だだ争論

だだの日記

2007年01月29日(月) 我が家に、新しい我が家がやってきた

2005年、北アルプス
冷池山荘キャンプ場での嵐の激闘以来、
日ごとにガタがきていたマイテント。

もう今年で10年目、
そろそろ買い替えの時期かなーと思ってたところ、
同じテントを安く買えるネット通販を発見!

大阪ではなかなか取り扱いが見つからず、
なかば諦めてたので
勢いで飛びついてしまった!


で、土曜日にようやく到着し、
今日は朝から家の中でテントを広げて、
目止めをしていた。

よく見ると微妙なマイナーチェンジをしていて
よくなった点もあれば、これってどうなん?な点もあった。
まぁ、使い込んでくうちに、愛着が出るんかな。

見てもらえれば分かるけど、
入り口が大きく開けられるのは、ちょっといいかも。
夏の日に、芝生の上にテント張って
入り口開けてたら気持ちいいだろうなー。
なんてことも想像してみたり。
あと、このシリーズは前室が広いので、
雨の日とか便利ですよ。

グランドシート付きで2万1790円は絶対にお得。
長年僕が愛用してきただけに、
コストパフォーマンスのよさは保証します。
みなさんも一つどうでしょう?



2007年01月28日(日) アウトドアと演劇の持つ身体性/宮沢章夫さん【と飲む会】

大学在学中、自転車で日本各地、そして世界を旅していた。
自転車は自分の足で漕ぐものであり、体力を必要とされる。
しかも、農村や里山が好きで山間部の方によく行っていたので、
峠越えともなれば、さらにきつかった。
だけど、そうやって見た風景は格別であった。
車やバイクで労せず辿り着いたのとは少し違う景色のよう。

それはきっと「身体を使ってこそ感じられる何か」であった。

大学4回の頃から演劇にも興味を持つようになった。
魅力を語ればきりがないが、
そのうちの一つが、演劇の持つ身体性であった。
観客の目の前で、役者が言葉を発し舞台の上を動き回る。
言葉で、表情で、歌で、踊りでと
身体を使って表現することで、
ストーリーのおもしろさ以外の何かを感じていた。


そう。チャリ旅を通じて経験的に感じていたことと
共通する気がした。

劇作家・演出家・作家の宮沢章夫さんと出会ったのも、
ちょうど大学4回の時だった。

最初は彼のエッセイにハマり、
いろいろ著作を読みふけるうちに、
宮沢さんが、その頃「身体」に関心を持っていることが分かった。

例えば、誰かと対談したとして、
その場では相手の言わんとすることが理解できたとしても、
文字に起こしてみると、
文章だけではよく分からない部分がままある。
そこに、身体から生み出される何かがあるのでは。
その人なりの言葉を、からだは発してくれるのだ、とか。

「身体の発見」に主眼をおく宮沢さんに、
その頃の僕は深く共鳴した。

ちょうど9.11テロが起こったこともあって
僕自身いろんなことを感じていたが、
宮沢さんのウェブ日記で日々の思考の過程を垣間見ることができ、
それがまた毎日の自分の考えにヒントを与えてくれた。
そういった同時代感覚がすごくおもしろかった。


就職して仕事に追われるようになると
あまりそういったことから関心が薄くなってしまったのだが、
昨日、アメ村のカフェで宮沢さんの
トークイベントが行われると知り参加した。
ほとんど東京でしか活動されないので、
関西ではすごく貴重な機会だ。

宮沢さんを直接お目にかかるのは、今回が3回目。
久しぶりに話を聞いても、やっぱりおもしろかった。
かつて、とても影響を受けた人だけあり、
いろいろなエピソードが興味深かった。

予定の2時間を大幅に越えて3時間30分。
有意義すぎる時間を過ごすことができて幸せだった。



2007年01月27日(土) エコ

世間的には目新しさがまったくないんだけど、
今年のテーマはズバリ、「エコライフ」。

”地球に優しい”って、すごく耳あたりのいいセリフで、
その言葉を信じるだけで、免罪符のようになってしまいそう。
だから今まであんまり好きじゃなかったんです。
しかも、けっこうめんどくさそうだったり、
お金がかかったりするイメージもあって。。。

だから、今までの自分を省みて、
自然は好きだけれど、あまりエコロジーには関心のない人でした。
率直に言ってね。


で、その考えを改めるきっかけとなったのが、
年末年始に行った小笠原諸島でした。
縁あって町からだいぶ離れた宿(ジャングルの中!)に
お世話になったのですが、
そこのオーナーさんが、まさにエコロジーな方だったのです。
シャンプーや洗剤(洗濯&台所ともに)は使わないといった感じで。
確かに、下水なんて整ってなくて、汚水は多少浄化されたとしても、
目の前の自然にそのまま帰っていく現状なわけです。
そりゃあ、環境にも向き合いたくなるのですよ。


宿では、酢をシャンプーとして使っていました。
その時は密かに半信半疑だったのですが、
たまたま後日、インターネットで愛用者のHPに辿り着き、
意外といいこと尽くめであることを知ったのです。
目からウロコでしたね。

実は、効能を知って以来、僕も酢のシャンプーを始めました。

かいつまんで利点を説明すると、
1、水をあまり汚さない(シャンプーに比べ)
2、浴槽がカビない
3、髪がしっとりする(リンスなしでも)
4、余分な皮脂をとらない 
 
このうち、4が特に印象に残りました。
皮脂とはもともと、必要な面もあるそうです。
ですが、シャンプーが皮脂を取り除くので、
足りなくなったと判断した頭皮が、
必要以上に皮脂を出すようになるのだとか。
だから、その大量の皮脂を取るためにシャンプーを使って…
という循環にはまってしまうそうな。

でも、酢だと、皮脂もほどよくしか洗い落とさず、
充分足りてると判断した頭皮が、
あまり皮脂を出さなくなるのだとか。

今までの人生、
シャンプーを使うことになんの疑問も持ちませんでした。
使うのが当たり前の状況だったと思います。

実際小笠原で、酢を4、5日試してみましたが、
すごくいいじゃん、とはさすがに思わなかったけど、
まあまあ悪くはないといった感想。
でも、率直に、
髪を洗うのにシャンプーじゃなくてもいいんだ、と思いました。

ホントはなくてもいいのに、無駄に使ってるものって
けっこうあるんじゃなかろうか。
ちょっと生活を見直してみようか。
そこで、エコライフを実践していこうと考えた次第であります。


でも、実際のところ、何が環境にいいのかって
一概には言い難い点もあるかと思います。

例えば、牛乳パックはバージンパルプを使用します。
リサイクルできる瓶の方がいいじゃんとか思っても、
日本中の牛乳を瓶にしたらトラックの輸送量が3倍になって
環境汚染になってしまうとか
(人から聞いたので、真偽のほどは不明だけど)。

でも、一番大事なのは、地球環境のために
何かしようという心構えなのではないでしょうか。
そう感じたからこそ、何か始めてみようと思ったのです。



2007年01月20日(土) 灯台下暗し

友人に誘われ、滋賀県の南部、いわゆる湖南アルプスと呼ばれる山に行った。
昭文社の「山と高原地図」がないだけに
かなりマイナー(僕もよく知らなかった)なのだが、
これが意外とかなりよかった!

シダ植物が生い茂るジャングルちっくな雰囲気があったり、
巨石、奇岩が連なるエリアがあったり、
コースがおもしろすぎて、まったく飽きない。

こんな楽しいコースが関西にあったとは、とびっくりした。
アスレチック感覚で登れる山。
そのうえ、展望も申し分なし!

この時期でも雪はないし、この時期なら人もまばら。
のんびり過ごせるよ。
アルプスを除く歴代の山のなかでもおもしろさは断トツかも。


(上)
ウィックロンのロンT
インナーフリース
 日中はこれだけで過ごせた。

(下)
ズボン
ブレスサーモ

今日はなぜか暖かかった。


京都市内
最高 10
最低 0

※大津市の過去の天気が調べられないよー。なぜ??



2007年01月17日(水) 10年目の決意(独白)

進学のために上洛し、
一人暮らしを始めて今年で10年目。
初期に買い揃えた装備も、だいぶガタついているのが気になっている。

目に見えてへたっていた「敷布団」を買い換えたのが少し前だが、
新品はさすがに気持ちよく、ぐっすり眠れるようになった(気がする)。
これをきっかけに、周りのモノを見直そうと考え始めた。

時代に取り残されつつあるような気がして寂しいのが、
「ブラウン管・14インチテレビ」。
新しいのが欲しいとは思いつつも、
今どきの薄型テレビは、サイズが小さくてもまだまだ高く、手が出ない。
もし、今のが壊れたらどうしようかと、ちょくちょく考える。
時代錯誤でも、またブラウン管テレビを購入するか。

そもそも、テレビを見ないわけではないが、
なかったらないでいいような気もする。
新品のテレビに出したい費用はせいぜい1万5000円ぐらい。
アナログ地上波もあと4年で終わるしなぁ〜。

まぁ、そんな話はどうでもよい。

昨日、ネットで新しいテントを購入した。
マイナーチェンジをしてはいるが、10年前に買ったものと同じもの。
今所有しているテントも使えなくはないのだが、
ポールは折れ曲がってしまったし、
ファスナーの噛みあわせが悪くなってしまったし、
いつダメになるか分からない状態。

ポールだけでも交換できたらよかったのだが、
問合せたところ部品だけの購入はできない様子。

そんな状態だったので
少し前からアウトドアショップでテントの下見をしてたのだが、
なかなか気に入ったものが見つからない。
デザインがダメ、前室が狭くてダメ、値段が高くてダメ、とダメダメ尽くし。
数年後、今のテントが本当にダメになったときに
お気に入りが見つからなかったらどうしようもない!

そう思って、今、確実に手に入るうちに、買おうと思った。
いろんな店で問合せても大阪では見つからなかったが、
ネット上ではネット販売をしているところが探し出せた。
この前旅行に使ったばかりであまりお金に余裕がないのだが、
不安という切迫感には背に腹は変えられず、勢いで購入した。

それが、シェラデザインズの「ハーフムーン2」。
フットプリント付き・送料合わせて2万2000円なり。
(コストパフォーマンスのよさは、
長年愛用しているだけに自らのお墨付き!)

今買ったなら、向こう10年はテントの心配をしなくてもよいだろう。
あと10年間は、僕はいつでも旅立てる!
この精神的なバックボーンは心強い。



2007年01月08日(月) 鍋をする人

誘われて、連休中に山登りに行くことになった。
大峰方面へ行くことも考えたが、
雪山なので、なじみがあって近場な武奈ヶ岳に。

だけど、あいにく全国的に大荒れの天気。
8日なら晴れる予報だったので、
前日から麓でテント張って鍋をすることに。

大阪や京都市内は7日の昼の時点で晴れていたのだが(予報通り)、
出町柳からバスにのって北上するにつれ
小雪混じりの雨に変わっていった。

この時期、鯖街道を通ることがなかったが、
道路の脇は雪が積もり、スキー場に向かうバスのよう。
(スキー・スノボーをやらないので、
 僕の認識不足なのかもしれないが、
 とりあえずびっくりした)

一面真っ白のキャンプ場には客も管理人ももちろんおらず、
ひっそりとした雰囲気。
さっそくテントを張り、
することもないので17時から鍋をスタート。

白菜 1/2
ニラ
モヤシ
シメジ
油揚げ
豚肉 280g
ラーメン2人前
   (以上2人分)

肉がもう少しあればよかったが(鶏肉があれば…)、
概ねおなかいっぱい。

18時だったけど、相も変わらずすることがないので就寝。
雪が止むことを信じて…。


12時間寝たわけだが、たびたび目覚めてトイレに行く。
雨がテントを濡らし、
そのため、テントのサイドに接する、
シュラフの頭と足元も濡れてたいそう困った。
途中から、ザックの中に足を突っ込んで、濡れを防ぐ。

目覚めても雨(小雪)が降り止まず、
あえなく登山を諦めて、朝イチのバスで帰宅につく。
(※バスは一日2本しかない)

京都市内に戻るにつれてお日様が顔を覗かせ、
出町柳に戻った時は快晴に。
この時悟ったのだが、
朽木周辺の天気は、京都南部や大津、彦根をチェックするのではなく、
敦賀や舞鶴の日本海側を見るべきだったのではないか、と。
家に帰って調べると、日本海側の降水確率は80%で
実際に今日見てきた朽木周辺の天気と合致する。

まあ、要は片道1700円かけて鍋とテント泊して帰ってきたのだが、
思いのほか収穫はあった。
京都からバスに乗るだけで、
雪山にはこんな気軽に行けるということ。
これから天気のいい時を見計らえば、果敢にチャレンジしたい。

(上)
ウィックロンのロンT
インナーフリース
白いシャツ
フリース
ダウンジャケット

(下)
ズボン
ブレスサーモ
カッパ

※夜寝る時はこれくらいで充分だった。

京都市内   舞鶴市内   敦賀市内
最高 6    最高 7    最高 8
最低 0    最低 0    最低 0



2007年01月06日(土) 涙がキラリ☆

 「…に滞在した時期のことを後からふりかえってみれば、
  まるでずっと空の上で暮していたような気がして、
  あなたはびっくりすることでしょう」
                 カレン・ブリクセン


小笠原で過ごした5日間は、まさにこのような感じ。
今から思えば夢のような時間だった。

島での最終日。
甲板から見送りに来た人たちに手を振っていたら
不意に涙がこぼれ落ちた。
今まで、別れの場面や感動的な映画・本でも
まったく泣くことがなかっただけに、
自分自身とてもびっくりした。
(船の見送りシーンっていいね)

でも、別れが悲しくて涙が出たわけじゃない。
島での体験、出会った人たち、数々の想い出、
そのすべてがとてもいとおしく
めぐり合えた奇跡に感極まったからだ。
それだけ今回は、忘れられない旅となった。

これから僕は、
国内で好きな場所を問われたら
真っ先に「小笠原」と答えるだろう。


今でもまぶたを閉じれば
波の音が、聞こえる、聞こえる。



2007年01月02日(火) 小笠原のダイナミズムを体で感じろ

東京から船で26時間。
小笠原・父島にて正月を過ごしています。

連日、カヤックやシュノーケリング、ジャングルトレッキングなどを満喫。
そのたびに、この島の大自然に圧倒されています!
小笠原でしか見られない固有種(植物・生物)や
限りなく透明に近いグランブルー、
はたまた戦闘機の残骸をはじめとした戦争の爪跡・・・。

なんと世界は広いのか。
なんと自然は奥深いのか。

毎日そんなことを感じています。


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