| 2006年10月01日(日) |
国体少年男子1回戦 長野−大阪 広島−千葉 静岡−埼玉 |
脱力感あふれる国体マスコット・はばタンのテーマが流れる中、会場に到着。ここまでゆるゆる感に包まれて戦いになるのか一瞬不安になった。
国体 少年男子 1回戦 長野−大阪 11時 淡路佐野 雨 ピッチ並
長野 大阪 −−−滝沢−−新村−−− −−−大塚−−丸橋−−− −−−−−倉島−−−−− −−−−−山口−−−−− 花岡−菊池−−當銀−内藤 −−奥井−田中−白岩−− −−山岸−井口−永井−− 西岡田−菅沼−中東−市川 −−−−−波多野−−−−−−− −−−−−森廣−−−−−−−
長野はゾーンで守る3バック。クラブユース(U−15)選手権で注目を集めた中学生永井や、井口・菊池がスタメン。大阪は早生まれの高校2年生が二人。
大阪選抜 森廣泰彦(G大阪)、菅沼駿哉(G大阪)、中東優治(C大阪)、樫木亮(履正社)、西岡田篤史(C大阪)、田中裕人(G大阪)、中磨晃(東海大仰星)、白岩将司(東海大仰星)、山口蛍(C大阪)、奥井諒(履正社)、大塚翔平(G大阪)、宮田健作(東海大仰星)丸橋祐介(C大阪)、市川寛明(C大阪)岡崎健哉(G大阪)小野博(履正社)
序盤から大阪がボールを支配。しかしなかなか決定機をつかめない展開が続く。大阪は中盤の底で田中が左右に展開、左はパスが捌けてタメの作れる奥井、右は突破力のある白岩が攻撃面で長所を活かす。山口のポジションは高めで短いスルーパスをどんどん狙う。しかし全体的にはメモを取るようなシーンはほとんどなかった。ようやく32分、大阪・市川の右クロスを丸橋がヘッドで決めて先制。長野が気落ちして集中を欠いた隙に33分、ペナ右サイドで大塚がドリブルで一人かわしシュート、決まって0−2。両者の力の差から勝負ありと見て前半でピッチを後にする。
隣の広島対千葉は前半終了してスコアレス
国体 少年男子 1回戦 広島−千葉 11時 淡路佐野 雨 ピッチ並
広島 千葉 −−−板倉−−不老−−− −−−内田−−工藤−−− −−−−−−−−−−−− −−−−−−−−−−−− 宮原−浜田−−神田−村田 −乾−中里−−熊原−酒井 佐伯−池田−−松岡−藤木 山崎−稲葉−−畑田−誰々 −−−−−原−−−−−− −−−−−誰々−−−−−
千葉は右サイドバックとキーパーが分からず。U−16代表の比嘉を温存。 昨年のクラブユース(U−15)選手権で素晴らしいチーム力を披露した柏中心。なんと市船が一人もいない。
後半すぐ千葉・内田→指宿、工藤→比嘉。千葉が良くボールをまわしサイドをつく攻撃なのに対し、広島は粘り強く守りタテに早い攻めを見せる。不老(広島皆実)が迫力ある突進を見せる。千葉は左サイドのテクニシャン・乾や187cmの長身指宿や比嘉の技術が生きる。先取点も指宿の高いヘッドだった。双方にチャンスがあるが、千葉が逃げ切り勝利した。
指宿はU−16代表に入れても面白い。大型選手不足の中楽しみな選手がまた一人現れた。
国体 少年男子 1回戦 静岡−埼玉 13時30分 淡路佐野 雨 ピッチ並
静岡 埼玉 −−−−−−杉山−−−− −−−阪野−−原口−−− −−−吉田−−−−−−− −−−−−田仲−−−−− 佐野−小林−−石神−増田 −−永田−山田−高橋−− 山本−鍋田−−井上−松本 和田−浜田−−山地−菅井 −−−−−大畑−−−−− −−−−−柴田−−−−−
埼玉は11人全員が浦和。原口のみジュニアユースで残る全員はユース。昨年のジュニアユース全国二冠経験者が揃う。U−16代表も山地。浜田・山田・高橋と揃える強力メンバー。静岡は8チームからの選抜。中学生はいない。
立ち上がりから埼玉が華麗にパスをまわし、静岡が下がって守る展開。国体史上これほどまでに押し込まれる静岡があっただろうか?ただ、パスは回されても最後のシュートだけがなかなか許さず、粘り強く耐える。14分、埼玉・原口がドリブルで持ち込み左足シュート、バー直撃。17分静岡、杉山のポストから増田シュート。ブロックされる。静岡は山本が守備で苦戦し、サイドで圧倒され始める。しかし何とか耐えて前半終了。
後半開始すぐ静岡・佐野が高速ドリブルで山地・浜田をごぼう抜き、最後は止められる。高橋はすばらしい判断力を再三見せる。11分静岡・杉山→佐藤。2トップに変更。15分過ぎ、埼玉猛攻もシュート打てず。この試合埼玉・高橋が切れており、静岡はどうにも止められない。23分過ぎにも埼玉猛攻。静岡はただ耐えるのみ。後半もスコアレスで終了。
延長に入り両チームあちこちで足をつる。埼玉が7割がたボールを支配するのだがなかなか決定機は奪えない。延長後半終了間際静岡はGK大畑から井川に変えてPK戦に備える。しかしロスタイム突入時カウンターから鈴木に入り決まって静岡が劇的勝利。
静岡はリアリズムに徹した勝利。実践感覚豊富な静岡の選手たちだからこそ出来たゲーム運びだった。強敵・埼玉を破るにはこれしかない勝ち方。ただ静岡の戦力というかタレント性はかつてないほど見劣りしてしまっていた部分もあった。
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