のづ随想録 〜風をあつめて〜
 【お知らせ】いよいよ『のづ随想録』がブログ化! 

【のづ写日記 ADVANCE】

2002年09月30日(月)  通勤

 池袋の本社勤務となり、本格的にそちらへ通勤するようになって2週間が経過した。
 なにより3年ぶりの電車通勤である。営業車で埼玉県内をぐるぐる回っていたころは、
「俺ぁもう電車で通勤なんてできねえ身体になってしもうただ」
 なんて言っていたものだが、これが実はあっさりと順応してしまっている。これはやはり学生時代の4年間、茨城の実家から中央線武蔵境駅まで片道2時間かけて通学し続けていたことが根っこにあるようだ。あの頃を思えば、ドアツードアでせいぜい1時間という今の通勤時間などなんら問題ではない。
 9時始業の我が社だが、俺は大体遅くとも8時半過ぎにはデスクについている。しかし、池袋駅に到着するのはほぼ8時ちょっと前。
“○○時○○分の電車に乗れば××時××分に池袋に着くから、そこから会社まで歩いて10分ってことは、最悪△△時△△分の準急に乗れば遅刻しないぞ”などと細かくシミュレーションするのが面倒だったので、転勤が決まった初日にテキトーに乗った7時12分くらいの電車をそれ以来いつも利用している。この電車が8時ちょっと前に池袋駅にへたり込む、というわけだ。
 電車通勤だと、電車の中でさぞ退屈だろう――というわけで、ツマがMDプレーヤーをプレゼントしてくれた。実にできた嫁である。確かに電車内のポジショニングが悪いと雑誌(大概、週刊ベースボールだね)も読めないような状態になってしまう混み具合なので、このプレゼントは実にありがたく重宝している。
 車内でMDを聴いている人は多いけれど、みんな、ナニを聴いているのだろう。
 そりゃあ中には「英会話の勉強してますワタクシ」なんて人もいるかもしれないが、ほとんどの人は何らかの音楽を聴いているのだろうなあ。
 俺がナニを聞いているかというと、『昼間(もしくは夜中)、留守録しておいたラジオ番組』。

「今どきラジオ番組をエアチェックしてる奴なんていねーぞ。それもMDに録音してんのかよ」

 先日、友人二人と呑んだとき、こんな風にかなり真剣に言われてしまったのだが、よく考えるとまったくその通りかも知れない。
 外回りを3年もやっていると、どうも営業車で聴くラジオがお友達となってしまうわけで、その嗜好はしばらく変わらないと思う。さすがに毎日録音しても聴ききれないので、月曜と木曜の深夜番組と木曜の午前中のニッポン放送の番組を録音して、そいつを聴きながらの電車通勤と相成っている。もっと聴きたい(聴きのがしたくない)番組はあるのだが。

 新しい職場もなんだかんだで残業が続きそうな雰囲気だが、眠い朝も疲れた夜も、MDに録音したラジオ番組を聴きながらなんとか元気に通勤している俺なのであった。



2002年09月23日(月)  優勝

 実は今回のネタは、そう、11月くらいなったら穏やかな気分の中で書こうと思っていたネタである。我がジャイアンツの日本一が決まり、笑顔でこの一年を振り返る、といった感じで。
 しかししかし、今日、これを書かねばなるまい、と俺は思った。

 今日も残業してやっつけなければならない仕事はあったのだが、もはや夕方五時半くらいからは仕事をする、と言う気分ではなかった。
 昨日、雨の神宮球場でヤクルト―巨人を雨天コールドゲームになるまで観戦、ずぶ濡れになる中、ジャイアンツのマジック2をしかと見届けたわけだが、今日、ジャイアンツが阪神に勝って、ヤクルトが中日に負けるか引き分ければジャイアンツのリーグ優勝が決まる。仕事どころではない。
 それでも八時近くまでは打合せやら何やらで会社に残るハメになってしまっていたのだが、その間もインターネットや携帯電話にメールで届く友人からの情報で、ジャイアンツがリードしていること、ヤクルトと中日は同点だということは分かっていた。
「お先に失礼します!」
 今の部署に異動してきたばかりだというのに、先週、今週と会社を出るのが早い。
 東京ドームでは今日の阪神―巨人の試合の模様を大型モニタで放映するという“パブリック・ヴュー”のイベントが行なわれていたので、俺はさっさと会社を後にし、東京ドームへと足を運ぶためだ。

 今日、優勝を決めてもらわないと、困る。

 東京ドームのメインゲートである22番ゲート前には、ちょっと拍子抜けだったのだがそれでも100人くらいのファンと報道陣が詰めかけていた。ジャイアンツのレプリカユニフォームを着て、オレンジの応援バットを叩きながら、大型モニタの選手達に声援を送っている。
「ああ、もうすぐジャイアンツの優勝の瞬間が……」
 そう思うと、俺はこの一年を、ジャイアンツを応援し続けたこの一年を振り返らずに入られなかった――。

   3/23(巨人―ダイエー オープン戦)
   3/30 ●巨人1―3阪神
   4/01 ●巨人1―2阪神
   4/11 ○巨人5x―4ヤクルト
   4/23  ヤクルト5―10巨人○
   4/24  ヤクルト1―4巨人○
   5/11 ○巨人10―6阪神
   5/15 ○巨人11―1ヤクルト
   5/28  ヤクルト3―1巨人●
   5/31 ○巨人3x―2広島
   6/12 ●巨人5―10ヤクルト
   6/13 ○巨人8x―5ヤクルト
   7/04 ○巨人5―4中日
   7/05 ○巨人4―1阪神
   7/06 ○巨人12―2阪神
   7/17 ○巨人10―5横浜
   7/18 ○巨人8―5横浜
   7/24(西武―巨人 イースタンリーグ)
   7/27 ヤクルト2―6巨人○
   7/30 ○巨人6―4中日
   8/15 ○巨人3x―2ヤクルト
   8/22 ●巨人5―6横浜
   8/25 ○巨人10―1阪神
   9/08 ●巨人1―3広島
   9/15 ●巨人2―3阪神
   9/17 ○巨人4x―3横浜
   9/18 ○巨人6―3横浜
   9/21  ヤクルト2―5巨人○
   9/22  ヤクルト0―6巨人○
   9/29 巨人―中日 観戦予定
   10/1 巨人―ヤクルト 観戦予定

 今日現在、公式戦観戦27試合20勝7敗(.741)。驚異の観戦勝率。 サヨナラ勝ち5試合。

 開幕戦を観、東京ドームの最終戦のチケットもすでに入手済みである。ジャイアンツで始まり、ジャイアンツで終わる一年(まだ9月だけど)と言っても過言ではない。

 それが、だ。

 今日、松井の二打席連続本塁打、清原の復帰第1号本塁打などで見事勝利、ヤクルトも中日に勝ったため、今日の優勝はお預けとなってしまった。マジックは『1』。
 恐らく、明日、ジャイアンツの優勝は決まるだろう。もう、明日が楽しみで仕方がない――というのがフツーのジャイアンツファンの気分だろうが、俺は、ちょっと困っている。

 そんな大事な日に、俺は出張になってしまったのだ。

 神奈川県某所にある会社の研修センターへ、明日の夜から前泊で行かなければならない。まさに、その移動中にジャイアンツの優勝が決まってしまうかも知れないのだ。
 テレビ観戦も出来ないというのでは、俺のジャイアンツを愛し続けたこの一年はナンだったのだ、ということになる。
 困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った困った。

 いずれにしろ明日の夜はココを更新できないので、俺がどのようにしてジャイアンツのVを体感することになるのか。続報を待て(待たなくていいぞ、M.S)



2002年09月21日(土)  余裕

 久々に更新したと思ったら『余裕』というタイトルかい!――とツッコんだ方もおられるだろうか。
「余裕がある」のではない。「余裕がない」のである。

 この9月での人事異動で、それまでの外回りの仕事から都内の本社勤務と相成ったわけだが、どうもこのタイミングが悪かった。9月12日に新しいお店の開店を控えており、9月に入っても後任者との引継やこの新店開店の準備でまともに本社へ出勤できない。そのくせ“9月中に仕上げろ”と言われている新しい仕事は、ある。新店の開店も無事に終え、ようやくまともに本社へ出勤できるようになったのが今週の月曜からってんだから、我ながらびっくりだ。ちょうどその日から遅い夏休みに突入した上司のマネージャーからメールが届いていて、
「例の件、今週中に完成させて下さい」
――だと。おいおい、今月中に仕上げるってハナシじゃなかったのか。同じ部署の後輩に聞けば、「ああ、マネージャーはコロコロ指示を変えますからねえ」と笑った。じゃあ、今週、毎日のように深夜まで残業を繰り返せばなんとかなろうかとも思ったのだが、これがそうはいかない。
 新しく着任した部署では、“自分の仕事以外の仕事”に多くの時間をとられることが多い(まあ、どこの会社でもそうなのかなあ)。特に今週は上司が夏休み、体調を崩して休んでいる人が2名、と物理的に人手が少なかった。たまたま別の人に仕事が集中して、その手伝いをしなければならなくなるわけである。
 定時の時間帯にオノレの仕事など進められるわけがなく、では残業時間にゆっくりやろうか――ということも出来なかった。

9/16月 残業
9/17火 巨人−横浜戦観戦(東京ドーム)
9/17水 巨人−横浜戦観戦(東京ドーム)
9/18木 某アカペラグループのライブ
9/18金 残業

 今の部署に着任する前から決まっていた予定がびっしりだったので、他の人がバタバタしている中、「すいません! お先に失礼します!」状態だったわけだ。
 今、気づいたが、コレは別にココを更新できなかった理由にはならないよなあ。要は単なる遊び過ぎ。

 ――というわけで、今日も休日出勤。外回りをしている頃となんら変わりはない。おまけに、ホラ、今週中に仕上げなきゃいけない仕事もあるわけで、ね。昼休みがてらの、久々の更新でございました。(仕事しろよ)

 更新を強く強く催促するメールをくださったM.Sさん、W.Kどの。大変遅くなりました。 



2002年09月07日(土)  祝賀

 またかよ、と言われそうだが明日は友人と東京ドームへ巨人―広島戦を観に行くことになっているので、おそらくココを更新することはないだろうから今日書いちゃおう。
 なんとかココ『のづ随想録〜風をあつめて』なる“ばか随想録不定期更新HP”を開設して一周年を迎えることになりました。いやあ、めでたいめでたい。めでたいんだっつーの。

 この6月に更新100回を迎えたとき、『出席を取る!』なんて莫迦なことをやってみたら、これが笑っちゃうくらいにリアクションが少なかったので、「こりゃあ“開設一周年記念!”だなんて浮かれたことを書かないほうがいいな……」と自戒したのですが(しかししかし、普段まったく連絡のひとつも取りあっていない高校時代の友人からリアクションがあったのは一番嬉しかったぞ)、やっぱりこう、くだらないことでも一年間継続した自分をほめてあげてもいいのではないか、なかなかやるじゃないか――と、性懲りもなくネタにしております。『祝賀』というタイトルもどうかと思うのだが、まあ。

 こういうことを続けていると、わずかでもココを楽しみにしている人がいてくれる、というのが何より嬉しいわけで。時折感想のようなメールが届いたりして、これがほんとうの楽しみでもある。
 ただ、この『のづ随想録』は日々思うところをセキララに綴る、というよりは「今日、こんなことがありました」「こんな話があって笑っちゃいました」という程度のことがその話題の中心なので、実は実際に友人達と呑み会などで顔を合わせるとき、会話のネタに困ってしまう――ということがある。
「ああ、その話はこないだの『のづ随想録』に書いてあった話ですよね」ということになってしまうのだ。呑み会で俺が『のづ随想録』で既に書いたことをネタに喋っていても、それは温かく見守って欲しい。
 ああ、この瞬間のことを書きたいなあ、この笑い話を書きたいなあ、と日々の中にはココの素材になるエッセンスはいくつもあるのだが、いちいちメモを取っているわけでもないし(メモを取ることもあるけどね)、その素材はいつしか忘却のかなたへ消え去ってしまう、なんてことも少なくない。基本的には“自宅のパソコンの前でないと『のづ随想録』は書けない”ということ自体にストレスを感じることもあって、そういう訳で
、実は今俺が欲しいもののひとつがいわゆるB5サイズのノートパソコンなのである。富士通のLOOXなんて理想的。通勤の途中や、休日に出掛けた先でちょちょいと『のづ随想録』を更新する――いいじゃないですか。
 まあ、ただこのくだらないHPを更新するためだけにノートパソコンを導入できるほど、ワタクシの懐に余裕はないのですがね。

 一周年は通過点ですが、とりあえず『のづ随想録』ファンの皆さま、おめでとうございます(若松監督ネタはもう古すぎるぞ)。



2002年09月01日(日)  残暑

 猛暑と呼んでふさわしい夏がいよいよ終焉に差し掛かっている。気がつけば9月に突入。
 お盆の頃の暑さのピークが過ぎ、ここのところちょっと涼しい日々が続いていたので「ああ、このままぼんやりと秋になってゆくのかなあ」などと油断していたら、そんなにムキになるなよ――と天に向かって叫びたくなるくらいの残暑のラストスパートが待ち受けていた。
 そんな真夏の日差しが戻ってきた8月の末日に、大学時代の後輩の女の子が婚姻届を出した。
 そんなシアワセの彼女を祝おうではないか、ということになり、その日大学時代の仲間が数人集まってささやかな『結婚おめでとうの会』が開かれた。17時半、集合。店は新宿のとある中華料理店。
 約束の時間に少しだけ遅れて主役の彼女が登場。俺はすでに2杯目の生ビールに突入していたが、
「いやいやまあそれではとりあえず……」
 と、彼女の結婚を祝って乾杯。「今日はガツンと中華を食べるんですよね、先輩!」と、本日の幹事役を勤めてくれたMのチョイスでテーブルに並べられた料理の数々をガシガシとやっつけながら、『結婚おめでとうの会』は進んでいった。

 聞けば、特に大仰な結婚披露宴などをする予定はなく、年内に海外で結婚式を挙げ、そのまま新婚旅行――というふうに考えている、という。俺自身もそれほど大人数を呼ぶような結婚式も披露宴もやらなかったので、彼女がそうしたい気持ちは俺なりにわかるような気がした。
「ダンナさんはどんな人なんですかぁ?」
「いつごろから付き合ってたんですかぁ?」
「お互いナンて呼び合ってるんですかぁ?」
 次々と浴びせられる質問に、彼女は彼女らしいキャラクターのまま淡々と答えたが、それでも時折見せる彼女の笑顔がちょっとだけ素敵に見えた。

 披露宴や二次会をやらない――ということなので、めでたく結婚した彼女に唄の贈り物。まあ、二次会かなんかの席で、俺がギター抱えて歌っている、と思っていただければ。誰の唄なのかは想像つくでしょ。彼女がこのページを読んでくれることを祈って。
(本当はこんな風に歌詞を載せてしまうのはマズいのでしょうけれど、大目に見て下さい)

※  ※  ※

   天狼星(シリウス)に

  自分だけは だませなくて
  独り夜汽車で旅立つけれど
  ひとつひとつ 数える駅の
  数だけ不安も 数えている
   それ程遠くへ行く訳じゃない
   それが悲しい理由でもない
   父さんよりも愛する人が
   できるなんて 思わなかった


  膝の荷物が 二十余年の
  重さというには 軽すぎるけど
  いつか何処かで 根付いたならば
  許してもらえる そう信じてる
   窓から見上げる夜空にひときわ
   輝く星の名は知らないけれど
   蒼い光に かけて誓う
   何があっても くじけない

   それ程遠くへ行く訳じゃない
   それが悲しい理由でもない
   父さんよりも愛する人に
   出会うなんて 思わなかった

   父さんよりも愛する人が
   出来るなんて 思わなかった


 < 過去の生き恥  もくじ  栄光の未来 >


のづ [MAIL]

My追加