サッカー観戦日記

2015年11月07日(土) 高校選手権京都大会準決勝 久御山−京都橘 伏見工ー洛北

高校選手権京都大会準決勝第一試合は全国屈指の好カードとなった。今年は間違いなく全国でもトップクラスの久御山とプレミアリーグの京都橘である。久御山は娯楽性に富んだサッカー、対する京都橘もかつては理想にこだわるサッカーだったが、全国で結果を出すにつれて現実主義のチームとなっている。共に近年全国で準優勝を経験している人気の高校だけに西京極はバックスタンドのみ開放したが、超満員である。何とか着席。そしてプログラムは配布せず。決勝のみ無料配布なのだが、早い段階から有料販売してほしい。


高校選手権京都大会準決勝
久御山高校−京都橘高校
11時 西京極 ピッチ良 晴

久御山          京都橘
−和田−−築山−−河��− −−−−−岩崎�◆檗檗檗�
−−−山本−−八田−−− −−−−−梅津� 檗檗檗�
−−−−−玉村−−−−− 坂東−稲津�◆歹眦牒…藐境�
平木−中園−長谷川−中村�_蝋膈‥鎮罅檗歉�川−濱本��
−−−−−佐藤−−−−− −−−−−矢田貝�◆檗檗�



久御山 監督:松本悟
GK  1 佐藤由維斗 177/69 3年 京都サンガF.C.U−15
DF  3 中村禄郎  176/63 1年 宇治フットボールクラブジュニアユース
    8 長谷川輝  169/  3年 宇治フットボールクラブジュニアユース
    5 平木海都  172/53 3年 京都城陽サッカークラブ
    4 中園勇樹  173/63 3年 宇治FC
MF  6 玉村光輝  166/  3年 ASラランジャ京都U−15
   10 八田陸斗  163/53 3年 朱六フットボールクラブ
   14 山本蓮   171/60 3年 京都サンガF.C.U−15
FW  7 和田幸之佑 175/62 3年 木津南中
    9 築山隼   180/72 3年 京都J−マルカフットボールクラブ
   11 河��蒼太  167/57 3年 舞鶴少年サッカークラブ

京都橘 
GK  1 矢田貝壮貴 183/77 98/06/11 FC平野
DF 18 濱本和希  182/67 98/05/30 セゾンFC
    2 小川礼太  174/67 98/03/08 京都サンガ
    3 田中悠太郎 179/68 97/04/18 WIZARDS FC」
    5 河合航希  166/65 99/07/31 京都サンガ
MF  6 稲津秀人  165/58 98/06/25 宇治翔FCスポーツ少年団
    9 坂東諒   168/58 97/08/23 RESC   
   11 堤原翼   170/65 98/04/24 FCグリーンウェーブU−15
   16 内田健太  163/58 99/09/08 京都JマルカFCジュニアユース
FW  7 岩崎悠人  170/64 98/06/11 彦根市立中央中
   10 梅津凌岳  171/57 99/05/05 ガンバ大阪ジュニアユース



立ち上がり、京都橘の策が判明する。力関係から言って京都橘には特別な策が必要となる。まず久御山CBは自由にさせプレスを掛けない。岩崎と梅津で組み立てに秀でた玉村をケアし、攻撃的MFの八田と山本はボランチとサイドハーフが連携して囲んでドリブルさせない。久御山はCBもドリブルするチームだが、上がらせてパスをカットして素早くカウンターになる。サイドバックも自由に上がらせる。攻撃時は2トップが一気に上がる。中盤もFWも極めて負担が大きいサッカーだ。しかし久御山を封じるには無理をしないとどうにもならない。3分、狙い通り久御山�Χ迷爾離僖垢鬟�ットした京都橘�Т篋蠅�一気に加速、最後久御山��長谷川がカット。岩崎の身体能力、というか加速力とトップスピードの速さが発揮された。U−18代表の超高校級FW。この試合は主観で超高校級が3人いる。久御山の山本、京都橘の矢田貝と岩崎だ。八田はスケールは小さいが、高校レベルでは止めるのは厳しい。和田も技術とスピードを兼ね備えた逸材だ。7分、久御山�Χ迷爾藁△悒丱轡辰肇僖后���河��タッチが流れGK抑える。8分、久御山��和田が左で京都橘�⊂�川をタテにかわして左クロスは流れる。小川も高校レベルではずば抜けた選手なのだが、スピードでかわした。10分、久御山�っ羆爐�持ち上がり、パス出したところでカット、一気に裏の��梅津へ、しかしオフサイド。梅津は1年生ながら中心選手の一人になっている。負担の大きなポジションをこなせる走力と飛び出しとパスセンス。�Т篋蠅�前で競って潰れても拾えるのが大きい。久御山は中盤が消され、玉村からも勝負パスが出ず、八田と山本もマーク厳しいので、後方でじっくり回し、機をみて前線に出し、京都橘を走らせて後半勝負に出ればいいのに、焦って中盤を作ろうとして苦戦。20分、京都橘、前線で奪い�Т篋蠅�よく見て左へ、��坂東が左でフリーミドルが決める。0−1。22分、カウンター久御山��梅津が左で潰れ、中でフリーの��坂東流し込む。0−2。23分、久御山、左FK、��山本のキック、こぼれをボレーは大きく外れる。26分、京都橘、クリアミスを奪った��和田がシュートは右ポスト叩く。超決定機。久御山の築山は高さもあるが加速力もなかなかで左突破もゴールライン割る。32分、中盤ハーフウェイライン付近で山本がゆっくり右にドリブル、タメを作って一気に裏へスルーパス、��和田が右足つま先右で流し込む。1−2。山本はマークしづらいポジションを取っていた。和田が動き飛び出すタメを作る時空を操るプレー。まさに超高校級のパスだった。37分、久御山��八田が中でドリブル、スルーパスに��和田突っ込むがカット、左CK。これは��山本が担当、アゲインのこぼれを�Χ迷璽坤丱辰肇好襦璽僖広�河��シュートはサイドネット、右CK。41分、久御山��和田が正面に突っ込み倒され20mFK。��山本が鋭く狙うがわずかに右上。場内どよめく。決定機。結局前半は久御山1−2京都橘。

前半シュート数4(2)対2(2)、CK数3対0、GK数2対1、オフサイド数0対3、クロス数3対5、ファウル数6対12、FK数2対1。徐々に久御山の持ち味が出てきた。玉村はショートパスを出し始め、八田と山本のドリブルが出てきた。京都橘は中盤の走力をキープするためには交代しか手がなさそうだ。

後半開始。42分(40分ハーフ)、京都橘、左FK,�ゲ蝋腓離�ックをGKパンチミス、��堤原右クロスは合わず。さらに�案眦弔�ら��梅津落とし�Т篋蠅�突っ込むも左シュートはキャッチ。46分、久御山��山本のループパスに��築山落とすが京都橘��堤原ナイスカバー。47分、久御山��和田加速しシュートは左に外れる。ワンタッチあり左CKへ。��山本のキックは京都橘DFとGK矢田貝が重なりニアにこぼれ��河��蹴り込む。2−2。矢田貝には珍しいミス。51分、久御山、右でキープし突っ込んできた��八田へトップスピードで、理想のコントロール、マイナスの折り返しを��和田が右から左隅に流し込む。3−2と逆転。ここで久御山��堤原→��??。スタミナの限界っぽい。52分、京都橘正面22mFK、�Т篋蠅離�ックはバー。こぼれキャッチ。決定機。53分、京都橘ロングボールを右へ、�Т篋蠅�切り込み左足シュート正面。決定機。56分、京都橘�案眦帳��ぁ�?。中盤を次々代えて運動量を維持し、中盤を強化する。2トップの負担は相変わらず大きいが、�Т篋蠅皚�梅津も只者じゃない。走力もスピードも一向に落ちない。57分、久御山、左クロスのヘッドはワンタッチあり、左CKへ。58分、京都橘ロングボールに�Т篋蟾發ぢ播世離悒奪匹罵遒箸鍬�梅津がパス、�Т篋蠅論橘未妊轡紂璽函∈原�に決まって3−3。久御山��和田が痛む。63分、京都橘�Т篋螢疋螢屮襪濃迭櫃鵜�梅津が突っ込み1対1をシュートも決まらず。超決定機。68分、久御山��和田→㉓井上ショウタ?。京都橘カウンターから��坂東左シュートはGKセーブ。決定機。71分、久御山左60度30mFK、��山本。ここで��河��→�魁�?。FKは中で�ぁ�ヘッドも矢田貝セーブ。決定機。75分、久御山右CKが左に流れて左CK.いずれも��山本が蹴るが合わず。この時間帯、京都橘は延長になったらだめだ。走れなくなる、と思っていた。しかしいいカウンターが出せず苦しい上、��山本や��八田に前を向いたドリブルをされて久御山の流れになっている。苦しい。80分久御山��山本から��八田へのパスが通り仕掛けるぞ、というところで��輪木がチャージで奪い、そのまま上がりミドルは久御山DFに当たりループで左隅に決まる。3−4。京都橘��梅津→��??。結局京都橘が競り勝った。

全く互角の勝負だった。勝負は時の運としか。力量だけなら久御山なんだろうが、京都橘は策を練り、いいカウンターを浴びせ続けた。延長まで行ったら苦しかっただろうが、決勝点の時間帯も絶妙だった。プレイヤー・オブ・ザ・マッチは一般的に言えば岩崎だろうが、最大の発見の梅津もなかなかだった。そして久御山の攻撃を受け止め続けた守備陣も小川を中心によく頑張った。京都橘はかつての理想のサッカーではないだろうが、実戦的な勝つサッカーが出来ている。

ところで全国PK準優勝時の2トップ、仙頭と小屋松を思い浮かべる人も多いだろうが、ちょっと違う。仙頭と小屋松は交互に下がって受けパス出しをして、交互に飛び出す、似たタイプのFWで得点もアシストも出来た。今回の岩崎と梅津は岩崎が前目で仕掛けたり羽を活かしたジャンプ力で落としたり、潰れて味方を活かせるのでアシストは増えるだろうが、梅津が下がり目からパスを出しつつ飛び出すタイプなので全く別物と考えればいいだろう。得点数・アシスト数は似た数字になるかもしれないが。





第二試合は京都屈指の伝統校、というか日本最古の旧制中・京都一中がもととなっている洛北の登場である。ノーベル賞受賞者も二人出している。サッカー部も古豪だ。ただし昨年までの山岡先生は転任されている。対する伏見工はサッカーよりむしろラグビーで有名だ。サッカー部の台頭は近年のことだ。ただしラグビー・ニュージーランド代表オールブラックスが試合前にするマオリ族の戦いの前の踊り「ハカ」をサッカー部もするが私は認めていない。私はラグビーも観るからラグビーの論理は理解しているが、サッカーにおいては威圧行為は即警告に該当する。サッカーは試合前に握手をしてするスポーツであって、威圧するスポーツではない。そして太陽が丘においては控え部員まで勝手にスタンドを降りて「ハカ」を踊る。極めてマナーが悪いと言わざるを得ない。だから私は基本的に伏見工のマナーが好きではない。そしたら今年は選手たちはピッチで「ハカ」を踊らず、スタンドで控え部員が「ハカ」を踊っている。まあこれなら許容範囲かな、と。


高校選手権京都大会準決勝
伏見工業高校−洛北高校
13時30分 西京極 ピッチ良 晴



伏見工          洛北
−−−川勝�◆欖燹檗檗檗檗 檗檗鬱�舩−−澤田−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
古泉��唐崎−−吉原−木下�¬畋次歉綺蝓檗飮害�−秋津
田堂�∩暗帖檗歛偲帖鬱繁棔|羸據檗歐后檗歹H�−大川
−−−−−南井�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗歐甼盡供檗檗檗�



伏見工 監督:牧戸万佐夫
GK 12 南井優   2年
DF 14 田堂龍児  2年
    3 前田涼輝  3年
    4 村田光一  3年
    5 吉本勇斗  3年
MF  6 吉原佑綺  3年
    7 唐崎世成  3年
    8 古泉蓮   2年
    9 木下聖也  2年
FW 10 巌太斗   3年
   11 川勝未来  2年

洛北 監督:前田尚亮
GK  1 吹金原拓海 3年
DF  2 中切諒真  3年
    3 森啓生   3年
    4 藤八鴻?  3年
    5 大川聡一郎 3年
MF  6 上崎走太  3年
    7 木村幸太  3年
    8 山岡宏明  3年
FW  9 秋津奏太郎 3年
   10 貴舩陸   3年
   13 澤田健太朗 3年



立ち上がりから総合力に優る洛北がボールを走らせ、プッチを広く使いサイド攻撃を繰り返す。ただしクロスは簡単に上げず、詰まれば戻し、保持率を高めるサッカー。伏見工も必死に追う。牧戸先生は藤森中時代はパスサッカーで全中ベスト4に導いたが、伏見工は全くボールを回せない。グラウンダー左クロスに��秋津がニアに突っ込むもブロックで左CKへ。伏見工は右足FKを��木下が担当する。伏見工は両サイドハーフを活かしたいのだろうが、攻撃に出られないし、出ても無理目なクロスで終わる。中切の高速オーバーラップから左クロスに貴舩合わせるがブロック。9分、伏見工��川勝が左で1対1、中へ出すがカット。12分、洛北左50度20mFK、��貴舩(左足)、��秋津(右足)が構え、秋津が狙うが上に外れる。決定機。直後には��秋津の右クロスが入るがニアでカット。18分、洛北、一気に右裏を突き、��秋津が戻し��澤田シュートもブロック、決定機。更に貴舩の左シュートはサイドネット。��澤田はCFタイプだが、囮になる動きを考えてしていて、チーム全体でエース貴舩を活かそうというプレーが出来ている。20分、伏見工��
木下から��川勝、左クロスは合わず。24分には伏見工��川勝左シュートもキャッチ。26分、伏見工、左クロスをカットで左CK。これはパンチしたところを��木下ミドルは上に外れる。31分、洛北、��貴舩がカウンターからシュートはブロック。32分洛北、カウンター��木村が高速ドリブルから左寄りの貴舩へ、左寄りからニア上を破るシュートが決まって、0−1。伏見工もカウンターから��巌が右スペースでクロス、ニアで潰れ大外で��唐崎が左で撃つと見せかけ、鮮やかな切り返しから右足でニアを破る。1−1。終了間際には��唐崎の右CK,右足も逸機。結局前半は1−1で終了。

前半シュート数4(1)対7(4)、CK数2対2、GK数7対3、オフサイド数0対0、クロス数6対1、ファウル数9対2、FK数0対1。伏見工はサイドからのクロス一辺倒伝単調になっている。2トップまでサイドに流れるのでボランチが飛び出すかと言えば、層でもなく、人数の少ない中に上げるので得点の形にならない。牧戸先生は藤森中のサッカーと伏見工のサッカーは別物と割り切っているのか、伏見工転任後ずっとこういうサッカーをしている。対する洛北は体格とスピードに恵まれた貴舩を活かすサッカーには変わりないが、��木村の中からの崩しと木村が中に絞って��中切のオーバーラップを活かす分厚い攻めでペースを握る。はっきり洛北が押していたと言えるだろう。

ハーフタイムで洛北��秋津→��??。秋津は鋭く曲がるクロスが脅威だったが、代えるからには12番もいい選手なのだろう。43分、左CK、いきなり12番がキック。秋津同様キックの名手か?しかしふわりと高いボールを上げ、名手らしからぬキックだった。これは後でわかることだが、12番は左CKではふわりと高いボールを蹴り、右CKでは低く鋭いボールを蹴る。つまりチームとしてそういう練習を積んでいるのだろう。48分、洛北��澤田、タテに仕掛けて右CK、12番のボールに�てH�競るが撃てず。直後には��中切ワンツーで左を破りクロスはカット、左CK。この時間帯あたりで、洛北左サイドバック��中切は行けるところまで飛ばして疲れたら交代という狙いかな?と想像した。それくらい走っていた。しかもトップスピードのダッシュが多かった。左CKから右CK2本も逸機。54分、洛北��貴舩競って��木村シュートもミスキックかGK抑える。伏見工��川勝はスピードがあってターンも鋭い。59分、洛北右スペースを��島田が突き、低く鋭い右クロスをGKの出てこれない位置に入れ、��貴舩が正面左足ダイビングボレー、決まって1−2。63ふん、伏見工8番→17番。ウエムラリュウカ。洛北、左CKをファーで�てH�高いヘッドで折り返すが中でカット。藤八は高くて寄せも鋭くしかもキレがあるいいCB。一本いいフェイクから右クロスもあった。66分、洛北��中切左を高速突破からシュートはキャッチ。この辺りから中切はバケモノか!という感覚を覚える。走力が尋常じゃないし、上がるタイミングもいいから無駄走りがない。洛北は��貴舩のチームと言う印象があったが、むしろ中切に凄みを覚え始める。対照的に伏見工は終盤次々に足を攣る。スタミナ不足と走らされていたのと。69分、伏見工��木下→13番。洛北、左40度30mFK、��澤田のシュートはセーブ。73分、洛北��貴舩がタメて��中切クロスはカットも左CKへ。逸機。36分、洛北��貴舩ヘッドはGKキャッチ。終了間際伏見工左CKがバーに当たったり、」こぼれを�云綢爾�ドンピシャミドルを放つが味方に当たる。結局洛北が逃げきった。1−2。

後半シュート数2(1)対11(6)、CK数3対10、GK数5対2、オフサイド数0対2、クロス数2対2、ファウル数6対5。やはり洛北が強かったが伏見工もよく粘った。プレーヤー・オブ・ザ・マッチには洛北��中切を挙げたい。高校生離れした走力とスピード、タイミングのいい上がりと言い、長友的な左サイドバックになれそうだ。高校レベルじゃないと思った。今まで注目されてこなかったのが不思議なくらいだ。貴舩は看板通りの力を発揮した。この二人は大学でも即Aチームに入れるのでは。��木村もよかった。�てH�も鍛えれば面白い。他の選手もポテンシャルを感じた。大川のバランス感覚は光った。山岡先生時代のサイド一辺倒の洛北のサッカーが変わったと思う。一方で伏見工はサイド一辺倒。相手を中に寄せてサイドを使う意識が足りなかったので対応されてしまった。ただし持てる戦力で最善を尽くした感はある。いい勝負でした。


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T.K. [MAIL]