サッカー観戦日記

2015年05月23日(土) 高校総体滋賀予選3回戦 膳所ー野洲 滋賀学園ー水口 北大津ー立命館守山

この日は当初はサンライズリーグを予定していたが、その前の週にまとめてかなり観たので変更し、好カードが三つ続く滋賀の3回戦に変更した。第1試合は14年前の全国高校総体に出場した文武両道の膳所と、全国制覇したころの勢いが近年イマイチない野洲である。

高校総体滋賀予選3回戦
膳所高校−野洲高校
水口スポーツの森 10時 人工芝 晴れ

膳所           野洲
−−−−−十番−−−−− −−−−−九番−−−−−
−−−−−−−−−−−− −−−八番−−十番−−−
十九−七番−−五番−十二 十四−六番−−四番−七番
四番二番−三番−二十二四 −−二四−三番−二番−−
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

布陣は基本的には両者同じなんだろうが、総合力で劣る膳所が引いてガチガチに守ったので膳所を5バック、MF4人で表記した。野洲は最初3−5−2だと思ったが、山本先生
が「2シャドー」と大声で指示を出すので3−4−2−1表記にした。膳所と野洲の違いはテクニックに差があるので押し込めるため、野洲が上がり目になるだけで、布陣は同じだと思う。むろん戦術的意図は全く違うが。

膳所1トップ10番は大柄でキープ力がある。しかし孤立して味方の上がりも少ないため、単独ではどうにもならない。8分、野洲8番左FKを左足で入れるがふかしてしまう。9分、野洲14番が切れ込み、戻して9番正面ペナ少し中からシュートはクロスバー。膳所も左CKで7番入れるがクリア、ワンタッチあったようでアゲイン。逸機。膳所は7番が初シュート、GK正面を突く。膳所のインサイドは7番が攻撃的で5番が守備的。15分、野洲14番いいカットインから左クロス高いヘッド、決定機。17分、膳所、左FK、7番の右足で入れるがGKパンチ。19分、野洲、右CKに大外でヘッド。決定機。22分、右突破、右CKゲット。これも逸機。野洲のセットプレーは精度低いのか?と思っていた。27分、野洲、左70度25mFK、8番のキックは左上に外れる。前半は0−0で終了。野洲が細かくつなぎゲームを作り、膳所がゲームを壊すことに専念という印象。ファウルも多い。もちろん悪い意味ではない。野洲は細かい局面を打開する力がなく、1トップもキープできない。一人二人かわせても、最後を打開できない以上、膳所が勝つ方策として、引いて守るサッカーは当然の策だと思う。ただし攻撃にならず、PK戦が念頭にあるのかな?と思った。

前半シュート数1対4、GK数2対4、GK数3対1、オフサイド数0対2、クロス数1対2、ファウル数7対3、FK数1対2。

後半開始。39分(後半4分)、野洲、左CK。8番の左足に24番がヘッドで合わせる。0−1。これは膳所のマークミス。すぐに「集まれ」と声をかけ、修正を図る。43分、野洲、スルーパスに高い位置を取っている14番が裏に走り込み、シュートもサイドネット。決定機。48分、野洲、左80度25mFK、3番狙うが上に外れる。惜しい。CBがこの距離でFKを蹴るなんてキッカーいないのか?10番(村上)とか候補はいろいろいると思うけど、このゲームはイマイチだ。53分、野洲、スルーパスに9番右シュート、膳所GK足でセーブ。決定機。膳所DF24番が足を攣っている。この時間帯で足を攣るようではスタミナ的に厳しい。それにリードされているにもかかわらず、膳所は攻め手がなく、守備に追われっぱなしなので、消耗も激しい。24番→21番。58分、野洲、正面20mFK、10番(村上)が狙うがどうってことのないキックが右に飛びセーブ。やはり村上は調子悪い。直後にも野洲、右FKを8番左足で入れるがクリア。膳所1トップ10番が足を攣る。非常に負担の大きいポジションだから仕方ないが、いよいよ膳所は厳しい。しかも代えの利かない選手だし。そして後半は膳所のシュートが一本もない。62分、野洲9番→11番。膳所19番→9番。66分、野洲スルーパスに11番抜け出るがGKクリア。野洲、8番の左足右CKに24番逸らすが大きく外れる。70分、野洲10番、中央突破ドリブル、初めてらしいプレーだと思ったが最後はカットされる。結局0−1で終了。

後半シュート数0対10(5)、CK数1対3、GK数6対2、オフサイド数0対2、クロス数1対2、ファウル数7対2、FK数0対3。

膳所は勝つために力を尽くしたが、戦術的に要求される走力が足りず、ベンチの層も薄かった印象。攻撃の方策がなければ、先制されれば非常につらい。ファウルで止めていたのは好印象。野洲のクロスが少ないのは簡単に上げなかったためだが、中央突破する力がない以上、簡単に入れたり、ミドル狙ったりと変化もいるかと思う。特にこの日はインサイドの突破が不発だったのだし。これが実力だとすれば、守り倒されれば、いつもセットプレーが決まるとは限らないし、次戦は膳所以上の強敵・綾羽だ。野洲も組み合わせには恵まれなかったし、全国への道はなかなか厳しい。




第2試合も好カードである。滋賀学園で思い出すのは数年前の県リーグで終盤まで首位を走っていて、土壇場で比叡山に逆転優勝を許し、そのまま比叡山がプリンスリーグ昇格を果たしたことだ。しかしどういうわけかその後失速し2部リーグに落ちている。現在2部リーグ首位。対する水口は滋賀県きっての伝統校。ただし1部リーグで8位なので今年のチーム力に関しては互角か好調の滋賀学園が上かな?くらいの展望で観戦に臨んだ。


高校総体滋賀予選3回戦
滋賀学園高校−水口高校
水口スポーツの森 12時 人工芝 晴れ

滋賀学園         水口
−−九番−−−−十番−− −−−−−十七−−−−−
−−−−−七番−−−−− 二十−七番−−十番−九番
−五番−−八番−−二三− −−−−−六番−−−−−
十二−四番−−三番−六番 十九−三番−−五番−十三
−−−−−二一−−−−− −−−−−一番−−−−−

滋賀学園は変則の4−3−3。ただ7番は偽9番をするには支配力が低く中盤は水口のプレッシャーをまともに浴びて奪えない。水口は技術に優り、攻守に中盤の能力が高く、SBも右の13番が積極的に上がるなど、攻撃的でペースを握る。水口の左の二人はレフティー。10番の突破力はなかなか。17番は流れて味方にスペースを作る。滋賀学園は3番を中心に声を掛け合って修正を図るが、ポゼッション志向のチームが逆にポゼッションされると苦しいことがよくわかる。と言うか、単純にプランBがなかった。逆に水口は県リーグでの苦戦から守備意識が高いのか、一人一人が自分のところで潰す、という責任感が凄かった。14分、水口17番がいいボレーで先制!0−1。滋賀学園は3トップが互いに連動してスペースを作りあうがパスが来ない。水口、左CKのこぼれを13番シュート、左に外れる。決定機。25分滋賀学園、左突破を倒され左50度25mFK、7番が狙うが上に外れる。初シュート。27分、水口、17番、右から切れ込みシュート、左に外れる。決定機。28分、水口、右から9番シュートも正面。決定機。水口は20番が左で仕掛けてシュートも外れる。32分、水口、10番から20番へスルーパス、左から右隅を狙い、見事右サイドネットに決まる。0−2。直後に水口ベンチから「ノーリスクで行こう」という指示。34分、水口、ポストプレーから10番が流し込む。0−3。「オカムラ、サンキュー」の声。10番はオカムラと言うらしい。結局前半は0−3で終了。

前半シュート数2対9、CK数0対3、GK数5対1、オフサイド数0対0、クロス数0対6、ファウル数5対3、FK数1対1。ゲームプランをしっかり立てて遂行した水口が完全いペースを握っている。

35分ハーフの後半開始。水口17番、中に入ってシュート、決まらず。42分、スペースに流れて受けた17番シュート、セーブも7番が押し込む。0−4。滋賀学園8番→14番。44分、17番、左に流れ切れ込むが、カットされる。滋賀学園はサイドのスペースに流れる17番を止める工夫が感じられない。というかコーチングの声が足りない。水口7番が切れ込んでシュート。決定機。45分、水口19番→14番。46分、水口、裏へ、飛び出した10番の前でカット。49分、滋賀学園3番→2番。足を攣った。3番はキャプテンだけに痛い。声の出ていない滋賀学園の中では声が出ていた方だから。50分、滋賀学園、カウンターから23番左シュート、上に外れる。決定機。51分、滋賀学園、カウンターから10番が左シュートは左ポストを叩く。超決定機。水口は大量リードで守備が緩んでしまった。水口9番→11番。52分、水口17番、いいタテ突破。17番はいい選手で頭もいいし技術も身体能力もあるが、17番という背番号をみると下級生。それとも昔の高校選手権登録17人時代の伝統から裏のエース番号として17番をつけているのか?伝統校の水口だけに。水口13番→21番。左サイドバック。「カズヤ、左サイドバック」と指示が飛び、19番が右。しかし21番はいきなり警告をもらう。オフサイドとられて蹴り出す。59分滋賀学園2番→22番。交代選手の交代。60分、水口6番→15番。↓の布陣。

水口
−−−−−十七−−−−−
二十−−−十五−−−十一
−−−七番−−十番−−−
二一−三番−−五番−十九
−−−−−一番−−−−−

64分、水口、20番に警告。緩んだチーム全体の守備意識と、ここの頑張る意識の狭間で苦しい局面を止めようとしてファウルになってしまう。後半の水口はファウルが多いが、厳しい体勢になってから責任感でファウルを犯して止めざるを得ない局面になっている。4点リードだから累積を恐れてファウルをしなくてもいいのだが、失点することで今後に悪影響を与えることを恐れているのだろう。その右FK、滋賀学園11番が右シュートも外れる。決定機。65分、水口7番→23番。水口ベンチ「カードトラブルに気をつけろ」。70分、滋賀学園、14番?が決める。1−4。直後にも14番がスピード豊かな突破、左CKゲットも実らず。結局1−4でタイムアップ。

後半シュート数3対6、CK数1対3、GK数3対5、オフサイド数0対3、クロス数1対5、ファウル数5対10、FK数3対1。

まあ結果を分けたのは相手に対する研究と対策、それに自分を知っているかどうかでしょう。点差ほど力の差があったとは思わないが、試合運びに差があったのは確かだ。水口は右サイドバック13番とCF17番が気に入った。全員責任感を持ってプレーしているのもいい。ファウルトラブルも高校生なら審判の基準を把握できなくても仕方ない。責任感のあまりのファウルだし。



第3試合は上位常連の北大津と近年力をつけてきた立命館守山である。ともに2部リーグで立命館守山が2位、北大津は3位と好位置につけている、ただし直接対決では立命館守山が5−1と大勝している。ただし首位は野洲Bが独走しており、県大会優勝を狙うにはちょっと厳しいかも知れない。


高校総体滋賀予選3回戦
北大津高校−立命館守山高校
水口スポーツの森 14時 人工芝 晴れ

北大津          立命館守山
−−−−−九番−−−−− −−−十一−−十番−−−
−−−−−七番−−−−− −−−−−−−−−−−−
二五−二二−−十一−八番 八番−六番−−十五−九番
三番−四番−−十番−五番 四番−三番−−十三−五番
−−−−−二三−−−−− −−−−−十七−−−−−

北大津はタテに速いサッカーで長身7番に当てて9番が裏に抜ける狙いかと思ったら、7番は結構技術もあり視野も広いという逸材だった。そして結構繋ぐサッカー。対する立命館守山はタテに速いサッカー。7分、北大津22番に警告。ラフ。段々立命館守山のプレスが激しくなり鋭くタテの攻めが出てくる。北大津が繋げなくなるが、7番という飛び道具が存在するために攻撃の形になっている。14分。立命館守山10番のスルーパスは合わず。15分、北大津7番切れ込みシュートは弱い。16分、北大津7番からスルーパスも9番オフサイド。18分、立命館守山、サイドチェンジから4番深くに侵入するが左クロスはカットされる。19分、立命館守山10番シュート。北大津10番は良く上がる。リベロのイメージ。本来中盤の選手なのだろう。23分、立命館守山5番ロングシュート、とりあえず撃っとけ的なシュート。29分、立命館守山右クロスのこぼれを9番シュートもブロック。北乙もよく鍛えられていてシュートは撃たせない。33分、北大津7番がドリブルで仕掛けファウルゲット。これを7番が緩く狙うがキャッチされる。コントロールシュートも完全に読まれていた。前半は0−0で終了。

前半シュート数2対3。CK数0対3、GK数4対1、オフサイド数1対2、クロス数1対2、ファウル数1対6、FK数1対0。

まあ互角でした。クロスの少なさは北大津が徹底的に繋ぐサッカーで立命館守山が徹底的にタテに速いサッカーなことを示している。立命館守山は鬼プレスを35分間やり続けた。持つはずがないと思ったが、意外に暑くないこの日の天候と35分ハーフのルールならもしかして持つのか、いや無理だよなあ、と思っていた。

後半開始。48分、北大津7番が左寄りをタテ突破、シュートをサイドネットに決めて1−0。個人能力の高さが出たゴール。42分、北大津、7番、トリッキーなヒールでのトラップに左足クライフターンなど遊び心が出たプレーを見せる。45分、立命館守山、8番、9番→16番、14番。16番が左、14番が右。運動量を維持してプレスを掛け続ける方策だろう。46分、立命館守山、右CK、こぼれをシュートは外れる。北大津が何とか回し、立命館守山が必死にプレスを掛け続ける展開が続く。そして54分、インターセプトから立命館守山、9番?が押し込む。1−1。60分、立命館守山、左70度35mFK、10番の右足が左隅に決まり1−2。北大津GKは逆をつかれたか?これで動揺したのか72分、立命館守山左パスを16番決めて1−3。この時間帯立命館守山が次々に足を攣り始める。しかし北大津のパスをギリギリで凌ぎ、69分、カウンターから10番が右で1対1を決めて1−4に。ロスタイム、立命館守山、10番→24番、6番→22番、北大津も誰か→�鞍屐�タイムアップ。立命館守山が勝利した。

後半シュート数2対5、CK数1対3、GK数1対3、オフサイド数1対1、クロス数1対3、ファウル数7対8、FK数3対1。

この試合観る限り互角のチームが流れで点差がついてしまった感じ。双方ギリギリの勝負だった。勝ち越しFKと直後の3点目が勝負を分けた。FKは距離があったのだから、GKは慎重に対応すれば、と思った。そして失点の動揺……。立命館守山は足を攣るギリギリの体力消耗サッカーだったし、同点のまま終盤になれば苦しい。しかし近年イマイチ勝負弱い、というかベスト4まで勝ち残れない北大津の勝負弱さか、と思った。立命館守山も試合運びが上手いとは思わないが、死力を尽くしたサッカーに運が微笑んだ印象だ。


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T.K. [MAIL]