| 2007年02月11日(日) |
京都高校新人戦 準々決勝 |
京都の新人戦は一箇所で行われる。JFL1部時代(そういえば当時はJ1リーグと言ったな)にはサンガも会場にしていた宝ヶ池球技場だ。バックスタンドは芝で3000人くらいしか入れない。第一試合は伏見工が登場するが、私の母校に敗れたと聞いて大したことがないのだろうと判断し第2試合から観る事にした。母校は私が高校時代はとてつもなく弱かったのだ。しかし近年は中学(6年間一貫だった)が京都市の大会で優勝するなど力をつけており、母校に負けた事を以って伏見工が弱いと決め付けるのは早計だった。結果として新人戦に優勝し、プリンスリーグの出場権を獲得したのは、この日唯一観ていない伏見工となったのだ。好チーム・好選手を見逃さない運には恵まれているほうなのだが。
京都高校新人戦 準々決勝 洛東−久御山 12時 宝ヶ池球 曇り 人工芝
洛東 久御山 −−−二五−−七番−−− −−−十四−−二十−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−三番−−−−− 二一−十番−−八番−ニニ −十五−−十番−−十一− 二七−十七−−四番−六番 六番−五番−−四番−九番 −−−−−一番−−−−− −−−−−一番−−−−−
後半終了間際に到着。到着と同時に洛東が同点ゴール。延長に入る。第一試合も延長だったらしい。
延長では魅惑のパスサッカーを展開する久御山に対し。洛東はタテに早いサッカーで対抗。11分に洛東が勝ち越すが、久御山もハーフ付近のFKをバックヘッドで決めて同点。PK戦へ。 PKも7人目まで突入し、久御山が失敗した後洛東が決めて、準決勝に進出した。
京都高校新人戦 準々決勝 立命館宇治−京都学園 13時30分 宝ヶ池球 曇り 人工芝
立命館宇治 京都学園 −−−藤口−−市川−−− −−−奥田−−中大路−− −−−−−−−−−−−− −−滝口−−−−本田−− 藤田−十八−−奥村−森− −−−新田−−木村−−− 村松−安田−−二番−池山 平川−川口−−清原−中西 −−−−−一番−−−−− −−−−−津田−−−−−
ただでさえ、掲示板表示がない上、この会場は放送音が聞き取りにくく、選手名は極めて怪しい。
立命館宇治といえば、京都サンガと提携していることで知られる。意外にも観るのは初めてだが、初橋や履正社のようなトレセンサッカーを志向しているものと予想していたが、全然違った。最終ラインでボールは回すが、FWにいれるタイミングが早い。FWに預けて2列目以降の攻めあがりを待つようなスタイル。 一方京都学園は技術・身体能力・アイディアを備えた中大路中心のサッカー。
立ち上がりから立命館宇治ペース。どんどんFWに入り、2列目以降も押し上げ、いい攻めを続ける。しかし13分、京都学園はカウンターから滝口のスルーパスに抜けた中大路が決めて先制。しかし17分、立命館宇治も左CKから安田がヘッドで右隅に決めて同点に追いつく。19分、京都学園、絶妙のスルーパスが奥田へ通るが、GK飛び出しカット。直後に立命館宇治・奥村、後方からのタックルで警告。25分立命館宇治・9番森→8番。33分、京都学園・中大路がナイスターンから奥田へスルーパス、シュートはGK正面。決定機。34分にも中大路がDFからカットするもタッチが流れてシュートならず。前半終了。立命館宇治が押し気味ながらも決定機は互角か京都学園のほうが多い。
ハーフタイムで立命館宇治・8番・10番藤口→7番藤本(RH)・13番亀田(CB)。2番がFWへ。 後半開始早々、京都学園・清原が突破されたところを倒し警告。京都学園の滝口はパスセンスに優れた選手。後半もやや立命館宇治ペースだが決定機をつかめないのも変わらない。しかし20分、村松の左クロスを藤本鮮やかなダイレクトボレーで決めて2−1。京都学園・滝口→藤本アキオ。京都学園は6番新田もパスセンスがある。4番川口は高い。28分、京都学園は14番奥田(池田?)→15番大原。終了間際の38分、京都学園は右ククロスを11番藤本がトラップで相手と入れ替わりシュートを決めて同点に。「3試合続けて延長かよ」という声も聞こえる中、立命館宇治はドリブラーの18番(メタ?)が仕掛けたり、市川を包帯を巻いている17番と代えたり積極的に攻め、ロスタイムにゴール前のこぼれだまを18番がボレーで決めて劇的決勝ゴール。ロスタイムには6番村松→11番中島と時間稼ぎの選手交代を行い、逃げ切った。
総合力で立命館宇治が上回った印象だが、京都学園も中大路を筆頭に個性的な選手がいた。勝負は紙一重だった。
京都高校新人戦 準々決勝 洛北−平安 15時 宝ヶ池球 曇り 人工芝
洛北 平安 −−−山本−−田中−−− −−−宮永−−鈴木−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−宮本−−−−− 前田−高松−−中村−富山 長手−伊藤−−五番−小林 三原−四番−−三番−五番 −−井端−丸本−三番−− −−−−−増田−−−−− −−−−−南部−−−−−
洛北は実績では京都随一である。なにしろ京都で一番古い高校だし、サッカー部の歴史も古い。Jリーガーも輩出しているし、近年では大江(現神戸)のいた04年度は好チームだった。勝負にこだわるサッカーのイメージが強い。対する平安は阪田(立命大→C大阪)のいたときに近畿大会で観て以来だ。格からすれば洛北なのだが、京都は混戦でどこが強いのかは毎年変わるので分からない。
洛北は7番高松がエース格か。キレがありドリブル突破力がある。11番山本も好選手。平安ではトップ下の10番宮本がうまい。いい選手だ。両チーム互角で進む。そして21分、洛北がゴール前のスペースにパスを出す。平安GK南部飛び出すが触れず、クロスを許してしまう。これが前田のヘッドへ繋がり洛北先制。平安は痛恨のミス。しかしその後は決定機を許さず前半終了。
後半開始時には洛北が選手を二人交代させる。1分、平安の右FKのこぼれを11番宮永がラストパス、誰かが決めて1−1の同点。放送で得点者が告げられたが聞き取れず。10分、洛北11番宮永がアフタータックルで警告。11分、洛北の右クロスに前だがヘッドもバーを叩く。両者得点の匂いはプンプン漂っているのだが、イマイチ決定力がない。そのうち後半終了がちがづいてくる。延長になれば、この会場は照明設備がなく、延長戦3試合目なので、日没再試合もあり得るな、と思い始めたロスタイム、平安のクロスにGK飛び出すがクリアし損ない、鈴木がシュート、見事に決まり劇的決勝ゴール。平安が勝利した。
この日6チーム見た限りでは、滋賀2強ほどの力はないが、相変わらず粒ぞろいだ。個性的な選手も見つけられてなかなか良い一日だった。
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