「硝子の月」
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2003年11月27日(木) <錯綜> 瀬生曲

「で、何かな?」
 答えなど予測した笑みを含む眼差しで、青年はルウファを見詰める。
「あんたの目的は何?」
 淀みなく、少女は言葉を投げつけた。
「『何』……って?」
 返答は問い返しだったが、はぐらかそうというわけではないのだと何となくわかる。そんな自分が、今はほんの少し嫌だった。


紗月 護 |MAILHomePage

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