C�後は確実な守備と捌き、�ジ兇麓虍�型サイドバックとして堅実な守備を見せ、高さもある。�ぬ畋爾皀潺垢呂△襪�フィードを見せる。そして��木野は素晴らしい加速から突破力を見せ、攻撃の中心として素晴らしい存在感を見せる。キックも正確。そして�Ь綏遒盡緤�から見事な持ち上がりで攻撃に厚みを加える。��野中も絡み、インサイドが強力。更に1トップ��本庄も素晴らしいキープ力。とはいえ、連携はまるでよくない。特に守備陣は穴だらけだ。それを芦屋学園は中盤��松尾、��中川が攻守に効いていて、神戸弘陵のボランチ
の上がった隙を巧みに突く。正直兵庫で勝つだけなら、そして全国でベスト8狙うだけなら神戸弘陵は全く問題がない。しかしプレミアでは戦力的におそらく残留を争うことになる。守備的なゲームが増える状況の中で、伝統のパスサッカーをするには連携が合わず、かと言って守備力はもっと足りない。ドリブルを主体に個々の能力で上回っているから、高校レベルでは満足すべき戦力だが、プレミアでは開幕までに何とかしないと、序盤で自信喪失してズルズルいってしまう。だからあと2ヶ月、神戸弘陵には時間が足りない。27分、神戸弘陵のドリブルを倒され、正面18mFK。ここで5人くらいボールのところに立ち、蹴るふりして次々に通りすぎ、��木野が左隅に叩き込む。1−0。前半1−0。
ハーフタイム��野中→㉓余田綾大。トップ下に入って��木野がボランチに。㉓余田はスルーパスを得意とするタイプのようだ。しかし��木野のボランチは守備力が落ち、一層中盤の組織が怪しくなる。45分、神戸弘陵、カウンターから�偉�岩の右クロスを��本庄が左足で右隅に決めて2−0。芦屋学園はFWがサイドに流れて2列目を押し出すなど、組織力で上回る。��節政の左足は見事だ。結局2−0で終了。
神戸弘陵は現時点では個々の能力はプレミア残留ギリギリ、組織力では極めて苦しい状況だ。なんとかチーム作りを4月までに進めてほしい。芦屋学園は今年も上位に絡みそうだが、強烈な「個」はなかった。新人戦の中では組織力を感じた方かな?神戸弘陵の個に押されながらも組織力・走力が落ちなかったにも良い。ただドリブルを止め切る守備力、止められないなら早めにファウルで止める、といった工夫は必要かと思う。