サッカー観戦日記

2014年09月21日(日) 高校選手権大阪大会4回戦 賢明−清明 槻の木ー摂津

今日からシード校が登場である。清明はシード。大阪2部リーグBブロックではG大阪に次いで2位。4回戦から登場。対する賢明は元高槻南などの名将・悦勝先生が監督。大阪2部リーグDブロック2位だが、1位はAチームが1部リーグにいる興国なので、残り1試合、2位を争う大阪桐蔭Bとの直接対決で引き分け以上で1部昇格プレーオフ? いずれにせよ両者年間を通して力のあったチームなのは間違いない。


高校選手権大阪大会4回戦
賢明学院−清明学院
11時20分 堺S8 人工芝 晴れ


賢明           清明
−−−−−十番−−−−− −−−七番−−九番−−−
−−−−−八番−−−−− −−−−−十四−−−−−
十一−六番−−七番−九番 −十番−−四番−−十七−
五番−三番−−四番−二番 六番−十九−−五番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−二十−−−−−

プログラムについて。清明については極めて疑わしい。ほぼ信頼できないといってもいい。


賢明 監督:悦勝公豪
GK  1 横山純也  3年 千代田中
DF  2 森本拓海  3年 FC岸和田
    4 小松拓磨  3年 ソシオ和泉
    3 由利優騎  3年 太子中
    5 今井凌伽  3年 我孫子南中
MF  9 橋口慶人  3年 我孫子南中
    7 今井陽介  3年 ヴィッセル伊丹U15
    6 寺西巌   3年 東我孫子中
   11 大島一真  3年 天満中
FW  8 植田勇哉  3年 三国ヶ丘中
   10 北村光司  3年 千代田中

清明 監督:片山万
GK 20 綿口周汰  3年 FC.VOLENTE 大阪 注:MF登録
DF  2 佐々木達哉 3年 大阪セントラルFC
    5 西尾大地  3年 岩田フットボールクラブ
   19 川崎兼吾  3年 Solilフットボールクラブ 注:MF登録
    6 西川公章  3年 ガンバ大阪門真ジュニアユース 
MF  4 棚町優也  3年 大阪セントラルFC 注:FW登録
   17 鍋島海   3年 三国ヶ丘中 注:DF登録
   10 津田夏位  3年 AVANTI KANNSAI(ママ)
   14 有井大智  3年 峰塚中
FW  9 豊原和麻  3年 大阪サッカースクール2001
    7 長田優斗  3年 北斗サッカークラブ  

立ち上がり、賢明は繋ごうとするが、清明が速攻狙いで、一気に前線まで運び、流れをつかめない。清明左SB6番はレフティーで両方のCKを左足で担当。賢明CF10番は長身でヒョ長く、高さの割に空中戦に勝てないが、技術はあり、確実にキープできる。7分、賢明、左FKも精度を欠き、中であわず。12分、清明、右FKにファーで15番折り返すも誰もいない。21分、清明、右からの速攻、左にだし10番ミドル、ワンタッチあり左CKに。決定機。賢明CBコンビは右利きだが両足で蹴れるよう指導されているみたいで、バックラインでの繋ぎやクリアは左足を多用する。28分、清明4番持ち込み右シュート、右隅、ワンタッチあって右CKに。30分、清明、10番ミドル、左に外れる。決定機。ワンタッチあって左CK。34分、清明、4番右クロスに5番ヘッド、左に外れる。35分、賢明、左クロスにファーで9番シュート、左に外れる。40分、賢明、スルーパス、飛び出た清明のGKを10番はずし、左に流れてクロス、GKキャッチ。決定機。41分賢明、右CKのこぼれを3番叩き込む。1−0。

前半シュート数は5対8、CK数3対6、GK数4対3、クロス数2対3、ファウル数4対8。20分過ぎから賢明の支配率が上がるが、清明も要所をファウルで止めていたし、内容的には若干清明ペースといっていいだろう。ただし試合は4回戦から40分ハーフ。スタミナが持つかどうかだ。

ハーフタイムで清明14番→11番、7番→8番。ポジションそのまま。45分、賢明、11の左クロスに大外で10番がインサイドで合わせるだけ。2−0。48分、清明9番→15番。58分、清明、正面25mFK、8番シュートは右に外れる。24分、賢明、9番が加速するドリブル10番へのパスはカット。67分、清明10番が中に入ってクサビを受けターンからシュート、決まって2−1。67分、賢明、右CK。ここまで全てショートコーナーだったが、8番がファーに入れて4番ヘッド、中に合わない。賢明11番足攣る。74分、賢明11番→20番。ニシムラユウトと呼ばれている。78分、清明、ペナ右角付近のFK、放り込んでこぼれをシュート、決まるがオフサイド。結局2−1で賢明が逃げ切る。

後半シュート数は1対6、CK数1対3、GK数4対0、クロス数2対5、ファウル数6対5、決定的なFK0対3。全ての数字が清明が押していたことを示す。しかし賢明の2点目は完全に崩していたし、展開から言って引き分けくらいのペースで決めるところを決めた方が勝つという流れだった。清明は単調で後半のペースダウンにつながった。


次の槻の木と摂津は大阪の2部リーグで同じブロックに入り1勝1敗。優勝は槻の木だが、摂津も2位につけている。やはりレベルの高い試合が期待できるカード。摂津は近畿大会優勝経験もある伝統校。


高校選手権大阪大会4回戦
槻の木−摂津
13時10分 堺S8 人工芝 晴れ

槻の木          摂津
−−−十番−−十四−−− −−−十番−−十一−−−
−−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−−
三番−八番−−七番−二四 九番−六番−−七番−八番
六番−四番−−五番−十五 五番−四番−−三番−二番
−−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−

槻の木 監督:徳永貴之
GK  1 加藤暢人  3年 阿武野中
DF 15 井山翔聖   2年 ALL STARFC
5 藤岡知弥   3年 高槻二中
    4 粟田華典   3年 LEO SC
6 藤岡友弥  3年 高槻二中
MF 24 祐安勇次  2年 高槻四中
8 阿久根龍  3年 千里丘FC
    7 泉谷拓海   3年 高槻ジーグ
    3 田辺柾登  3年 高槻二中
FW 14 前田秀 3年 高槻二中
   10 市丸大弥  3年 枚方FC

槻の木についてはメールで指摘があったので基本的に正しいと思われる。


摂津 監督:川角昭文
GK  1 玉井巧実  3年 RESC
DF  2 小林愛大  3年 太田FC
    3 矢尾一稀  3年 吹田第六
    4 木村歩太  3年 FC B2
    5 上畠正人  3年 東淀川FC
MF  8 荒木郁人  3年 高槻第二
    7 赤澤考平  3年 吹田古江台  
    6 坂本尚生  3年 柏田SC
    9 平島峻太  3年 池田 渋谷
FW 11 浅田拓実  3年 高槻 如是
   10 萩原塁   3年 高槻FC

立ち上がり、摂津が大きな展開とスピード豊かなアタッカー陣を活かし、「インサイドでは勝負しない」という方針が徹底されているように見える。3分、11番が正面に切れ込みシュート、槻の木GK横っ飛びキャッチ。決定機。槻の木はプレスがかわされ、サイドで後手に回る。14番が変化をつけるタイプだが、そこまでいいボールは入らず。15分、摂津、ポストプレーから9番フリー、シュート、左を襲うがセーブ。決定機。21分槻の木、CB主将の4番が左深くまで切れ込みマイナスのクロス、15番がファーで押し込む。1−0。「ショージ」と呼ばれている。23分、槻の木、14番が裏を取るが摂津GKがギリギリ出て足で止める。決定機。25分、槻の木、中盤で8番カット、GKが前に出ているのを見てロングループも左に外れる。27分、摂津、8番カットイン、左へ、展開力のある7番から5番へ、フリーでアーリークロス、槻の木5番がナイスカット。30分、摂津、高速突破を倒されて得た右FKは弱いシュート。32分、槻の木、14番から10番、14番、8番と流れるようなパスから左クロスも15番に届かず。34分、今度は7番から14番、7番、14番とつないでシュートはブロック。38分、摂津、右を高速突破したところを倒され、右70度27mFK、5番?シュートは上に外れる。摂津はFKのスペシャリストがいないのかな?前半は1−0で終了。

前半シュート数は2対3、CK数0対2、GK数3対2、クロス数3対4、ファウル数6対6FK数0対3。槻の木には流れるようなパスワークもあったが、摂津もいい位置でのFKがあったし、互角としか言いようがない前半だった。

後半開始43分、摂津が前線でまたも11番が高速突破、ペナ内で槻の木GKが倒しPK。これを11番、逆をついて右に決める。1−1。45分、槻の木、14番が裏を取り、もう一人も裏を取っていたがシュート、摂津GK身体に当てる。決定機。48分、摂津、左に大きく展開、9番が中に仕掛けて決める。1−2。49分、槻の木24番→17番。そのまま右ハーフ。53分、槻の木、右を起点に繋ぎ、左の3番がシュートも左サイドネット。決定機。54分、摂津、7番から右の8番へ、スピードに乗って運び右シュートは右に外れる。決定機。54分槻の木14番が裏を取りクロスをヘッド、更にヘッドは上に外れる。決定機。57分摂津、8番が押し込みFKゲット。アラキと呼ばれているのでこの選手についてはプログラム通りと思われる。右70度25mFK、4番左足も右に外れる。摂津5番(ウエハタ)→12番(コバヤシ)。61分、槻の木10番クサビからターンシュート、GKキャッチ。やや弱かった。65分、槻の木、ロングFKに10番ワントラップシュートもGKキャッチ。決定機。69分、摂津左に展開し9番カットイン、倒され、槻の木誰かに警告。FKは4番の左足も上に外れる。70分、槻の木15番→2番、そのまま右サイドバック。71分、槻の木スルーパスに14番、GKと1対1もいい飛び出しで身体に当てる。超決定機。摂津のGKが当たっていて手が付けられない。摂津?→7番。8番→18番。78分槻の木14番→18番。槻の木左スルーパスに10番持ち込み右CKゲット。しかし逸機。40分槻の木、右ロングスロー8番が入れて10番突っかけるもクリア。結局1−2で摂津の勝利。

後半シュート数は5対6、CK数1対1、GK数5対5、クロス数は2対4、ファウル数7対6。摂津はカウンター時に右から7番を経由して左の9番に出てカットインから再び右に展開する形が何度か見られた。中央をあまり使わず大きな展開からスピードに乗った。槻の木も自慢のボランチコンビ、7番と8番を飛ばされつつも決定機を作ったが、摂津GKに再三止められた。試合は互角だったし、もし1回決めて引き分けに持ち込んだとしても、PK戦では摂津が有利だったのではないだろうか?まあ摂津がGKで勝った部分が大きいが、いいキッカーがいれば、FKを決めてもっと楽に勝てたかもしれないし、このあたりの出来不出来は普段観てないからなんとも言えない。まあいい勝負でした。


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