| 2006年11月11日(土) |
高校選手権滋賀大会 準決勝 草津東−比叡山 野洲−膳所 |
高校選手権滋賀大会 準決勝 草津東−比叡山 12時 皇子山陸 雨 ピッチ並
草津東 比叡山 −−−小林−−立花−−− −−−上田−−石田−−− −−−−−西崎−−−−− −−坂本−−−−清水−− 久保山−中村−岡野−西脇 梅田−−−村中−−−岡崎 −−増田−竹村−小林−− −−二宮−高坂−桜井−− −−−−−山田−−−−− −−−−−武藤−−−−−
雨のためか例年販売されているプログラムがない。 選手名はすべて耳で聞き取ったものなので、漢字が違う可能性が高い。草津東のFWの小林は小林リョータ。
ともに3バック。草津東はドイスボランチで両サイドが高いポジションをとりボランチがカバーする。比叡山は村中が最終ラインにしばしば入り、坂本・清水が引いてくることが多く草津東よりは守備的。
草津東が立ち上がりからサイドを狙うのに対し、比叡山はドリブルを多用し、遅攻時にもドリブル突破を狙う。技術重視の面白いサッカーである。スルーパスも多用。草津東は小林リョータが左WBに回り、久保山がFWに入ることも。総合力で上回る草津東がボールを回すシーンが多く、素晴らしいパスワークで崩しにかかる。31分、中村が左から鋭いドリブルで切れ込みシュート、左に外れる。37分、比叡山・梅田→大塚。38分、草津東、左FKのこぼれを押し込めず。
前半シュート数3対0、CK数4対1 クロス7対0と草津東が押して入るが数字ほどの優勢ではない。比叡山の直線的な攻撃は草津東の脅威となっていた。
ハーフタイム、草津東・立花→岡本亮佑。控えにいるのが不思議な選手。ケガしているのだろうか?ベンチに立って観戦するマナー違反の客が多く、いちいち注意する気になれず、座っている席をスタンド上部に移動する。
後半も草津東が押し気味。しかしなかなか決定機は奪えない。ようやく25分、小林リョータの左クロスを岡本がドフリーでヘッド。左に外れる。決定機。両者少しずつ選手交代し運動量をキープ。35分、草津東がFKからクロスのこぼれを竹村がヘッドを叩き込み先制。40分、草津東がロングボール、ハーフ付近で竹村が落とし左の久保山へ、クロスが入り中でフリーの誰か(見えなかった、そして場内放送が聞き取れなかった)が決める。2−0。これで決まった。草津東が内容から言って順当に勝利。
比叡山がサイドに振られてもマークを見失ったりせず忠実な守備をするので草津東も苦戦したが、まずまずの内容で勝利した。FWに高さがあればもっと得点できたかもしれない。
高校選手権滋賀大会 準決勝 野洲−膳所 14時 皇子山陸 雨 ピッチ並
野洲 膳所 −−−中武−−山田−−− −−−中山−−中村−−− −−−−−乾−−−−−− −−−−−佐野−−−−− 廣瀬−荒堀−−奥田−村田 山谷−新野−−宮沢−横江 −−田中−芝−−青木−− −−−辻−大石−平岡−− −−−−−瀧本−−−−− −−−−−吉川−−−−−
野洲の選手名は上記で正しい。膳所は漢字が間違っている可能性大。
雨でピッチが滑りやすくなり、パスサッカーを志向する野洲にとっては不利なコンディションで、第三者にとっては面白い状況。
立ち上がりから野洲が横パスをつなぎ、機を見てスルーパスを狙うが、膳所が好反応から体を投げ出してスライディングでパスカットするシーンが目立つ。すばらしい守備の集中力である。対する野洲も中盤での攻から守経の切り替えが早く、激しい守備ができるようになっている。4分、野洲、右クロス、中でカット。9分、野洲・山田が右サイドでボールを受け中に切れ込みそのまま左足でシュート、GK吉川を超えて逆サイドネットを揺さぶり 野洲。先制。野洲は左の廣瀬のドリブルにスピードがあり、右の村田が技巧的なドリブル。ちょうど昨年のWBを左右逆にした印象である。またプリンスでは荒堀がフォアリベロ的なプレーをしていたが、選手権では完全にドイスボランチで互いに攻めあがるやり方。27分、膳所のバックパスを乾カット、そのままドリブルで持ち込み山田ヘラストパス、しかしマーカーをかわせず。33分、膳所・平岡がドリブルでかわされるところをスライディングで倒し警告。膳所の山谷はなかなかのドリブラーで野洲・村田との丁々発止のやりあいはなかなか見ごたえがあった。ロスタイム、膳所の左CKに後方から走りこんだ選手に合いかけるが惜しくも届かず。1−0で前半終了。
シュート数1対1とフィニッシュは少なかった。CKもクロスも少なく、中盤勝負の展開。膳所は中盤で激しい守備を仕掛け野洲のパス回しに対抗。野洲も冷静さを失わず落ち着いてパスを回すがラストパスは通らなかった。
後半開始早々、野洲、右を崩し村田からペナスポット付近でフリーの乾へ、超決定機だったが、ふかす。6分、膳所、カウンターから宮沢1対1になりかけるがややもたつきシュートならず。直後野洲カウンター、乾のドリブルから右の山田へスルーパス、シュートはセーブされる。決定機。8分、ウラへのボールに野洲・村田が1対1になりかけるがGK吉川セーブ。決定機。直後の左CK、乾が蹴りファーで折り返して乾の足元へ。切れ込んでシュートを狙うがカットされる。9分、野洲・中武→吉岡。直後に膳所・吉岡はまたもドリブルで抜かれたところを倒してしまい、前半と全く同じ形で警告となり、2枚目で退場。悪い習慣が身についてしまっている印象。しかし膳所は中盤でのプレスは落ちず、ペースを許さない。一進一退の展開が続く中、20分、野洲がカウンターから乾が50m近いドリブル、山田へラストパスを通すがシュートはブロック。決定機。22分、膳所・シンノ?フジノ?→林ケイゴ。24分、野洲・村田が足をつる。直後に村田→岩崎。青木→5番。野洲・廣瀬はダッシュを数多くこなすタフさを見せつけた。膳所・山谷が意表をつくロングを放つがバー直撃。GK瀧本が少し前に出ていたのをよく見ていた。膳所は必死に粘るがついにタイムアップ。野洲が決勝進出を決めた。
野洲はプリンスの頃と比べて守備力が格段に上がっている。昨年の経験者、乾・荒堀・田中以外は守備意識が低く、攻撃ばかりに意識が行き、王者としての意識が強すぎる感があったが、ここにきてチームが完成し、あとは決定力さえあれば本大会でも優勝候補だろう。この日は膳所の集中力の前に苦戦したが、全国でも膳所クラスの集中力を持つチームはそういない。中盤は昨年より上かもしれない。
それにしてもつくづく滋賀はレベルが高い。大阪はもちろん、近畿他府県と比べてもベスト4のレベルはおそらく今年も抜け出ている。だからこそ毎年滋賀に足を運んでいるのだが。
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