皇帝の日記
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2008年10月23日(木) メキシコクルーズ6

朝起きると、カボサンルーカスに到着している。
メキシコ西海岸は、氷柱が垂れてるみたいな形の半島があると思うが、その先端の部分に船を停める。
北米の観光客が、最も気軽にバカンスに来れる所。

本日は、パイレーツツアー。
100年前に作られた、本物の海賊船に乗って、半島の近くまで行き、そこでシュノーケリング。

ジャバ夫さんは、すっかりシュノーケリングのファンになったので、朝からうきうきしている。
パイレーツ船に乗り込むと、思ったより新しげな船。
船長の話だと、一部は100年以上前の船をそのまま使っているが、大部分は70年前の船のパーツで、エンジンは最近のものだそうだ。
ペンキもきれいに塗られていて、古い感じがしない。
ちょっと残念。

船には、船長と、船長の息子と、船長の息子の嫁と、その4ヶ月の赤ちゃんが乗っていた。
もうすぐ赤ちゃんが産まれるのだというと、抱っこさせてくれた。
たら、でかい。
赤ちゃんがでかい。
皇帝の体の半分くらいある。
顔なんか、すでに同じくらいの大きさなんじゃないだろうか、というくらい。
うう、やはり西洋の子供はでかいのか。
4ヶ月と言いながら、首もしっかり座っている。
きっとこの子は、船酔いなんかしないんだろうな、と思った。

さて、シュノーケリング。
明度はやっぱりいまいち。
でも岩場が多かったので、魚は沢山居た。
フグを追いかけて、バシバシ泳いで行く。
と、なんだか腕や足が、チクチクする。
でも大して痛くないので、「チクチクします〜」とか言いながら、かまわず泳いでいた。
後でわかったが、チクチクしていたのは、目に見えない程小さなクラゲで、後日ばっちりクラゲ型に赤くなっていた。
皇帝にしては珍しく、腫れも無かったので、きっと毒性もあんまりなかったのでしょう。
ジャバ夫さんは痒がっていた。

午後にはもう船に戻って、シャワーを浴びてのんびりモードに。
後は、またドンブラコッコとロスに帰るだけ。
船内の劇場で、ハルクの新作を上映していたので、観に行く。
ハルクスマーッシュ!とか、必殺技を叫ぶハルクに大笑い。

映画の後、今夜はフォーマルナイトなので、正装するように、と通達を受けて、ドレスに着替える。
母が兄を妊娠している時に着ていたドレスを着る。
お腹がゆったり。
夕日を見にデッキにあがると、ものすごい強風で、両手足を広げたら、飛んで行けるんじゃないかと言うくらい、煽られた。
タイタニックのポーズをとったら、間違いなく飛ぶくらい。

夕飯を食べてから、売店でなんか良いお土産ないかな〜と探してみたが、面白いくらいになにも無い。
ダイアモンドセールとかしている。
価格帯がお土産ではない。

夜はシアターへミュージカルを観に行く。
ショーのたぐいは、入場料を取られるわけではないので(つまり、はじめから料金に含まれている)見ないと損なのだ。
入場料を払っていないせいか、子連れが騒いでいると、普段なら目くじらたてて怒る奴らが、比較的寛大。
トイレに立ったり座ったり、出入りしても、特に誰も嫌な顔をしない。
三歳くらいの小さな女の子が、舞台の上のダンスにつられて、通路で踊りだして、かわいかった。

ショーが済んだら、ロビーでシャンパンタワーのパフォーマンスが行われ、ジャバ夫さんが皇帝の分まで飲む。

そういえば、パイレーツ船に同乗していた老人が、ものすごくジャックニコルソンに似ていた。
というか、むしろ本人なんじゃないか。
と言うくらい似ている。
「ジャックニコルソンに似てるって言われませんか?」と声をかけるのは、失礼なんだろうか。
いや、でも、なんでスパイダーマンのキャップをかぶっているのか。

悶々としていると、隣でジャバさんも、人差し指をクイクイ曲げて、シャイニングのポーズをとっている。
そして、目で皇帝に訴えかけている。
そうですよね、ジャックに似てますよね。
ああ、でもそんな事を、この狭い船の上で言って良いものだろうか。
人違いかもしれないし。
着替えのTシャツや、持ち物は、ことごとくユニバーサルスタジオのキャラクターグッズ。
間違いない。
間違いなくロスの映像関係者だ。
だとしたら、きっと彼の人生で100万回くらい、ジャックニコルソンですか?と聞かれているだろう。

結局聞けなかった。
そして夜は、狙ったかのように衛星テレビで、ジャックニコルソン特集を放送していた。
あー聞きたかった。


皇帝