高校総体大阪予選のクライマックスは4チームによる決勝リーグとなっていて2位以内が全国に行く。初戦は履正社と桃山学院が勝っている。そしてこの日も両校は別のカード。つまりこの日両校が勝てば2校が2勝、残り2校が2敗となり、その時点で全国行きが決まる。
履正社は高校部活ながらプレミアリーフに参加しており、一番高いレベルを肌で知っている。そしておそらくプレミアリーグを戦うため慣れ親しんだ、3トップを捨て、4−4−2で攻守のバランスを意識したチーム作りを行っている。対する大阪桐蔭は毎年強いがトーナメント戦を大の苦手としている一方で真のチーム力が問われるリーグ戦では無類の強さを誇る。
高校総体大阪予選決勝リーグ第2日
履正社高校−大阪桐蔭高校
堺S1 11時 ピッチ良 晴
履正社 大阪桐蔭
−−−牧野−−菅原−−− −−−田村?イマミネ?−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
西村−川畑−−田中−林− 黒川−遠藤−−清水−伊藤
大迫−安田−−笠村−佐藤 石川−岡本−−實井−植田
−−−−−瀧浪� 檗檗檗檗 檗檗檗檗歉綸帖檗檗檗檗�
履正社 監督:平野直樹
GK 21 瀧浪朋生 181/70 99/11/15 大阪市サッカースクール2001
DF 2 大迫暁 172/62 97/11/26 ヴィッセル神戸U−15
5 安田拡斗 175/72 97/06/26 ガンバ大阪ジュニアユース
14 笠村祐真 171/65 97/05/02 賢明SC
3 佐藤拓人 175/63 97/09/05 千里丘FC
MF 4 川畑隼人 183/70 97/04/23 ガンバ大阪ジュニアユース
7 田中駿汰 181/62 97/05/26 ガンバ大阪ジュニアユース
11 西村光明 181/65 97/09/19 南千里FC
FW 8 林大地 177/68 97/05/23 ガンバ大阪ジュニアユース
9 菅原大空 174/67 97/09/07 大阪東淀川FC
10 牧野寛太 169/60 97/06/02 ガンバ大阪ジュニアユース
大阪桐蔭 監督:永野悦次郎
GK 1 上田人志 180/64 97/04/10 ヴィッセル伊丹
DF 22 石川裕稀 174/62 97/11/24 豊橋デューミラン
7 岡本侑也 178/68 97/08/23 イルソーレ小野
4 實井理音 177/66 97/04/30 柏田SC
3 植田侃汰 175/63 97/08/27 アスぺガスFC
MF 2 黒川圭介 174/66 97/04/13 ヴィッセル伊丹
8 清水大輝 172/70 97/07/31 セレッソ大阪西
9 遠藤祐馬 175/60 97/10/05 プログレッソ十勝
6 伊藤伶惟 169/58 98/03/24 セレッソ大阪
FW 13 田村浩都
28 イマミネ
開始1分、大阪桐蔭、攻撃力の高い��黒川の左クロスをニアで㉘イマミネが潰れ�Π貌�がフリーで蹴り込む。0−1。これは入り方の差としか言いようがない。履正社もここ2年全国で揉まれ実戦的なチームになっているのだが。��大迫のロングスローや�グ妥弔涼藜造閉戮靴閥�中戦など守備陣は固いしもともと攻撃に定評のあるチームだけにアタッカーは強者揃い。そして6分、履正社はエース��牧野が左で1対1、得意のドリブルで仕掛けカットインも阻まれる。牧野には独特の間合いがあり、前向いて持つと止めるのは難しい。9分、履正社、フリーで��田中が右クロスに��牧野がミドルボレー、上に外れる。決定機。11分、大阪桐蔭㉒石川のスルーパスに��田村が裏を取りオンサイド、シュートはGKに当てる。決定機。履正社は自陣でのFKミスから。流れに乗り切れていない。16分、大阪桐蔭㉘イマミネ、オンサイドで裏を取りシュートは右上に外れる。決定機。18分、履正社��林が右の裏を取るが、大阪桐蔭�Р�本が身体を絡ませるような巧みな守備で防ぐ。高校レベルでファウルにならないこういう寄せ方ができる選手は滅多にいない。18分、履正社��林がタメを作り��菅原へ、オンサイドでGKと1対1も慌てて撃てず。決定機。林はサイドに置けば突破力もあるが、持ってからのプレーが持ち味なので、いろんなポジションが出来るタイプ。というか、牧野がいなければトップ脇だろう。菅原は裏を取る動きまでは良かったがトラップが乱れた。21分、履正社��田中が裏へ、��菅原がオンサイドもトラップミス、いい形。菅原が動き方はいいと言うべきか、今日は彼の日ではないというべきか。いずれにせよチームメイトは彼を信じてパスを出すしかない。24分、大阪桐蔭、左FK��黒川のキックは逸機。履正社��笠村は後で身長を確認して驚いたのだが高い。センターバックを任せるに足る安定感がある。��遠藤は潰せて捌くだけでなく決定的なパスが出せる。実は大阪桐蔭で一番才能があるのではないだろうか? ��黒川はレフティーでワイルドで攻撃力が素晴らしい。27分、履正社、左CK��牧野が入れて��笠村ヘッドも上に外れる。体勢が苦しかった。28分、履正社、40mFK、��牧野が入れて��西村ヘッドは左に外れる。履正社はシュートが枠に飛ばない。更に左に現れた��林がカットインもゴールラインを割る。いい突破だった。32分、履正社、右CKで��牧野キックも逸機。37分、履正社��西村がタテに突破して左クロスはファーに合わず。前半終了。0−1。
前半シュート数5(1)対3(2)、CK数3対0、GK数2対5、オフサイド数1対0、クロス数6対2、ファウル数5対6、FK数1対1。履正社が強いのは間違いないが、上手く歯車が合わなかった。GK瀧浪は1年生ながら安定していてDF陣も固い。田中・川畑のインサイドの支配力も高い。そして牧野・林という二枚看板もいる。攻守にわたりプレミアリーグの金看板に恥じない戦力を持っていてそれを披露している。にもかかわらず流れが悪い。大阪桐蔭が名門校らしい巧みな試合運びで流れを引き寄せている。こればかりは経験だし。
後半開始。大阪桐蔭、CKから繋ぎ��黒川が中へ切れ込み突破も撃てず。開始直後から大阪桐蔭がペースをつかみに行っている。そしてそれに押される履正社。39分(35分ハーフ)、大阪桐蔭、自陣から��黒川が長いドリブル、他の選手が大きく引きつけてスペースを作り中に切れ込みそのまま一人で決める。0−2。40分、大阪桐蔭��黒川を追っかけ履正社��大迫が倒し警告。もしかしたらポジション的に��佐藤かも知れないが2番に見えた。故意。退場ではないだけラッキーという感じ。43分、大阪桐蔭、左80度25mFK、�╂郷紂扮β�)、��植田(右足)、��黒川(左足)が構え、�╂郷紊離轡紂璽箸�壁の右を抜け右隅に突き刺さる。0−3。壁の作り方のミス。履正社��西村→24番。��林が上がり目に。44分、履正社GK㉑瀧浪→1番。安定していたけど3失点目の影響かな?履正社��林の右クロスを24番ヘッド、右に外れる。49分。履正社、30mFKで��田中のキックに裏を取った��林が決めて1−3。履正社��佐藤→22番。50分履正社、��菅原のクサビを受けた��牧野が左シュート、正面。ここで大阪桐蔭�╂郷紂�㉒石川→11番が左ハーフ、5番が右サイドバックに。更に��田村→18番。大阪桐蔭は↓の布陣へ。
大阪桐蔭
−−−十八−−二八−−−
−−−−−−−−−−−−
十一−七番−−九番−六番
二番−三番−−四番−五番
−−−−−一番−−−−−
58分、大阪桐蔭��菅原→15番。菅原は頑張ったけど、もうこれは彼の日ではなかったとしか言いようがない。��林を1トップ、��牧野をトップ下、24番左ハーフ、15番右ハーフの4−2−3−1に変更。いきなり15番が右裏を取るがクロスはクリア。63分大阪桐蔭28番→17番。30分、履正社、右FK��牧野。大阪桐蔭�Р�本に警告。故意。69分大阪桐蔭6番→10番。71分、大阪桐蔭、右70度25mFK、��黒川の左足に17番がニアで触り、ファーで10番合わせるが左サイドネット。決定機。結局1−3で試合終了。
後半シュート数は6(3)対3(2)、CK数0対0、GK数4対3、オフサイド数0対0、クロス数5対2、ファウル数8対8、FK数2対2。
もうこれは試合運びの差としか言いようがない。入りの時間帯に大阪桐蔭がペースをつかみ、その一方で肝心の時間帯に履正社は淡泊な守備。力そのものはあるのに、全国での修羅場経験もあるのに、試合運びが拙すぎた。逆に名門校らしい勝ち方をした大阪桐蔭が全国へ向けて踏みとどまった。
第2試合は大阪1部リーグ同士の対戦。大阪高体連はプレミアに履正社、プリンスに大阪桐蔭など6校を送り出しており、大阪1部が代表になるのはかなり厳しい。1部リーグの直接対決では桃山学院が1−0で勝った。
高校総体大阪予選決勝リーグ第2日
桃山学院高校−関西大学北陽高校
堺S1 13時 良芝 晴
桃山学院 関大北陽
−−−十番−−九番−−− −−−−−九番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −八番−−七番−−十一−
十三−八番−−六番−七番 −−−六番−−十番−−−
二三−十五−−四番−三番 三番−四番−−五番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−十七−−−−−
堺S1に選手名表示などはなく、放送を耳で聞いたものがすべてなので、漢字は判らないし、正確性にも自信がないので、間違っていたらお許しを。
桃山学院
GK 1 クワタ
DF 23 モリ
15 オオマエ
4 タガミ
3 ニワ
MF 6 タニモト
8 タニグチ
13 タニモトケイト
10 スズキケイタ
7 ヤマモト
FW 9 クリタソラ
関大北陽
GK 17 ナカジマヒョウガ
DF 2 ワタナベ
3 スギウラタクト
4 ヨシタニユウジ
5 ミヤワキ
MF 6 ミウラカズヤ
10 ヤマシタタイキ
8 フカダ
11 イシダ
FW 7 フジワラリク
9 聞きとれず
関大北陽はCF9番も含め俊敏なドリブラーを揃え、ボールを持ったら基本的に仕掛ける。8番は逆サイドが見えており展開力がある。9番は特にドリブルのキレがある。そして守備も1対1の強さをベースにした固さがあり、特に2番は固い。4番はレフティー。6番と8番のボランチは流動的だが、やはり仕掛ける姿勢がある。対する桃山学院はレフティー10番が変化をつけられ、仕掛けられて、しかも守備の寄せ方まで上手い。右サイドバック3番は高速オーバーラップが武器。4番がそのための時間を作り、タメてからフィードするのもよい。開始直後、関大北陽、放り込みに9番シュートもブロック。8分、桃山学院10番切れ込みペナ内に突っ込むが関大北陽5番カット。11分、関大北陽5番が激しく突っ込みファウル。桃山学院左40度30mFK。10番(左足)と3番(右足)が構える。14分、桃山学院3番のフィードに9番がGKの前で触り、かわして右ループ。決まって1−0。桃山学院3番はキックも正確。というか両チーム右サイドバックがカギだな、と思った。15分、桃山学院10番が突破からシュートもブロック。関大北陽2番。桃山学院9番のスルーパスは関大北陽5番がカット。関大北陽はDF陣が前に強く、かと言って押し上げる守備じゃないので裏も取れない。その分アタッカーも守備時には引いてスペースを潰し、カウンターからドリブルを仕掛けるサッカーが出来ている。16分、桃山学院、左クロスに9番ヘッド、上に外れる。決定機。ちなみに桃山学院の左クロスは前半これが唯一。以下に関大北陽がクロスを上げさせない守備が出来ているかがわかる。17分、関大北陽11番が仕掛けてファウルゲット。右80度18mFKの絶好機。10番、7番、4番が相談し10番が狙うも壁。決定機。桃山学院6番に警告。ラフ。22分、桃山学院13番が左から突っ込みシュートも弱くGKキャッチ。23分、関大北陽9番が右シュートも桃山学院GKナイスセーブ。決定機。23分、関大北陽、右70度35mFK、10番の右足に9番ヘッド、セーブしてバー直撃。決定機。26分、桃山学院、ペナ右カド付近FK、10番(左足)と3番(右足)、3番のキックはファーに合わず。31分、関大北陽11番突っ込みファウルで桃山学院の誰か?に警告。3番シュートはキャッチ。34分、関大北陽、11番突っ込み10番ミドルはバー。決定機。桃山学院も10番シュートはバー。結局前半は1−0で終了。
前半シュート数5(4)対5(2)、CK数0対1、GK数5対5、オフサイド数0対1、クロス数2対0、ファウル数5対6、FK数2対2。やや関大北陽が気迫で上回った、というか気迫が伝わりやすいプレースタイルだった。決定機でも上回ったが、枠内に飛んだシュートは桃山のほうが上でなので何とも言えない。そして関大北陽は明らかに飛ばし過ぎ。前半で勝負をつけようとして出来なかった。
後半開始。入りは桃山学院が良かった。関大北陽もペースを握らせまいと走って必死に守備をするが、ボールを回され、撃たせないことに精いっぱいである。桃山学院は魔の時間帯を素晴らしいゲーム運びで落ち着かせ、ペースを握る。44分、桃山学院3番の右CKに9番オーバーヘッドもバー、これを7番撃つが外れる。決定機。48分、桃山学院10番が左を破るもGK飛出しカット。そのカウンター関大北陽、右の9番が切れ込みGKかわしシュートはサイドネット。超決定機。49分、関大北陽8番抜け出し左シュートは外れる。決定機。50分、関大北陽7番→12番。51分関大北陽GKが出したボールを桃山学院カット、3番中へ切れ込み左足シュート、DFカバーに入りブロック。決定機。桃山学院もDFミスから関大北陽9番裏へ、GK飛び出し、9番のファウル。56分、桃山学院、3番のFKを4番落とし10番がタメて9番、右シュート、左に外れる。決定機。なんか決定機を外しまくるとありがちなガッカリ感ではなく、守備陣の気迫が外させた感じのざわめきが場内を包む。58分。桃山学院、9番タメて6番は持ち込みシュートは右に外れる。決定機。ワンタッチあり右CKへ。10番の左足をファーで5番ヘッドは上に外れる。関大北陽9番、8番→20番、14番。9番、8番は攻撃の中心で気迫のドリブルを見せていたが、さすがに消耗が激しかった。そして5番をCFに上げパワープレー開始。しかし62分、桃山学院、23番切れ込み9番が左足シュート、セーブを8番蹴り込み2−0へ。64分。関大北陽12番切れ込み浮かせたボールが桃山学院DFの手に当たりハンド。PK。これを12番自ら決めて2−1。72分、関大北陽20番に警告。結局2−1で試合終了。桃山学院が2連勝、逆に関大北陽は2連敗となった。
後半シュート数は8(2)対2(1)、CK数2対2、GK数1対9、オフサイド数1対1、クロス数4対2、ファウル数4対6、FK数1対0。後半はスタミナ切れの関大北陽を桃山学院が攻め立てた。70分トータルで決定機ベースでは互角だったが、これはもう運の差としか言いようがない。桃山学院10番はなかなかの好選手だが、関大北陽2番が自由にさせなかった。そして両者守備が粘り強かった。
さて試合直後にTwitterで呟いたことだが、桃山学院が3連勝した場合、次いで3チームが1勝2敗で並ぶ可能性があるし、逆に関大北陽が3連敗した場合、2勝1敗で3チームが並ぶ可能性がある。高校総体は大阪2枠。つまり予選突破も予選敗退も何も決まっていない。だから諦めなければどこにも可能性があるし、逆に油断することも出来ない。
翌日の最終日は足を運ばなかったが、まさに劇的な展開となった。2勝1敗で3校が並ぶ激戦で、2連勝だった桃山学院が3位に落ち、大阪桐蔭と履正社が予選突破したのだ。高校サッカーは分からないもの。そしてプレミアとプリンスが代表校になったのだから、真に強いチームを全国に送り出すことになる。大阪勢は全国制覇から遠ざかっているが、この両校には全国制覇の力がある。全国高校総体では頑張ってほしい。