皇帝の日記
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こないだ、煙と金持ちは高いところに登りたがる、というようなことを書いたが、本当なのだろうかー。 と、確認しに、近所の坂道を登ってみることにした。 歩いて十分くらいで、問題の坂道に到着。 すでに、ちょっと手前から、家の区画が大きめになってきている。 ジャバさんと「大きいねー」と言いながら、坂に差し掛かる。
すると、べべーんと大豪邸が坂の上まで続いているのだ。 やはり。 金持ちは坂に住みたいのだ。 三階建てくらいの高さの家が、吹き抜けで、一面ガラス張りとかになっている。 なんでそんな建築ぶりなのかというと、基本的に地形が平面なので、ちょっと坂になると、ビバリーヒルズやら、センチュリーシティーやらの夜景が、一望できてしまうのだ。 ナイスビュー。 ハリウッドの山まで見える。
アメリカの治安と言うのは、あからさまに住宅のレベルと正比例しているので、日が落ちて暗くなっても、辺りはいたって平和。 豪邸はまったく窓を塞ぐ気がなく、煌々と照らされた室内が丸見えだった。 基本的に柵もないので、庭は公道と一体化している。 せっかくなので、ガーデニングとインテリアを拝見しながら、頂上まで歩いていく。 犬猫が室内にいる家が多い。 路駐の車も、ピカピカしている。 金持ちのお嬢ちゃんたちが、道端で待ち合わせをして、夜中にランニングをしている。 おほほほほ、とか言いながら、走っていく。
ちょっと高いところに登ったら、別の世界があった。 ジャバさんも、「こんな近所があるなんて、知らなかった」と言う。 しかし、夕飯時だというのに、まったく食べ物の匂いがしなかった。 外食ですか。 そうですか。
家に帰ったら、大家さんがまた蜂に薬を撒きに来ていた。 話によると、メキシコから移住してきた大家さんは、自分の資産価値を上げるために、自力で家々の増築をした。 だから、皇帝の部屋の辺りは、大家さんの手作りハウスなのだ。
どうりで造りが粗雑・・・いやいや、大胆かつ真四角だと思った。
そして、皇帝とジャバさんが結婚する予定だと言うと、友達の色々苦労移住話をしてくれた。 結婚して30年も経っているのに、移民局が、本当に夫婦として生活しているのか、抜き打ち検査に来たりするんだそうな。 アメリカ人との間に子供がいるのに、母親だけ強制送還されてしまった人もいるとか。 あー恐ろしい恐ろしい。
皇帝

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