サッカー観戦日記

2007年09月09日(日) メニコンカップ 東軍−西軍

クラセン15の大会優秀選手が出場するメニコンカップは毎年名古屋で開催される。以前は開催地枠と言うか、愛知の選手がほとんど無条件で選ばれたものだが、いつの間にかなくなっている。しかし、今大会は上位進出した特定のクラブからばかり選ばれ、思わぬ発見は期待できそうにない。そもそも出場選手はクラセンで活躍した選手というより、トレセン的に合議でタレントが選ばれるらしい。観客は10566人。バックスタンドも満員で入るのがやっとだった。


メニコンカップ     
東軍−西軍
13時 瑞穂球 晴れ ピッチ並

東            西
−−−山崎−−相馬将−− −−−原口−−宮吉−−−
−−−−−小野−−−−− 大森−−−−−−−−柴原
−南部−−相馬大−渋谷− −−−望月−−山田俊−−
小林−木鈴−−池田−剱持 鈴木−植田−田代−山田幹
−−−−−松澤−−−−− −−−−−村下−−−−−

立ち上がりは東軍が押す。ヴェルディから6人が出場し、抜群のコンビネーション。特に左サイドバック小林(東京V)が高い技術からトリッキーなプレーを織り交ぜた組み立てを見せ、左サイドを活性化。相馬大(柏)のスルーパスに山崎(柏)が抜け出しシュート、村下(京都)好セーブ。小野(横浜FM追浜)が左から切れ込みシュート、これもセーブ。さらに剱持(横浜FM)の好右クロスを相馬将夏(東京V)が巧みなトラップからシュート、上に外れる。20分、西軍FKで柴原(清水)が狙うが上に外れる。32分、東軍・剱持→高木(東京V)。そのままSB。38分、小林が強シュート、はじく。

ハーフタイムで東軍、松澤→増川(柏)、山崎→土居(鹿島)、小野→仲間(柏)相馬将→鳥山(柏)。一気に柏化した。

後半に入り東軍のコンビネーションが落ち、むしろG大阪主体の西軍のコンビネーションが上がる。特に望月(G大阪)がドリブルで仕掛けては左足で長短のパスを出し、前半は互いにスペースや持ち味を潰しあっていた感のある原口(G大阪)、宮吉(京都)も連携がとれてくる。原口は昨年の全日本ユース得点王で、宮吉は今年のクラセン得点王&MVPだからもともと力はある選手。50分西軍・山田幹(G大阪)→水野(G大阪)。大森(G大阪)→駒井(京都)。56分、村下→西浦(C大阪)65分鈴木→横川(C大阪)、柴原→伊藤。駒井はドリブルでどんどん仕掛けワイドな攻撃の主役となった。28分、望月が決めて西軍先制。その後も西軍ペースで進み、ロスタイムには原口がドリブルシュートを決めて0−2、西軍が完勝した。

MVPは望月、当然の受賞だった。イメージとしては小柄な中村俊輔で、正確な左足、右サイドでの巧みなプレーが売り。敢闘賞は東軍の小林。組み立ての巧みさ、正確なフィード、意外な強シュート、トリッキーなプレーと良さが前面に出た。同じく敢闘賞の原口は後半前線をかき回した。左利きで自分で打開も出来るストライカー。

キローラン木鈴は持ち前の高さだけでなく、前半は巧みなディフェンスで西軍2トップを封殺した。池田もまずまず。剱持も確実な守備で正確なキックを見せた。相馬大士はあたりの強さと正確なパスをみせた。高木は前半途中からRBに入り、後半はFWへ。小柄だが迫力あるプレー、判断もいい。小野は動きが鋭い。

西軍では田代・植田のCBコンビが固く、前半は崩されたもの、ギリギリで耐えた。カバーリングに課題か。柴原は得意のドリブルが炸裂せず。大森はハートのこもった攻守を見せた。山田俊・水野のボランチは冷静なゲームコントロールと望月を好フォローした。宮吉は原口とどっちが敢闘賞を受賞してもおかしくない出来だった。


 < 過去  INDEX  未来 >


T.K. [MAIL]