だだ争論

だだの日記

2006年04月17日(月) パスハンター

「峠の上りも下りもみんな
ほんたうの幸福に近づく一あしづつですから」
            宮澤賢治「銀河鉄道の夜」


今年は積極的にフィールドに出ると宣言しておきながら、
いろいろと立て込んで未だに出かけていない。

今月もまだ折り返したところだが、
どうやら来月になるまで休みがなさそうだ。
てか、GWもどこまで削られるのか、今から気が気でない。

今日も予定が入るかもしれなかったので昼まで自宅待機していたが、
先方となかなか連絡が取れず、
このまま無為な一日にしたくないと思い、
思い切って出かけることに。

とは言いつつも、これから山に行くような時間でもない。
なので、ある峠道を歩くことにした。

ふもとにバイクを止めてスタート。
超が付くような激坂だったが、一歩ずつ歩みを進める。
思ったより人も車もなく、静かな上り。
後ろを振り返れば展望が広がり、しばし立ち止まる。
脇には石碑や案内書きがあり、その都度読みながら
歴史に思いをはせる。湧き水もおいしかった。

そうこうしているうちに、峠に到着。
茶屋があったので、そこの庭先で遅い昼食を取る。
(そういえば、食べ物も水も何も持ってなかった)
数少ないメニューの中からわかめうどんを注文。
たいして期待せず、出てきたのも普通のわかめうどんだったが、
空腹や疲労、野外での気持ちよさからか、
とてもおいしく感じられ、食べながらびっくりしていた。


峠を下り始めると、今度は田畑が広がっていた。
田んぼにはこの時期なので何もなかったが、
畑では農家の方が一生懸命耕していた。
その様子を立ち止まって眺めていたが、
鍬を動かしながらだいぶ大変そう。
この瞬間まで、一つの野菜が
こうした農家の苦労の末に作られてることを忘れていた。
いやはや、恥ずかしい。
足元に咲くシロツメクサも、
こんな花だっけとまじまじと見つめていた。

自転車に乗ってる時は、
「車やバイクよりも遅い分景色が楽しめる」と思っていたが、
久しぶりに歩いてみると
「自転車よりも景色が楽しめる」ことに気付いた。

いろいろ新発見。
わずか6kmの歩行で疲労も適度。
2時間半という短い時間ながらも
充実した時を過ごせた。



2006年04月12日(水)

仕事のため、阪急電車で京都に向かっていた。
車窓をぼんやり眺めていると、途中で桜並木が見えた。
満開ではなかったが、線路沿いきれいに並んでいた。
突然僕は胸が苦しくなった。


自分の誕生日があるので、
この時期はいろいろと思い入れが深い。
というか記憶に残りやすい。
楽しかったこともあるにはあるが、
どちらかというと、つらい思い出ばかりが重なる。
そして、いつもそれらの思い出は桜と一緒だった。


今日車窓から桜を見た時、ある記憶がフラッシュバックしてきた。
とてもつらい思い出だった。

今までの思い出を踏まえてしまうと、
正直、桜は好きじゃないかもしれない。
来年こそは、好きになれそうな思い出が作れるだろうか。
僕の心の闇が、日ごとに深くなっていくような気がする。



2006年04月09日(日) 偽メール問題

僕には関係ない、過去の話だと思っていても、
周りがその話題を振ってくる。
3日間それが続いたが…。

結局メールの内容はウソであることが判明。
さしずめエイプリルフールなのだろう。
僕の方は複雑な心境というわけでもなく、
あっけらかんと、事実を受け入れる境地。
ただ、おもしろくない。
ただ、とんだピエロだった!
エス氏のせいで。



2006年04月05日(水) やがてヒトに与えられた時が満ちて…

いくつかの出来事が重なって、
最近、「生きる」ことについて考えることが多い。

大学生くらいまではそういうことを考えるのが
むしろ普通だったので、懐かしいなーと感じながら
物思いにふけっている。

昔はそういうことを書き留めたりしてて
後から読み返すとおもしろかったりするのだが、
考えた結論自体はまったく生産性がない。
結局、結論は出ないし、答えも一つではないので
堂々巡りなわけだが、それはそれで、悪いものでもない。

考える行為自体が重要なのかもしれないが、
そこまで話を突っ込む気もない。

さて、「生きる」というのは、
「死ぬ」というのはどういうことなのか。

あぁ、人生とはなんなのでしょうか?



ということを、生まれてから10226日目の今日、
つまり、27歳と365日目の今日、思うわけです。



2006年04月03日(月) 別れ

この週末は、長い旅路へと出発する人を見送りに、
地元・静岡に帰省していた。


春といえば出会いと別れの季節。
駅では20歳前の若者が、親御さんと別れるシーンを
何度も見かけたし、
電化製品店に行けば、家電コーナーで買物をする
親子の姿をよく見た。

彼らを見ていると、どうしても
数年前の自分と姿を重ねてしまう。
期待と不安の入り混じった
彼らの心境を想像してしまう。
そして、心のざわめきを覚え、胸がキュンとする。

僕の周りでも、
この春から再スタートを切る人たちが何人かいる。
幸か不幸か、会社内での僕の立場にも変化が生じる。

いずれにせよ、スタートラインに立った時の
初心を忘れないように。

僕自身もがんばっていこうか。
エイエイオー!


まとまりがないが、今日はこのへんにて失礼。
あしからず。


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