サッカー観戦日記

2004年03月21日(日) 大垣フェスティバル 第2日

朝も早くからいわゆる高校フェスティバルの中でも特に重要な大会の一つ、大垣フェスティバルに出かける。18歳のナウなヤングゆえ青春18切符使用。(エイプリルフール)朝の高槻は霧に包まれ視界が200m程度にまで落ちてしまっている。そのため米原行きの快速も徐行運転。どうせ山崎を過ぎれば晴れるだろうと思っていたら島本あたりで晴れた。この辺りの霧の発生源は山崎と決まっておりなんか意外だ。先々週の中日本のように滋賀県内いっぱいまでは雪で視界が極端に悪く新幹線はずっと徐行運転でゲームに遅刻、なんて不運は繰り返されなかった。

赤坂スポーツ公園、杭瀬川スポーツ公園はサッカーコートが2面取れる。午前は赤坂へ。第1試合の前半は京都−丸岡を観戦。全体的に声が出る京都に対し丸岡は声が少なくそれも特定選手ばかり。他の選手は流れの中では出ずにゲームが止まった時だけ声が出る。まあ地方のチームは大抵こんなものである。丸岡ほどの名門であってもシャイな地域性を改善するのは難しい。京都が一方的にゲームを支配し決定機の山を築くが決定力不足や荒れた芝でボールが弾んだりしてなかなか決まらない。エース松田の日ではなかったか。それでも1点奪い前半終了。

後半は市船−奈良育英を観戦。といっても対戦チームを特に意識せず、青組−白組のゲームくらいに思いながら観戦する。双方イマイチ。市船が押し気味でゲームは進む。市船がペナ内ギリギリで倒されPKを獲得。フェスティバルなのだからギリギリはPKではなくFKにしてくれ、とワガママなことを思った。これを決めて市船先制。さらにもう1点入りきっちり勝利。

第2試合は同じコートで岐阜工−築陽学園を観戦する。築陽は今大会初出場。久保を筆頭に何人もJリーガーを輩出していながら全国に出てこない「幻の強豪」として有名で、冬の選手権でいきなり準優勝してしまった。新チームもなかなか魅力的な攻撃サッカーを展開する。ボランチのアビル(漢字を忘れた。思い出せばあとで訂正する)が実用的なプレーで攻守に効いており、攻撃的なレフティー久光はトリッキーなプレーを連発。トラップにしろキックにしろ普通にはプレーしないのだが、観ていてとても楽しい。勝手に「左桑原」と命名する。CF志田も身体能力が高い。勝手に「久保」と命名してプレーを楽しむ。前半のみ観戦するはずが、そのまま最後まで観てしまった。あまりに攻撃的過ぎてしばしば2バックとなり岐阜工の鋭いカウンターを浴びて失点。スタイルからするとなかなか全国に出るのは難しいとは思う。それだけにこの大会で観れて良かった。

杭瀬川には近鉄で移動する予定だったが某さんに車で送っていただいた。ありがとうございました。

午後の第3試合は2つのコートの真ん中で前橋商−国見、横浜FM−守山北を同時観戦。どういうわけか得点シーンのほとんどを見逃してしまう。ゲームは完全に国見・横浜FMペース。特に横浜FMは次々に得点し圧勝。守山北は声が出ず、出場選手をまるで確認できない。前橋商はそう悪いチームではなかったが球際で負けてしまい苦戦。ボーツテクニックを活かせなかった。

第4試合は金光大阪−大垣工、中京大中京−愛媛FCを観戦。金光は入学前の中学生を使ってきた。地元でこの大会を運営する大垣工も頑張っていたが金光が一枚上でゲームを優位に進める。もう一方のゲームはチームの完成度に優る中京大中京がペースを握る。FW北森の高さを活かした早いサッカー。愛媛FCは個人がバラバラというか、あえてチーム作りを遅らせている印象を受けた。個々の能力は高く、中京の攻撃によく対処。個人能力では一枚上だと思う。それでも組織力の差を埋めるには到らず。中京と金光が勝利を収めた。

いつも思うのだが、大垣工サッカー部ご父兄その他の皆様による大会運営、ホスピタリティ精神豊かな姿勢は尊いことだと思う。コーヒーやお菓子を
頂いたからこんなことを思うわけではない、つもり。この種の大会にボランティアは不可欠。私もごくたまにボランティアをする時には責任感と積極性
だけはしっかり持とうと意識しているのだが、精神面はまだまだ。大垣工
の足元にも及ばない。


帰りは交通の便が悪い。1時間に1本の近鉄にはギリギリ間に合わないし、同じく1時間に1本のバスも30分待ち。大垣駅まで歩くことにする。が面白いチームを観ることができたので疲労感はなかった。まあ楽しい一日だった。


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T.K. [MAIL]