天上天下唯我独尊

2020年10月30日(金) ドラマ「G線上のあなたと私」

風邪をうつされて10日。
最低限の家事をしたら布団に潜って横になり、目が覚めたらテレビの前で録画を消化し、またしんどくなったら布団に戻るという毎日だった。
兎に角しんどくて、能動的に何かをする事が出来ないのだ。
本を読むのも、ページを繰るのがしんどい。
ネットするにしても、何かを書くとか検索するのがしんどい。
そんな私にとって、見るだけのアマゾン・プライムは打って付けだった。
日本のドラマの中でも評価の高かった「G線上のあなたと私」(2019年)を観てみたのだが、これが予想以上に秀作だった。

原作はいくえみ綾(りょう)の漫画。
この人は有名だけれど実はこれまで全く読んだ事が無く、紡木たく(これまた有名だけど未読)や、りぼんなら矢沢あい(「天使なんかじゃない」は名作)のような不良漫画の流れを汲むと思っていたのでまるで興味が無かったのだが、最近になって大人向けの原作漫画を試し読みしたら面白かったので、ドラマ版に手を出してみた次第。。
原作の良さを殺さず、オリジナル部分も良く、脚本も演者も演出も全てが噛み合って素晴らしい作品になっている。
私、主演女優・波瑠の顔が好きなのよね。次に生まれ変わるとしたら、こんな風にスッキリした綺麗な顔がいいな(整形はリスクがあるので嫌)。
中川大志君は可愛いし。NHKのLIFE!でしか見た事なかったけれど、イケメン役も出来るんだなあと感心した。
それに何より、松下由樹が素晴らしかった。リアリティ溢れるオバサン感。いや勿論良い意味で。今更だが、この人は本当に凄い女優さんなんだなと再認識させられた。

どんなに原作漫画が素晴らしくても、ドラマ化・映画化された途端に酷い代物になる例を幾つも見たので、最近の日本のドラマはほんとクソ!だと思っていたが、まだまだ良いドラマも作れるんだな……と見直した次第である。
本当に、沢山の人にお勧めしたいドラマだった。
私が今年観た日本のドラマ(と言っても片手で足りるか……)の中ではダントツ、「半沢直樹2」を抜いて堂々の第一位である。



2020年10月24日(土) また夜間外来

十数年振り3度目かね……。

今週初め、週末から風邪で体調を崩していた主人が、帰宅するなり寝込んだ。
頭痛が酷いと言う。頭痛はいつもの事だが、布団に倒れ込むというのは相当辛いのだろう。
私は一人で食事をし、主人は入れないだろうからお風呂にお湯を張るのも勿体無いしシャワーでも浴びるか……と思った20時半頃、自分の体調の異変を感じた。
座っているのに何だかふらふらするのだ。どうやら風邪をうつされたらしい。
お風呂で温まった方が良いとは思ったが、面倒だったし気力も体力も削がれた状態だったので、熱めのシャワーで済ませた。
さて私も早めに寝るかと寝室に入ると、主人が苦しい息の下から助けを求めて来た。
救急車呼ぶ?夜間救急行く?と訊いたら、ウンと言う。
これまでに無い痛みらしく、脳内出血とかだと困るので、放置は出来ない。
私も具合が悪くて寝たかったので救急車に丸投げしたい気分だったが、夜中にサイレン鳴らされるのも近所迷惑だし大袈裟な気がして、119番に電話したものの、結局私の運転で主人を病院に連れて行く事に。
病院に連絡して自分が着替えて荷物を用意して主人の着替えを手伝って、さあ行こうとしたら今度は主人がトイレに駆け込んで吐いて……で、出発したのは結局23時頃であった。
主人が吐くのなんて、結婚して初めて見た。

病院ではCTを撮ったものの頭に異常は見付からず、しかし本人は苦しがって何度も吐いてウンウン唸って横になっていた。
他に患者がいなかったからか、看護婦達は点滴が終わったらさっさと帰って欲しそうだったが、本人は動けないし私には担げないので、2時間近く居座った後、歩くのもやっとな状態の主人を連れて帰ったのだった。
主人を布団に寝かせた後でコンビニにポカリ等を買いに出たので、結局やっと私が布団に入れたのは2時半近くだったか。
風邪の引きかけだったのに完全に対処が悪かったよね。私のせいじゃないのに。
ごめんね僕のせいだよね……と主人が言うので、うん完全にあなたのせいだよねと言っておいた。だって本当の事だし。
こういう時、そんな事ないわよあなたのせいじゃないと言うのが模範的回答なのだろうが、こっちも体調悪いんでそんな余裕無いんですよ。
お蔭で風邪をこじらせて歯医者の予約も延期せざるを得なかったし、日常の家事を熟すのも辛いし。
主人はその後丸2日間寝込んだものの、全快しないまま3日目にふらふらしながら仕事に出かけて行った。


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