凪の日々
■引きこもり専業主婦の子育て愚痴日記■
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弟の正式な病名が判明、というか、宣告、というか。 決定的と言うのか致命的と言うのか。
「そうかもしれない」といつかくるかもしれないその時を怯えながらも「でも違うかもしれない」という微かな希望に心を託してとりあえず過ごしていたが。
父がかかって、死んだその病名を、弟は告げられた。 遺伝性の、脳の病気。
彼の脳はこれから少しずつ静かに確実にその機能を果たさなくなっていく。 体の老いよりはるかに早いスピードで脳が老化していくと解釈すれは分かりやすいのかもしれない。
最後は、自力で動く事はおろか、飲み込む事も、呼吸する事も出来なくなる。
そして、彼は、終わる。
ここ四・五年で病状は急速に進行していくらしい。 年齢が若い分、そのスピードは早く、そして、遺伝性のこの病は、子が、親の最期の年齢を超える事はないそうだ。
父が死んだのは幾つだったろう。 「おれはもう五十なんだぞ!五十だぞ!」と母に喚き散らしていた姿は覚えているが。 アレから何年後に死んだのだったろう。 一年後か、二年後か。
だとしたら、弟は、あと何年生きるんだろう。 十年生きているんだろうか。 四・五年で進行って。 進行して、寝たきりになって、管に繋がれて、それからどのくらい生きるんだろう。
週末、見舞いに行く。 彼と、何を話そう。
暁
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