皇帝の日記
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昔、近所にあった飲み屋か何かの看板に「花くれんぼう」(かくれんぼう)というのがあって、「はなくれんぼう」と読んでいた。 暴れん坊の仲間だと思っていた。 「はなくれん坊将軍〜第14話・杉花粉に御用心」とか考えていた。
と、ポップな小話ではじめてみたが、今回は人が死んだりするので、悲しい思いをしたくない人は、パスしてください。
結婚式のあったオクラホマ。 ジャバさんの故郷だ。 今回結婚した新婦は、皇帝の友達と言うより、ジャバさんの親友なのである。 そんなわけで、空港に到着したら、レンタカーを借りて、ジャバさんの友達を街中からピックアップして、式場に搬送するところから始まった。 車内はプチ同窓会の雰囲気なので、皇帝はその模様を静かに聞いていた。
「Aはどうした?」 「Aは××公園で、強盗に撃たれて亡くなったよ。50ドル盗られたらしい」 「Bはどうした?」 「Bは、弟が近所の子と遊んでいるときに、友達のお母さんの銃が暴発して、亡くなったんだ。そしたら、その日のうちに父親が失踪して。去年母親とBは夜逃げをしたんだ」 「Cはどうした?」 「Cは××レストランにいたとき、ジャンキーが入って来て、ライフルで皆殺しをしたのに、巻き込まれちゃったんだ」
というような話でした。 アメリカ人、何から何を守るために銃を持っているんだ。 悲しかったのは、お金持ちを事故で殺してしまった女の子が、裁判で負けて2億ドル賠償請求されて、それ以来誰も行方を知らないと言う話。
悲しい国だ。 ジャバさんの友達の生存率はどのくらいなんだろう、と思った。
大半の悲しい話に、銃か薬が関係しているのも特徴的。 銃は、たとえ隣の人が持っていても、持ってはいけない。 麻薬も、手を出してはいけない。
ジャンキーの人は、基本的に常に薬の足りない状態に置かれているので(売り手が、そうなるようにコントロールしているので)、薬を買うために、手段を選ばなくなるのだ。 つまりお金を手に入れるために、何でもするようになる。 そうすると、もう別人になってしまう。
麻薬類の蔓延しているところは、犯罪発生率も高くなるわけですね。 それでも、飛び道具がないと、なかなか人一人殺すのも大仕事なのだが、銃があれば、簡単楽々犯罪ができてしまう。
ここ数十年、この国は同じ問題の上を、ぐるぐる回っているように思う。 ぐるぐる。
皇帝

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