皇帝の日記
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2009年08月25日(火) 感動の修理

靴を修理に出した。

実は、アメリカには靴や鞄の修理をしてくれるような所は、ないんじゃないかと勝手に思っていた。

だって看板を見た事がないし。
消費社会だし。
ぶっちゃけアメリカ人不器用そうだし(あ)。

で、日本から後生大事に持って来ていた、お気に入りの茶色の革靴が、ついに踵どころかつま先のソールまではがれ落ちてしまい、しかもその先っちょの革が破けてしまった。
うーん・・・。
ここまで履かれれば、靴も本望か・・・。

でも諦めきれないので、接着剤を買って来て、ぺったんぺったん張り合せもした。

さて、皆様お手持ちの靴を思い浮かべていただきたいのだが、修理してまで履き続けたいと思う靴が、一体どれほどあるだろうか。
私は2−3足しか思い浮かばない。

ということは、きっとこれは運命の靴なのだ。
元値がいくらだとか、関係ない。

やっぱり、電話帳で修理屋を捜すか・・・。

と思っていた矢先、クリーニング屋さんで目撃したのだ。
奥のカウンターで、鞄の持ち手を修理している、ラテン系のおじいちゃんを。
ああ!
「もしかして、靴の修理もやってますか?」と聞くと、YES!
ナイス。

早速ぼろぼろの靴を持って行った。
こ、こんなんでもいけますかねえ・・・。
と、ドキドキしながら出したら、受付のお姉さんが「う〜ん・・・これは」と渋い顔を。
やっぱり、革自体がいっちゃっていると、駄目だろうか。

そしたら、奥からおじいちゃんが出て来て、黙って靴を持って行った。
どうやら、OKらしい。
・・・職人やなあ・・・。
受付のお姉さんは「お見積もりを出して、後から電話します」と慌てて言っていたけれど、すでに奥ではじいちゃんが靴底を剥がしにかかっていた。
・・・もし「あ、高いから結構です」って言ったら、どうなるんじゃろう。

結局、次の日に電話で「25ドルですけど・・・」と言われ、「ほんではやっちゃってください」とお返事。
つか、もうやっちゃったんでしょう。
案の定「あ、じゃあいつでも取りに来てくださいね」と言われた。

ちょっと高かったなあーと思いながら取りに行ったら、なんと、想像以上のできばえ。
というか、ほとんどおニューになって返って来た。

革全体にラッカーで色付けしたらしく、前よりやや濃い茶色になってはいたが、靴底半分以上取り替えてあり、継ぎ目は丁寧に削られ、違和感がない。
穴の開いた革には、パテが塗られて、きちんと内側に閉じられていた。

すげえ、すげえよじいちゃん。

感動してジャバ夫さんに見せたら、「クリーニング屋さんはたいてい修理屋さんを抱えている」との情報。
なーにー。

町中にあるクリーニング屋さんが、修理もしているのか?
そんなに技術者がいるのか?

と思ったが、どうやら修理屋さんがいない所は、受付だけしていて、どっかの修理屋さんにまとめて持って行くんだとか。

ふーん。

でも、それだけ窓口が広いってことだ。

もしかしたら、日本より靴の修理はしやすいって事じゃないだろうか。
だって、日本の靴修理屋さんって、たいてい踵だけ修理とかだし。
きちんと修復してくれる所って、探さないとないし。

とにかく、修理してくれる所が見つかったので、これから安心して靴を履ける。
ありがとう、おじいちゃん。
でもやっぱりアメリカ人ではなかったね。


皇帝