今年に入ってから、隔週で妹の所に行っている。 今週もいつものように金曜日に帰る筈だったのだが、訳あって1日延びてしまった。
木曜日の夕食時、甥っ子が「おなかすいてない。ごはんいらない」と言って、シンカリオンの玩具で遊び続けていた。 食後に妹と甥っ子は風呂に、私は片付けをしていたら、甥っ子の泣き声がする。 どうしたのかなと風呂場のドアを開けると、汚れた湯の中に立って泣く甥っ子が見えたと思ったら同時に酷い悪臭が……浴槽で吐いた模様。 シャワーで汚れを落とし貰ってから甥っ子を回収し、後片付けは妹に任せた。 吐いて弱っている甥っ子に、お父さんに電話する?と訊くとウンと頷くので義弟に電話したが、忙しいのか出ない。 お父さん出ないねえ、じゃあケンタおじさん(仮名)に電話してみる?と訊くとウンと言うので、主人に電話してみた。 「まも(仮名)ね、おふろでゲーしちゃったの……」 と甥っ子が弱々しい声で報告すると、子供の頃から体が弱く嘔吐のエキスパートであった主人は、 「そっかぁ、吐いちゃったのか。しんどかったねぇ」 と同情してくれて、甥っ子は気が済んだ模様。 誰かに聞いて貰ってヨシヨシして貰いたかったらしい。 浴槽内外の吐瀉物の始末も含めて、浴室は全部妹が掃除してくれていたが、自分一人だけのために新しくお湯を張るのも勿体無かったので、その日は風呂には浸からずシャワーで済ませた。
翌日金曜日の朝、6時半。 いつもならあと30分は眠れる筈が、甥っ子が布団に潜り込んで来た。 しかも元気。「ピタゴラスイッチみる」と言うが、まだ1時間も先だよ……。 機嫌良く喋り続けていて、どう見ても二度寝しそうにないので、仕方無く私も起きる事にした。 元気そうだし、食欲も戻ったようで朝食のパンも完食したので、保育園に行く?と訊くと、「いかない。きょうはほいくえんおやすみする」。一日様子を見る事に。 昨夜の時点では、水曜日に風邪で受診したばかりだけどまた病院に連れて行かなきゃかなと思っていたが、この分なら行かなくとも大丈夫そうである。 甥っ子は午前中はドラえもん映画を観たり、ブロックで遊んだりして一人でお利口さんにしていたが、昼食のお茶漬けを食べながら、私が 「お天気いいねぇ。後でお散歩にでも行こうか」 とうっかり口にすると、甥っ子は途端に目を輝かせて、 「おさんぽいく!」 と食い付いて来た。 私としては、散歩がてらパン屋さんに買い物に行こうかぐらいのつもりだったのだが、甥っ子の中では何故か「公園に行く」と変換されていた模様。 日差しは暖かいが昨日の雪がまだ解け残っていて風も冷たいので、甥っ子にも手袋と帽子を装備させて、いざ出発。 と書くと簡単だが、洟垂れの子連れの外出は事前の準備を怠れない。 甥っ子をトイレに行かせている間に、多めのポケットティッシュやジップロックを肩掛け鞄に詰めて、今度は自分がトイレで用を足して、そういや甥っ子の手袋と帽子ってどこ?と妹に電話で訊いている間じゅう、 「ねえ、まだー? はやくいこうよ!」 と甥っ子に急かされるのだ……そりゃお前はいいだろうよ、靴だけ履いて出掛けりゃいいと思ってんだからさぁ。 泥が付いていたので今朝洗ったばかりの甥っ子のコートを、浴室乾燥から引き揚げて着せようとしたら、甥っ子が着ていたパーカーがびしょびしょになっていた……結露した玄関ドアに抱き着く必要性が一体どこにあるのか訊いてみたい。どうして大人しくしてくれないんだこいつは。 パーカーの上からコートを着せたかったが仕方無い。濡れたパーカーを脱がせてコートを着せる。 寒くないと本人が言うので信じる。もし寒そうだったら少し先の衣料店で調達すればいいや。(面倒) そしてやっと出発。 公園までは歩いて数分なのに、到着には30分以上かかった。 というのも、道中、雪だまりを見付けては甥っ子が立ち止まって遊び始めるから。 そして雪が解け残っているのは大抵日陰。 夢中で遊ぶ甥っ子はいいだろうが、待っているこっちは只管寒いんですけど……。 公園では、私は日の当たる所で甥っ子を見守る仕事に従事する事が出来た。時々甥っ子が投げて来る雪玉を避けながら。 たっぷり遊んで、帰りはやっぱりまた30分かかった。 「おそとでたくさんあそんでたくさんあるいたから、まも(仮名)こんやはぐっすりねむれるね!」 と甥っ子は自分で言っていたが、私もその自信あるよ……もうヘトヘトです。 帰宅したらお昼寝するかな、私も少しは休めるかな、という期待は見事に裏切られ、帰宅してからも甥っ子はずっと起きて遊んでいた。
帰りは乗換駅で豪遊しようかなーと思ったが、武漢肺炎ウィルスでも拾ったら嫌なので、大人しく帰って来た。 関西方面は中国人が減って快適らしいが、こっちではまだ見かけるのよね……。
もう大晦日だよ!
今年も妹と実家の用事で振り回された年であった。 妹家族は未来があるからまだいいけれど、老親はなー。 うちの親は子供にべったり依存するタイプではないけれど、それを良い事に放置していたら、4箇月で両親の老化が劇的に悪化していた。 父親は頭が、母親が体が使い物にならない。 引き取って面倒見るのも嫌なので、施設に放り込んでしまいたい。 そちらは妹が何とかやってくれる……筈。 妹の方は、急遽応援に呼び出されたり、甥っ子を新幹線旅行(日帰り)に連れて行ったり。 まあその分見返り(\)があるからいいけれど。 あと交通事故に遭ったんだった。と言ってもコツンと軽くぶつけられた程度。 今年3度目の110番通報(1度目と2度目は他所の子の虐待疑惑)をしたのだが、同乗していた甥っ子が大興奮。 「おまわりさんよんだの? じゃあパトカーくるの?」 事故相手が吹き出しそうになるぐらいワクワクして、警察の到着を待っていた。 甥っ子はパトカーと記念写真を撮って(自分でお巡りさんに許可を取っていた)ご満悦だったが、私はというと、担当警官にブチ切れていた。 人の話を全然聞かないタイプで、勝手にストーリーを組み立てて、それを前提に話を進めようとするもんだから、そりゃ冤罪も無くならない訳だと納得した。 因みにそれは痴呆が始まった父から取り上げた車だったので、名義人(父)と運転者(私)と同乗者(甥っ子)の姓が別々だったため、お巡りさんも最初関係がわからなかったらしい。 わからないんなら当事者に訊きゃいいのにさ……自分で勝手に話を作り上げる前に。
自分の家庭では、夫婦共に喘息を発病、そのせいで私は趣味の裁縫が捗らず、在庫が片付かないと来た。 今月に入ってから主人は激務が祟って持病の内臓疾患が悪化、入院直前まで行った。いっそ入院してくれれば良いのだが、仕事に穴を空ける訳にも行かないらしい。 更に、暫く前から脚の痛みを訴えていたので無理矢理病院に連れて行ったら、骨に罅が入っていたようで、よく我慢してましたねと医者に言われたらしい。 どこかにぶつけたとかいう訳でもなく、体を支え切れずに負荷がかかり過ぎたらしい。 これだからデブは!来年こそ痩せろよ!!
私の方は、惜しい所で当たり籤を逃してしまって、臍を噛み過ぎて腹巻に血が滲むほどであった。 なので来年こそ当てる!私の時代よ来い!! でもその前に掃除しないと……明日は主人の両親を迎えてお節(当然買ったやつ)を食べるのだ。
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