サッカー観戦日記

2011年12月26日(月) 雑文・高槻のサッカースタジアム建設要望メールについて

先日高槻市役所に要望メールを送った。京大農場跡にサッカースタジアムを作って欲しい、という主旨だ。まあ大して期待してないし、こういう意見を持つ市民もいる、ということが分かってもらえれれば十分だと思って出した。あまり時間がない中書いたメールなので、文章自体に問題もあるし、具体的に言いたいことを書き忘れていたり、感情的な部分を出そうとして、過多になった部分もある。公正を期して、私のメールを個人情報を除き、そのまま掲載し、高槻市からの返答メールも載せる。高槻市からの返答メールは、私がサッカーファンでなければ100%納得しただろうが、実際には野球と比べてはるかに球場に、いや窮状にあることを理解している。高槻市、ひいては関西や日本全体が少しでもサッカーに理解のあるようになってもらいたい、と思って書いた。私はJクラブや協会、公的な機関に要望メールは出す方で、今後はサッカーに理解のある市議会議員などを探してみようと思う。


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こんにちは。
1歳から高槻育ちの高槻市民です。

さて京大農場を買収して防災公園を作る構想があることが発表されています。私は熱心なサッカーファンであり、ガンバ大阪が高槻に移転して、そのホームスタジアムが高槻に建設されることを願っていましたが、どうやらガンバ側は万博公園内に建設する方向でまとまったようです。防災公園といえば、スタジアムが付き物になってます。高槻でも古曽部防災公園は体育館と野球場が建設されています。そこで提案なのですが、ガンバ用のスタジアムではなく、大学サッカーなどが開催可能な1万人規模の天然芝サッカースタジアムを建設していただけないでしょうか?奥本前市長が以前、高槻市のお金でガンバスタジアム建設を公約に当選されたときには、一票投じました。1万人規模の簡素なスタジアムを建設する財政的余裕はあると思います。

私は日本のサッカー環境の貧しさについて、日ごろ残念に思っています。アルビレックス新潟の社長さんの本に、新潟と愛媛以外には立派な都道府県立野球場がある、松山にも市営の坊ちゃんスタジアムもある、しかし新潟にはないから建設してほしい、という主旨の文章がありまして、今では3万人収容の立派な新潟県営の野球場があります。地元にセ・パ両リーグのプロ野球クラブがないにもかかわらずです。高槻には萩谷にサッカー場と野球場があり、同じ程度に立派な設備ですが、サッカー場がしばしば高校や大学で重要な試合に使われるのに対し、野球場は今年の秋の高校の大会で使われたくらいで、めったに使われません。なぜなら大阪府内にははるかに立派な野球場があるからです。競技人口は同じくらいで、プロ野球とJ1の平均観客数も同じくらい(J1のほうが若干上)で、ファンの納税額も似たようなものでしょうが、なぜここまで差別的とも受け取れる待遇をされなければならないのか、理解しかねます。Jリーグが始まるまでの積み重ね、としてもJリーグが始まってからも、行政の取り組みに差があるように思えます。これは大阪市のものですが、大阪ドームは建設費だけで500億円、その他合わせて700億円かかっていると言われています。それに対し、大阪市最大の公立サッカー場(球技場)は3700人収容の鶴見緑地球技場なのです。しかも今は人工芝になっていて、サッカーの主要な大会には使えません。大阪ドームは総合施設という意見もありそうですが、要は野球場です。アメリカでは大リーグクラブでさえ、ホームスタジアムはアメリカンフットボールと兼用で、野球場としては観戦しづらいところがありますが、日本では野球は専用スタジアムが用意されるのに、サッカーは観戦しづらい陸上競技場で、ということになります。

大学野球だとあらゆる連盟が観客もいないのに、立派なスタジアムを使って試合をしています。これに対し大学サッカーはスタンドのない普通のグラウンドで試合することもあります。以前は会場難で、福井や岡山で開催したこともあるくらいです。関西はまだマシで、関東は昨年平日開催はよくありました。現在関西学生リーグはスタジアム確保に苦労しています。この問題対策に募金もしています。しかしリーグだけで解消できる問題とは思えません。

高槻は「サッカーのまち」ということを公的に主張しています。昨年末の京都市長を招いたフォーラムに出席して、様々なものを売り物に、魅力ある街づくりを目指していることが分かりました。高槻が市としては芝生の総合スポーツセンター陸上競技場だけでなく、萩谷のサッカー場も整備し、各種大会で活用されていることは十分理解していますが、さらに大阪全体のために、1万人規模の低予算サッカー専用スタジアム建設できないものか、と思っています。

以上の要望、ご検討のほど、お願いします。

それでは、こんなところで。


×××
高槻市××町×−××−××

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高公市第5 8 0 号
平成23年12月15日
×××様
高槻市長濱田剛史
(公印省略)
サッカー専用スタジアム建設について(回答)
師走の候、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
平素は市政各般にわたりまして格別のご高配を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、平成23年11月21日にて受付いたしました標題につきまして、下記のと
おり回答いたしますので、よろしくお願いいたします。

ご存知のとおり高槻市立の屋外スポーツ施設には陸上競技場や萩谷サッカー場、また
萩谷と古曽部の野球場、テニスコートなど利用種目を限定しているスポーツ施設以外に
8箇所の多目的運動広場があり、屋外施設合わせて年間約39万人の方がご利用してい
ただいております。特に土・日・祝日については多くの利用希望があり、施設利用を申
込んでもなかなか当たらないとのお声もいただいており、スポーツ施設の整備、増加が
課題のひとつになっています。
このような中、1万人規模のサッカー専用スタジアムの建設については、高槻市にお
けるサッカー競技の一層の振興に加え、府や関西ひいては日本のサッカーの隆盛に役立
つものと考えますが、建設場所とともに建設費用の確保や維持管理面など非常に困難な
大きな課題があるとともに、市内のスポーツ施設の整備等との整合性の整理も必要であ
り今後の長期的な課題と考えています。
××様のご提案については、今後のスポーツ行政の参考とさせていただきますのでご
理解たまわりますようお願い申し上げます。
(市民参画部スポーツ振興課)
京都大学大学院農学研究科附属農場は、中心市街地に近接した貴重な空間であること
から、本市の新たなシンボルとして、安満遺跡の保存・継承や防災機能の確保を図り、
多くの市民の方々が集い交流できるような公園を目指しております。
計画策定にあたりましては、学識経験者や市民団体の代表等で組織する検討委員会を設
置する予定にしているほか、市議会、市民の皆様等から幅広い意見を伺いながら、検討
を行ってまいりたいと考えておりますので、よろしくお願い申し上げます。
(市長公室政策企画室)
【取りまとめ】
高槻市市長公室広報広聴室
市民相談センター
電話072-674-7130
FAX 072-674-7722

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立派な野球場として具体的に1万人前後以上収容できる野球場を挙げていればよかった。公的なものは以下のとおり。

第3セクター所有
大阪ドーム(36,627人収容)

大阪市所有
舞洲ベースボールスタジアム(1万人)
大阪市南港中央野球場(1万人)

独立行政法人所有
万博記念公園野球場(7700人)

そのほか2000人以上収容のスタジアムを挙げていけばキリがない。具体的にはウィキペディアなり野球ファンのサイトなりを見てください。独立リーグがパッとできるのも、スタジアムがあるから。対してサッカー場は市所有とはいえ、C大阪が3億円を投じているキンチョウスタジアム以外は、3710人収容ながら人工芝化して、あまり公式戦に使えない鶴見緑地と、3032人収容の堺NTCのS1ピッチくらい。このような状況を打開するためにも、今後ともあまり時間は避けないが、働きかけを続けたいと思う。


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