時々日刊たえ新聞
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2003年05月16日(金) 太陽まであと一歩

キャラメルボックスという演劇集団は有名なんでしょうか?(笑)どのくらい有名なんだかわからないんだけど、昨夜の札幌公演初日、札幌市民会館はほぼ満席でした。わたしはネット友達ゆっこさんが情熱込めて書く演出家の名前や言葉に惹かれ、かつ公演のタイトルにピンと来るものもあって、チケットを買った。手に入れたのは雪のがんがん積もっている2月。いりちゃんは高校受験前で、5月は果たしてどういう状態になっているかわからなかったけれど、ま、きっと高校生にはなっていて、街で待ち合わせして観る事が出来るでしょと2枚買った。そしてその通りになった。(笑)昨日の朝、娘と会話してたんだけど「ちゃんと時は経つね〜。どうにかなっているねぇ」

芝居を観ながらタイトルが大仰そうで、お芝居と合わないような気がしたんだけど、反芻していたらじわじわと「太陽まであと一歩」でいいんだワ〜という気になった。(笑)太陽に到達したような達成感じゃなくて、太陽を見出し太陽に近づいた清々しさを味わった。劇中のセリフに「太陽はお母さんだ」というのもあったと思うんだけど、だとしたら太陽のお母さんと自分の関係を修復した物語として、観た後もこんなにホットで温かいんだな。母と子、兄と弟、妻と夫、男と女・・・すべての人間関係が修復されたように感じた。少なくとも修復されるだろうという希望を感じた!すでにあの世に行っちゃった人との関係も。
いい脚本でした。いいお芝居でした。リラックスして楽しみました。次の機会もキャラメルボックス観たいと思います。ありがとう>ゆっこさん

帰りに地下鉄に乗ろうとする時、美しい女性がキャラメルボックスの黄色の「おしずかに」クリアファイルを持って佇んでいた。その人がうちの事業所のパートヘルパーさんに似ている気がする。はっとする程美しい装いと佇まいだったので、間違いかもしれない(笑)と思って声をかけなかった。地下鉄に乗ってやっぱり彼女だと判明した。(笑)彼女もキャラメルボックスのファンだそうだ。彼女40歳前半。地下鉄の隣に座っていた初老の女性も黄色のファイル持ってました。キャラメルボックス、ファン層の幅が広いね。


2003年05月10日(土) 朝の山歩き

今日は公休。しなくちゃならないことは多々あるけれど、まずはしたいことをしよう!(笑)今日もいりちゃんを朝7時に円山競技場に送って、その後藻岩山に登った。今年初の藻岩山歩き。登り始めると早速ヒトリシズカ(白くてとげのような花びら)が葉をすぼめてひっそり咲いていた。この花を見る時期に登れてうれしい。エンジ色のエンレイソウは何エンレイソウって言うのかな?大きな葉の真ん中に首をもたげて小さく上品に咲いている。(エンレイソウが咲いているなら家の近くのカタクリの群生も咲いているかも)頂上に続くリフトの下にはエゾエンゴサク(紫の釣りがねのような花房がたくさんぶら下がっている)の群生、量がだいぶ減った気がする。ロープウェイの近くのニリンソウの群生には今年は出会えなかった。時期が早いのか、去年その近くに工事車が入っていたから踏み潰されたのか。いくつかのこの時期じゃなきゃ出会えない花たちに遭遇してうれしい。さんちゃんが「一緒に登る」と言っていたんだけど、朝起きてこなかったから置き去りにして良かった!(笑)さんちゃんが同伴していなかったために、時折道端にしゃがみながら花や木や野鳥の声に耳をすませながら、ゆっくり登ることが出来た。満足。さんちゃんからは、登り始めると「ごめん、今起きた」というメールが来た。時を得たメールだこと!(笑)

頂上に着くと、ナント!友達夫婦とばったり会った。彼女たちがしばしば登っていることは知っている。しかし、そうそううまく会えないものだ。彼女たちと登り口が違うから同じ時間に頂上に立たなければ、同じ山に登っていても会うことはない。彼女は「神さまのお導きだね」とオーバーなことを言って喜んでくれた。お互い身辺慌しくなって、会おうと思って会うこともなくなったけれどこんな風に会えることがまた楽しいと思う。

久々の2時間強の山歩きで、きっと明日は筋肉痛に違いない。これからまた藻岩山を歩いて行こうと思う。(実はスポーツクラブ会員を4月末で辞めた。車のローンのために自分の出費を削りました。^^;)


2003年05月09日(金) こんなプレゼント

昨日5月8日はさんちゃんの21歳のお誕生日。21年前の土曜日深夜、さんちゃんは札幌で生まれた。夫がお花見で宴会に出席していた話は語り草。(笑)
さて、さんちゃん数日前から「いりちゃんが携帯持って、俺はどうしてだめなんだよ〜」と口走ったり、怒ったり。実はいりちゃんは3月の末に夫とわたしに哀願して誓いを立てて携帯電話を手に入れた。こういう時代なんだなぁと半ばギブアップして彼女に携帯電話を持たせた。妹が携帯電話を使っているのに、自分は持っていない、理不尽だ・・・と感じたに違いないさんちゃん、親の顔を見ずに壁に当り散らしたり口汚くののしったりするようになった。わたしは声荒げて「あなたは一度もお母さんに真剣に携帯を持ちたいと言ったことないよ」と反論した。(理屈を話しても興奮している時の彼には聞こえないんだけどね)

さんちゃんに携帯電話を持たせるのは怖い。限度を知らない。人の迷惑を感じない。使い方がわからないんじゃないか・・・とわたしは危惧して出来れば彼には携帯電話は持たせたくない。しかし、彼はもう電話料を払う能力もあるし、21歳なのだ。大人とも言える。あなたはダメだよと言う正当な理由があるだろうか?
職場から仕事中の夫にメールを打って相談した。「さんちゃんの誕生日プレゼントに携帯電話を契約してあげるのはどうですか?」と。すると意外にも夫が「その考えもあったか」と驚き賛成してくれた。いりちゃんが携帯を持つ時の難関は夫の反対だったので、さんちゃんの携帯所持はいっそう反対されるかと思った。夫が賛成してくれて心が決まった。よし、さんちゃんに携帯電話プレゼントしよう!ただし、月々の支払いは本人に請求しよう。(笑)
前日(7日)密かに契約をしに行った。いりちゃんと色違いの機種、いりちゃんと同じくリミットプラス3810円というものにした。本人確認が出来ないと困るというのを、事情を説明して後日の確認にしてもらった。
さぁ、お誕生日の宴の夜、わたしは仕事で大変遅くなった。帰宅するとすでに夫の手尽くしの料理がテーブルに整っていた。デコレーションケーキ用意されていた。感謝していただいた。食事が終わった頃プレゼント贈呈。いりちゃんからは黒のキャップ帽子。さんちゃんどれだけキャップを失くしているかわからない。だけど好きなんだよね。失くしても失くしても買ってくる。次はおもむろに「お父さんとお母さんから」と言って目張りした紙袋を渡す。「わぁ、重いな」とさんちゃん。プレゼントを開ける時、この人ほど素直に嬉しそうな人はいない。21歳になっても隠さない。(笑)携帯を見つけたさんちゃん、にんまり。興奮をむやみに出さないところは、ちょっと大人になったってことかしら?(笑)

その後の操作はさんちゃんには大変な作業になっている。テンキーって奴に慣れていない。50音のお勉強とローマ字のお勉強もしなくちゃね。指先の繊細な動きも訓練しなくちゃね。一つの動作に人の何倍も時間がかかる。さんちゃん果たしてちゃんと扱えるようになるんだろうか?と昨日は思ったけれど、今日はだいぶ進化している。いりちゃんに着メロの取得も教わって設定できて悦に入っている。さて、この後どんなことになりますやら、乞うご期待!


2003年05月08日(木) こんなゴールデンウィーク

我家の連中、今年は全員お休みが合う日はないだろうと思っていたら、夫もさんちゃんも5月3日はお休みだと言う。そしてこんな時にいりちゃんは熱を出した。おかげで珍しく4人が揃った朝を迎えた。思えばいりちゃんはこの時期よく熱を出すのだ。水疱瘡になったのもこの時期。ある年は念願のキロロスキー場のホテルピアノに予約を取ったら・・・高熱を出して前日キャンセルした。あれは惜しかったなぁ。時間も予算も揃うのは我家には珍しい。(^^;その後ホテルピアノに泊まる機会はまだない。
夫もさんちゃんもそれぞれがお出かけし、いりちゃんとわたしが家に残った。いりちゃんがすやすやと眠る間にわたしは掃除し、洗濯し、衣替えをし、家事に専念した。わたしって実は家事仕事が好きなんだなぁと思わせられるひととき(笑)。そして漫画三昧。同僚が箱にいっぱいの漫画をくれたのだ。あぁ、なんて静かな休日。
翌日の日曜日はいりちゃんは熱も下がって部活の記録会に行くと言う。集合時間は朝7時。まだ体調は万全じゃなかったので心配でしょうがない。部活より体のほうがだいじ!親ばかなわたしは円山陸上競技場まで車でお送りした。(笑)いったん家に帰って教会へ。先週急死した3月まで我が教会の牧師だった夫人を特別に覚えて祈り続けた。彼女は4月28日突然、50歳で地上の生を終えて天に召された。彼女とわたしは同世代。この世に残された夫たる前任牧師とお子さんたちを思うと涙を禁じえない。彼女はたった1ヶ月前に意気揚々と札幌を発って行かれた。「良かったね。ゆっくり休んでね」とねぎらいの言葉をかけた時の彼女の申し訳なさそうにした笑みを忘れない。彼女のピアノを聞くことがもう叶わない。淋しい。悲しい。こんな風に突然やってくる別れに気が遠くなる。そうだ、21年前のこの時期もわたしはだいじな人たちを失ったのだ。人が亡くなって初めて後悔を味わったんだ。あの時も悲しかったなぁ。

教会では礼拝後、一つ会議に出席して、その後夫と小樽にドライブした。新車の高速の試運転ね。出る出るスピード!(苦笑)
5日は夫もさんちゃんも仕事。いりちゃんは彼と遊ぶ約束だそうだ。ふ〜んだ、わたしだって遊ぶモンね〜。(笑)朝イチからサッポロファクトリーに繰り出し、映画「戦場のピアニスト」を観る。
いい映画だね。涙は出ない。しかし心が締め付けられる。音楽の持つ力に粛然とする。
いい連休だったなぁ。3月末から少しオーバーワークだったかも。本当は怠け者のわたし、何もしなくていい日があるというのは、とってもうれしい。これからも休日は自分の心からしたいことをしたいと思う。そうする機会が多くなったこの寄る年波。(笑)


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