皇帝の日記
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昨日イサムさんははじめの30分ばっかりおとなしく授業を聴いておりましたが、そのうち唾飛ばしを始め、1時間後には「自分どれだけ高音域いけるか?」と疑問に思ったのか、「きゃーうーきゃーうー」と始まってしまい、あえなく退場いたしました。 せめて低音なら・・・いや、言うまい。 頑張ったね、イサムさん。
さて、背中が痛い。 父に頼んで、日本からお灸を送ってもらったりしたが、効き目が緩やかなので、まだはっきりと効果が出たわけではないのだ。 (お父さん、ありがとう!でも荷札にMOGUSAって書いたら、怪しまれますよ・・・。)
これは根本的に治療法を改めた方が良いのではないか。
というわけで、運動する事にした。 筋肉で背中を支えれば、痛みも緩和するのではないか。 でもジムはイサムさんにとって、危ないもの満載だし、屋内で機械の匂いもする。 では泳いでみよう、という事になった。 アパートにせっかくプールが付いていて、しかも水道代が引かれているのだから、入らないと損だ。
張り切って中庭のプールに出ると、他の住民方が、プールサイドに横になって、じりじりと焼いている。 電話したり、雑誌を読んだり。 そして、誰一人泳いでいない。 プールに来て泳がずに、なんの楽しい事が有ろうか。
泳いじゃいますよー。 と、まったりムードのプールで、一人準備運動を万全にして、泳ぎはじめる。 急に泳ぐと危なそうなので、とりあえず平泳ぎ。 楕円形のプールなので、ぐるぐるぐるぐる回ってみる。 水の中なので、余計な負荷がかからず、背中と肩が余計に痛くなるということもなく。 良い感じ。
でも、あんまりいっぺんに長距離泳ぐと、明日筋肉痛になるやもしれないので、適当な所でフィニッシュ。 もう一回りしたら上がろう、と思って、息継ぎしたら、パラソルの下に固定しておいたイサムさんが「あー!」とご機嫌に騒いでいる声が聞こえた。 あ、上がんなきゃ・・・。 と、気が散った瞬間。
ゴン。
あ・・・。 また頭を・・・。
頭をプールの壁にぶつけた。 こないだタンスにぶつけたばかりなのに。
けっこういい音がしたので、すぐ近くで背中を焼いている奥さんが、「大丈夫かいな?」という顔で覗き込んで来た。
大丈夫じゃないけど、にっこり笑って大丈夫なふりをした。
ああ。 脳細胞が死んだ気がする。
皇帝

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