サッカーはオールシーズンスポーツなのでオフシーズンはないと思う。少なくとも私がサッカーを観ない月はない。J開幕がサッカーシーズンの到来と考える人も多いだろう。私の場合は関西学生リーグ開幕がそれに当たる。
前日の天気予報は降水確率80%だった。そのため開会式が堺NTCメインで行なわれるかどうか心配だった。しかし幸い雨は止み、メインで開催された。今年は各校主将のみ入場する。場内放送があまりに小さく、開会式前に黙祷があったのだが、スタンドに聞こえず、ほとんどの人は気づいていなかった。ちなみにここはバック側にしかスタンドがないが、その「バックスタンド」に向かって挨拶が行なわれた。15分くらいで終了。
関西学生リーグは序盤は前年上位と下位が対戦し、終盤に前年上位の直接対決が行なわれる。そういうわけで、前年優勝の阪南大が開幕戦に登場、2部から昇格してきた京園大と対戦する。
関西学生リーグ 第1節
阪南大学−京都学園大学
12時30分 堺NTC ピッチS1 良芝 曇り
阪南大 京園大
−−−−−河田−−−−− −−−村上��−上園−−−
可児−森田−−谷本−村山 −−−−−−−−−−−−
−−−−−中田−−−−− 新井�⊃�山�C喃珪絮�田野
二見−永井−−岩本−飯尾 城内�C單牒D�比奈�9眦牒�
−−−−−土師−−−−− −−−−−芹沢�◆檗檗檗�
阪南大 監督:須佐徹太郎
GK 1 土師一将 178/78 3年 東海大五
DF 5 岩本知幸 178/72 4年 東海学園
4 永井鷹也 180/82 2年 ジュビロ磐田ユース
19 飯尾竜太朗 175/69 3年 ヴィッセル神戸ユース
3 二見宏志 179/75 2年 奈良育英
MF 2 中田大輔 175/70 4年 福岡舞鶴
12 谷本泰基 174/63 3年 広島皆実
25 森田隆廣 174/70 2年 静岡学園
9 村山拓哉 175/65 4年 久御山
7 可児壮隆 172/63 2年 川崎フロンターレU−18
FW 13 河田篤秀 175/70 1年 阪南大高
リザーブ
GK 21 原田直樹 181/78 2年 広島観音
DF 26 藤内隆廣 174/68 3年 高松北
22 工藤光輝 170/66 2年 コンサドーレ札幌U−18
MF 15 香川勇気 175/62 1年 滝川第二
28 成田恭輔 174/67 1年 清水エスパルスユース
FW 18 奥野将平 173/70 3年 興國
10 中村雄大 177/70 4年 愛知FCユース
京園大 監督:山下哲
GK 30 芹沢賢人 184/77 2年 常葉学園橘
DF 41 高田格聡 2年 福知山成美
5 池田倫太郎 181/70 3年 鹿児島実業
4 朝比奈魅人 181/70 3年 静岡学園
6 城内龍也 167/65 3年 静岡学園
MF 31 杉山一貴 175/63 3年 清水エスパルスユース
16 池之上将利 170/61 4年 神村学園
26 羽田野勇志 174/60 4年 各務原
63 新井祐輝 173/65 2年 大分トリニータU−18
FW 45 上園拓也 180/70 4年・主将 必由館
21 村上綾 168/59 3年 作陽
リザーブ
GK 13 黒岩代生 178/71 4年 鹿児島実業
DF 43 吉良将 172/63 2年 守山北
65 北村修平 179/72 2年 竜谷大付属平安
MF 19 野村真斗 172/60 3年 鹿児島実業
60 畠中良 2年 福知山成美
FW 11 守永将平 175/70 4年 鹿児島実業
10 角野翔太 1年 大分トリニータU−18
阪南大といえばフラットな4−4−2。非常時以外は常にこの布陣だった。しかし中田湾ボランチの河田1トップ。昨年の阪南大高と同じ布陣である。高校レベルだと河田の圧倒的な能力が活きたが、大学レベルではどうか?立ち上がりから阪南大が攻め込む。京園大はボールを持つとロングボール。一方でバックラインは下がりすぎず、上がりすぎず、準備周到なことを思わせる。4分、阪南大・村山がワンツーで右裏を取りクロス、届かず。12分、阪南大、右クロスをファーで可児が決定的な左シュート、GK芹沢ナイスセーブ。阪南大は谷本がセットプレーを右足で蹴る。17分、京園大・右パスを受けた村上がシュート、右上に外れる。決定機。18分、京園大・朝比奈の左FKをゴール前に入れて、こぼれを新井シュート、上に外れる。決定機。京園大は攻撃がロングボール頼みだが、その精度が低い。しかし既に2度の決定機で勝機をうかがわせる。23分、京園大・朝比奈に警告。阪南大・飯尾の突破を倒したプロフェッショナル・ファウル。26分、阪南大・村山が右を突破、クロスにファーでフリーの可児が待ち受ける。ボレーで撃つべきだったが、トラップして詰められ、中でカット。更に右CKで永井ヘッドも弱く、GK芹沢キャッチ。33分、阪南大、サイドチェンジで村山が1対1になるも止められる。34分、阪南大・岩本に警告。遅れてタックル。41分、阪南大・中田が右クロスに村山がファーでシュートも弱い。超決定機。村山が久御山らしく細かいプレーは得意だが、シンプルに効果的なプレーは出来ておらず、流れを止めることもある。京園大は杉山が左足でセットプレーを担当。44分、杉山の右CKを誰か?ヘッド、上のネットに。結局前半は0−0。
前半のシュート数は5(2)対3、CK数5対1、GK数1対11、クロス数7対0、ファウル数8対7、有効なFK数3対0。力の差は感じるが、京園大もよく耐えている。阪南大のオフサイドはなし。しかし京園大が引き過ぎているわけではなく、バックラインをいったん上げて、後ろに下げさせて、遅攻に持ち込み、ゆっくり下がって守る。中田に高い位置でパス回しをさせず、谷本や村山が細かく崩そうとするが、密集して許さない。つまり、京園大のゲームプランどおりなのだろう。阪南大は新システムがあまり機能していないように見えた。
後半、序盤は大人しい。京園大が激しくプレスを掛け、阪南大が蹴る展開。7分、京園大サイドチェンジ、右でフリーの高田がクロス、ファーで上園が落としペナ内正面で村上がフリーシュート、GK土師よく触るが右隅に吸い込まれる。京園大が先制。0−1。8分、阪南大・河田が左ナナメ後方のパスを受け反転ミドル、右隅に飛ぶがセーブ。決定機。直後にも谷本がペナ内シュート、DFに当たる。決定機。9分、阪南大・可児→中村雄大。そのまま左ハーフ。10分、阪南大、左70度20mFK、谷本が狙うも大きく上に外れる。16分、阪南大・河田がミドル、左隅に飛ぶがGK芹沢がナイスセーブ。決定機。芹沢はなかなかいいGKだ。18分、阪南大・二見から裏を狙う中村雄大へ、GK芹沢飛び出すが届かず角度のないところからシュートも外れる。19分、阪南大・森田が右から突っかけて切り返し左足ミドル、これも芹沢よく触るが、ゴールにコロコロ転がる。ゴールイン。1−1。阪南大は細かいパス回しが早くなってくる。京園大はこの時間帯引き過ぎている。25分、京園大・杉山→畠中が左のハーフに。新井と池之上のボランチ。29分、京園大、左からサイドチェンジ、羽田野が右60度30mシュート、これが左上隅に決まる。素晴らしいロング。31分、阪南大・森田→成田。左ハーフに入り、中村がFWへ、中田と谷本がドイスボランチ。つまりいつもの阪南大の4−4−2である。
−−−中村−−河田−−−
−−−−−−−−−−−−
成田−中田−−谷本−村山
二見−永井−−岩本−飯尾
−−−−−土師−−−−−
成田は快速サイドアタッカー。31分、京園大・村上が左から切れ込みシュート、右隅を狙うも弱くキャッチ。38分、阪南大・村山→工藤。村山はばてていた。41分、阪南大、左スローイン、二見がここで超ロングスロー、逆サイドポスト付近にいた工藤がフリーでヘッド、決まって2−2。京園大としては悔やまれる油断。というか、想像を超えたプレーだったのだろう。41分、京園大・村上→守永。43分、阪南大・谷本の左CKに永井決定的ヘッドもライン上でDFブロック、クリア。45分、京園大・池之上に警告。遅れたタックル。結局2−2で終了。
後半はシュート数10(7)対3(2)。圧倒的に阪南大ペース。マン・オブ・ザ・マッチはなんと言っても京園大GK芹澤だろう。好反応で何度も決定的シュートを防いだ。力の差は感じたが、昨年の下位チームと比べると、何とかなりそうな感触が会った。攻め手は少ないが、勝ち点1をベースにした戦い方は可能だ。現実的に粘り強く戦えば、残留は十分可能だ。
阪南大は河田が思ったよりも通用したので、4−1−4−1で行くか、4−4−2に戻すか迷いどころだろう。今年も上位は確実だろう。ただ全国制覇は難しいかもしれない。
公式記録
関西学生リーグ 第1節
関西大学−大阪体育大学
15時 堺NTC ピッチS1 良芝 曇り
関大 大体大
−−−−−奥田�◆檗檗檗檗 檗檗檗殤騰�−渡邉�◆檗�
海田�◆檗殤妥牒 檗歟翕膈◆檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗檗�
−−−岡崎��−田中��−− 田上�W�岡−−山田�〇蓋���
都並�⊂�椋�◆飮�岡�⊥�内 馬場��菅原��−濱上��松竹
−−−−−金谷�◆檗檗檗檗 檗檗檗檗殄洩遶�−−−−
関大 監督:島岡健太
GK 1 金谷和幸 184/74 2年 ガンバ大阪ユース
DF 2 都並優太 173/65 2年 東京ヴェルディユース
4 小椋剛 181/75 2年 川崎フロンターレU−18
23 寺岡真弘 179/73 2年 ヴィッセル神戸ユース
3 櫻内渚 176/70 4年 作陽
MF 7 岡崎建哉 173/62 3年 ガンバ大阪ユース
21 和田篤紀 178/66 1年 ヴィッセル神戸ユース
6 田中裕人 175/74 3年 ガンバ大阪ユース
13 海田佳祐 173/63 2年 ジュビロ磐田ユース
19 中島龍基 168/60 2年 青森山田
FW 17 奥田勇太 177/69 2年 ジェフユナイテッド市原・千葉U−18
リザーブ
GK 22 崔創喜 185/80 2年 FC東京U−18
DF 26 柴田泰地 179/73 2年 鹿島アントラーズユース
27 藤原賢土 2年 藤枝明誠
MF 15 稲森睦 177/68 3年 四日市中央工
14 保井隆志 169/63 3年 大阪桐蔭
FW 18 安藤大介 160/55 3年 静岡学園
8 瀬里康和 178/73 4年 ガンバ大阪ユース
大体大 総監督:坂本康博
GK 31 姫野昴志 175/65 3年 大分南
DF 16 松竹貴大 172/68 4年 長崎日大
3 菅原渉 175/64 3年 青森山田
4 濱上孝次 180/73 3年 清明学院
5 馬場将大 171/60 3年 大塚
MF 24 山口幸太 178/76 1年 四日市中央工
7 廣岡太貴 171/59 4年 清風
20 山田貴文 172/62 1年 日章学園
18 田上勇輝 174/66 3年 開志学園JSC
FW 22 渡邉悠介 179/73 2年 流経大柏
10 脇睦 186/74 3年 三重
リザーブ
GK 1 松本智広 181/77 4年 奈良育英
DF 2 池永航 177/69 2年 清明学院
12 皆口裕司 173/66 4年 星稜
MF 17 小竹一輝 174/62 4年 青森山田
30 稲浦貴紀 4年 大津
19 葉室利樹 161/54 1年 鹿本
FW 28 藤山宗徳 178/70 1年 セレッソ大阪U−18
関大のスタメンはほとんどアンダー代表経験者。4年生は磐田入り内定が発表された櫻内だけだが、個人能力では相手を圧倒しているのは明らか。3分、関大、サイドチェンジで櫻内が出て、相手GKの中途半端な飛び出しを見てシュートも上に外れる。決定機。8分、大体大、タテ一本に山口が抜け出しシュート、ブロックしクリア。立ち上がりからボールを回し、バックラインからの正確なロングボールを交え、中盤インサイドの3人がポジションを入れ替えながら回す。田中が下がり目で捌き、岡崎がどんどん上がって行き、和田がシャドーの位置だが、下がって受けることもある。対する大体大はロングボール主体で186cmのCF脇目がけて蹴る。脇はデカイだけでなく、スピードもあり、小松塁を思わせる。技術的にはイマイチで、ボールは収まらないが、デカイCFを愛する大体大らしい選手。全体的にガツガツ当たり、関大のパスを寸断しにかかる。関大は大きな展開で交わそうとするが、サイドも突破できず、両サイドバックの激しいアップダウンも無駄走りになってしまう。15分、大体大・田上が左で1対1も櫻内に切り返しを読まれカットされる。27分、関大。海田に警告。これで得た大体大・右FKを馬場が左足で蹴りに行く。33分、関大・岡崎が左CKを右足で蹴るがチャンスならず。直後に大体大・田上がいいドリブル突破、中央からシュートも弱い。田上のスピードとテクニックはなかなか。37分にも大体大は田上が左を突破、山口がニアでボレーもGK金谷セーブ。決定機。終了間際、和田から左の都並に展開、左クロスをGK安定感ある空中姿勢でキャッチ。前半は0−0で終了。
関大はおそらく指導方針で、パスなどの決め事が少ない。そのため大体大の組織的なプレスをかわせず、シュート数2対4と双方チャンスを作れない前半となった。ポジションチェンジにも大体大は惑わされず、バランスを保つ。小椋と寺岡の正確なロングフィードも、大体大DF陣が競り勝ち、チャンスにならない。関大の選手はほぼ全員がプロを狙えるレベルなので、こういう試合も自力でモノにしていくしかない。ただ、開幕時点でのチーム力は高くない。
後半3分、関大カウンター、右を奥田が疾走、クロスに長駆走りこんだ田中が至近距離左にフリーで飛び込むが外し、しかもオフサイド。超決定機。5分、岡崎が裏に飛び込み、半身で受けシュートも大体大DFブロック。決定機。7分、関大櫻内の右クロスがこぼれて岡崎ボレー、上に外れる。決定機。10分、大体大・山田→小竹。山田はよく頑張った。関大のパスワークを寸断した功労者だ。12分、関大、自陣で櫻内が正確なロングフィード、奥田がラインギリギリで駆け引きし、菅原の右に体を入れてブロックし受けて突っ込みシュート、決まって1−0。ちなみに場内発表は寺岡のアシストだが、公式記録で訂正された。関大の流れだったが、飛び道具で決めた感じ。しばらく潰しあいが続く。22分、大体大・脇が起点になり、山口へ絶妙のパスを出すが、コントロールが大きく、シュートできない。右に流れてクロスをニアで脇シュート、右に外れる。決定機。24分、関大・和田→安藤。27分、関大、左80度35mFK、岡崎が狙うがGKへ。31分、大体大・脇が足を攣る。32分、大体大・廣岡ミドルも正面。32分、大体大・脇→稲浦。山口がFWへ。守備に力を割かれ、前線との距離が開いていたので、山口の突破力を生かす狙いか。長身CFがいなくなるのはパワープレーが弱くなるのでつらいところ。田上もスタミナがなく消えている。一方で櫻内が攻めあがる機会が増え、関大ペースが続く。39分、大体大・田上が久しぶりに左を突破、クロスを小椋がギリギリでクリア。39分大体大・田上→葉室。40分、関大・奥田→稲森。布陣は↓の通り。
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中島��田中��−岡崎�0惰���
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都並�⊂�椋�◆飮�岡�⊥�内
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守備を厚くして守り抜く狙い。45分、大体大、正面18mのFKの大チャンス、馬場が狙うも壁。結局1−0でタイムアップ。
互角のゲームだったと思う。ポテンシャルでは圧倒的に関大が上だが、完成度がまだまだで、個々の能力差で押し切った。個々の能力だけなら関大はJFL中位以上ではないだろうか。というか、関大のレギュラーなら間違いなく少なくともJFLなら通用する。CBは高さで脇に負けていたが、体を寄せ楽にプレーさせなかった。両サイドバックのアップダウンのスタミナも凄い。インサイドの連携が上がれば、関西では随一ではないだろうか。
大体大は相変わらず鍛え抜かれたフィジカルを生かした肉弾戦が素晴らしい。しかし中心選手の田上と脇のスタミナ不足は気になった。今年の昇格組を昨年よりも期待できる。レベルの高い1部リーグであって欲しいし、今年は前評判もいい。これからが楽しみだ。
公式記録